other2022.02.24

【テニス】フットワークを鍛えよう！基本的なフットワークと上達のポイントとは

テニスの試合で勝つために欠かせない技術のひとつに、フットワークが挙げられます。サーブやレシーブ、ボレーといったボールを打つショットに比べて地味で軽視されがちではあるものの、レベルが上がるほどフットワークの良し悪しが得点に直結するため、重要な要素といえるでしょう。では、具体的にテニスの試合ではどのようなフットワークを駆使する必要があるのでしょうか。
ここでは、テニスにおけるフットワークの重要性や試合で使うフットワークの種類、上達するためのコツをご紹介します。

【目次】

■練習を繰り返してフットワークを軽くすることが大切

■テニスでフットワークが重要な理由

テニスでフットワークが重要な理由

テニスにおけるフットワークとは、相手が打ったボールに素早く追いつくための足の使い方や動かし方のことです。試合中に、相手選手が自分の打ちやすい場所にボールを返してくれるケースは、ミスショットなどを除いてほぼありません。自分自身がボールを打ちやすい位置に移動してリターンするには、素早いフットワークが求められます。

フットワークが良ければ、必然的に広い範囲のボールを拾えるようになります。素早くボールに追いつくことで、自分が得意なショットを打てる可能性が高まり、ポイントを奪われたりミスしたりするリスクが減るはずです。また、相手選手に「もっときわどい場所を狙わないと点が取れない」というプレッシャーをかけ、ミスショットを誘える可能性がある点もメリットといえます。
自身のミスを減らしつつ相手のミスを増やせば、自ずと試合に勝てる可能性も上がっていくでしょう。

■テニスの基本的なフットワークのステップ

テニスの基本的なフットワークのステップ

テニスコートの横幅は、シングルスで8mほど、コートを広く使うダブルスでも10mほどしかありません。個人差はあるものの、ラインの真ん中にポジショニングしている場合、多くても左右に5歩程度歩くだけでボールに届くことになります。つまり、動き出しやフットワークで踏むステップさえ間違えなければ、足の速さはボールを拾えるかどうかに大きな影響を与えないということです。
ここでは、テニスのフットワークの基本になるステップ方法の種類と、それぞれの使い方についてご紹介します。

・サイドステップ

反復横跳びのように、体は正面を向きながら横に移動するのがサイドステップです。体の近くに来たボールに対して、体を前後左右に少しずつ動かしてボールを打ちやすい打点に入る際や、ボールを打った後にポジションを戻したい場合などに使います。相手選手やボールを確認しながら移動できるのがメリットです。
距離の微調整には向いているものの素早く動くのは難しいので、長い距離を移動する場合は他のステップを使う必要があります。

サイドステップを行う際は、体の上下運動を防ぐために、跳ねるのではなく足を開くイメージで移動することと、打つ直前は後ろ足側に重心を残す意識を持つことが大切です。

・クロスステップ

サイドステップと同様に、正面を向いたまま横方向に移動するためのステップです。足を前後で交差（クロス）させながら移動するのが特徴で、右に移動したい場合は左足が一度右足を追い越します。

素早く動けるため、サイドステップでは追いつくのが難しい遠いボールに向かうときに使います。また、下がりながら打つスマッシュなども、クロスステップを使って落下点に入ることで打ちやすくなります。
ボールを打つまでに余裕がある場合は、サイドステップで距離を微調整してから打つと良いでしょう。

・バックステップ

正面を向いたまま、つま先で地面を蹴りながら後ろ方向に下がるステップです。フォアハンドでの回り込みや、高い軌道を描くロブショットが来てコート後方に移動しなければいけない場合などに使用します。体のバランスを崩さないように注意しながら行いましょう。
バックステップが苦手な方は、クロスステップでも代用可能です。

・ランニングステップ

ネット際にドロップショットを打たれた、オープンコートを狙われたなど、長い距離をