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outdoor2022.02.25

テント設営に必須! ペグの種類や打ち方のコツを解説

キャンプなどのアウトドアシーンで、テントやタープといったアイテムを固定するために、地面に打ち込む杭を「ペグ」と呼びます。強風が吹いた際などに、テントが飛ばされてしまうのを防ぐ役割を持っていて、安全を確保するために欠かせない重要なアイテムです。
身の安全を確保して快適にキャンプを楽しむためには、ペグの種類ごとの特徴や打ち方、抜き方を知っておく必要があります。
ここでは、ペグの種類や選び方、打ち方のコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■ペグの種類や選び方

・代表的なペグの種類

・長さも確認しておこう

■ペグハンマーも用意しておくのがおすすめ

■ペグの打ち方のコツ

・まっすぐに力を加える

・地面に応じて打ち方を変える

■ペグを抜く際のコツ

■安全性を高めるためにペグを用意しよう

 

■ペグの種類や選び方

ペグの種類や選び方

 

ペグは、地面の柔らかさや用途に応じて使い分けることで、しっかりとテントなどを固定できるようになります。テントを購入すると付属していることも多いですが、地面ごとに適したペグを用意しておくのがおすすめです。複数のペグを使い分ければ、ペグを長持ちさせたり、キャンプ時の安全性を高めたりできます。
ここでは、代表的なペグの種類や向いている用途など、選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。

 

・代表的なペグの種類

ペグと一口にいっても、さまざまな形状や素材の商品が販売されています。ペグの種類としては、ピンペグやネイルペグ、V字・Y字ペグ、スクリューペグ、プラペグ、鍛造ペグなどが代表的です。それぞれ向いている用途が異なるので、違いを確認しておきましょう。

【ピンペグ】
ロープをかけるヘッド部分がフックや円形になっているのが特徴で、テントなどに付属していることが多いタイプです。芝生や乾いた土の地面には適していますが、アルミ製のものは曲がりやすく、硬い地面には適していません。

【ネイルペグ】
ヘッドが平たい形状で、釘(ネイル)のようにまっすぐ打ちやすいのが特徴です。スチール製で丈夫なものも多く、ピンペグより幅広い地面に使えます。

【V字・Y字ペグ】
形状がV字やY字になっているのが特徴です。V字は柔らかい地面に適していて、砂浜などでも使えます。Y字は接地面が広いため抜けづらく、硬い地面にも最適です。他にも、X字ペグやU字ペグなどがあります。

【スクリューペグ】
スクリュー形状になっていて、保持力や強度が高いペグです。砂地など、柔らかい地面での使用に適しています。

【プラペグ】
プラスチック素材でできているのがプラペグです。軽量で扱いやすいのが魅力ですが、鉄製のハンマーを使ったり硬い地面に打ち込んだりすると破損する恐れがあります。

【鍛造ペグ】
鍛造(たんぞう)という方法で作られたペグで、丈夫で破損に強いのが魅力です。打ち込みやすさや保持力に優れていて、砂地や雪上以外の地面で使うことができます。ただし、重たいため持ち運びには不便です。

 

・長さも確認しておこう

ペグによっては、長さが異なるものをラインナップしている場合もあります。長いペグほどしっかりと地面に打ち込めますが、打ち込む際の労力が大きくなるうえ、重くかさばってしまいます。必要に応じた長さのペグを用意することが大切です。
一般的なキャンプ場の場合は長さが15~30cm程度を、大型テントの場合は30cm以上を目安にすると良いでしょう。風が強い日は、保持力が高い40cm以上の長いペグを用意しておくと安心です。

 

■ペグハンマーも用意しておくのがおすすめ

ペグを地面に打ち込む際は、ペグハンマーと呼ばれるペグ打ち専用のアイテムを使って打ち込むのがおすすめです。ペグと同様にペグハンマーにもいくつか種類があるので、ペグに応じて使い分ける必要があります。

【ゴム・プラスチック製のハンマー】
ヘッドの部分が、ゴムやプラスチックで作られたハンマーです。価格が安いものが多く安全性にも優れていますが、ハンマーの重みがないので打ち込む際は力が必要になります。また、耐久性に欠ける点もデメリットです。

【スチールハンマー】
ヘッドが鉄でできているスチールハンマーは、ハンマー自体が重たいため、硬い地面でもしっかりと奥までペグを打ち込めます。また、硬く変形の恐れがないなど、耐久性があり長持ちする点も魅力です。

一般的な工具用ハンマーでもペグ打ち自体は行えますが、ハンマーの重量が足りなかったりヘッドが小さかったりして、ペグ打ちに時間がかかってしまいます。また、ペグ抜きがなく撤収作業の手間が増えるのもデメリットです。
キャンプ場に行く機会が多い方は、ペグ打ち専用のペグハンマーを用意しておくと良いでしょう。

 

■ペグの打ち方のコツ

ペグの打ち方のコツ

 

地面にペグを打ち込むことを「ペグダウン」と呼びます。アウトドアに慣れていない方は難しく感じられるかもしれませんが、コツを掴めば簡単にできるようになります。
ペグを打つ際のコツをご紹介するので、アウトドア初心者の方は参考にしてみてください。

 

・まっすぐに力を加える

ペグは、結びつけるロープに対して90度、地面に対しては60度ほどの角度になるように打ち込むと、強度が上がります。この時、地面からペグの頭を3cmほど出しておくと、最後にロープのテンションを調整しやすくなります。
ペグが変形する原因となるので、ペグのヘッドに対してまっすぐハンマーで力を加えるのがコツです。万が一ペグを打っている最中に、岩などの硬いものに当たった感触があった場合は、ペグの位置を少しずらして再度打ち込み直しましょう。

また、街灯などの光源がないアウトドアシーンの夜は非常に暗くなります。ペグやロープを目視できず、足を引っかけてしまう恐れがあるので、ライトなどの目印をつけておくのもおすすめです。

 

・地面に応じて打ち方を変える

地面が柔らかくペグがすぐに抜けてしまう、石だらけでペグを打ち込めないといった状況も考えられます。ペグを複数本打ち込んで1本のペグにかかる負担を分散する、地面ごとに形状や素材の異なるペグを使い分けるなど、ペグの打ち方は状況に応じて変えることが大切です。

また、どうしても地面にペグを打ち込むのが難しい、ペグが足りなかったという場合は、石や木の枝など、周りにあるものを使用して対処しましょう。例えば、木の枝や石をロープに括りつけて穴に埋めたり、大きな石の隙間にペグを引っかけたりすることでも、ロープは固定できます。

 

■ペグを抜く際のコツ

柔らかい地面に刺したペグであれば、ロープを手繰ったりペグを直接手で引っ張ったりして簡単に抜くことができます。しかし、硬い地面に打ち込んだペグは抜きづらいこともあるでしょう。
ペグハンマーにペグ抜きと呼ばれる部分がついている場合は、ペグ抜きをペグの穴やくぼみにかけて引っ張ってみてください。てこの原理によって、力をかけずに簡単に抜けるはずです。
それでもなかなか抜けない場合は、ペグを左右からハンマーで軽く叩きましょう。地面とペグの間に隙間ができるため、ペグが抜けやすくなります。

ペグが抜けない際に、無理にロープを引っ張って抜こうと試みると、ロープが切れてしまう恐れがあるので避けることが大切です。

 

■安全性を高めるためにペグを用意しよう

ペグは、テントやタープといったアイテムを支えるための重要なアイテムです。打ち方やペグの種類を間違えると、風でテントが飛ばされたり倒れたりして、怪我につながる恐れがあります。キャンプサイトの地面の状態を確認して、地面に適したペグを用意するようにしましょう。
ペグの種類ごとの特徴や打ち方のコツを踏まえれば、ペグ打ちはキャンプ初心者の方でも簡単に行えます。今回ご紹介したことを参考に、ぜひキャンプ場でペグ打ちにチャレンジしてみてください。

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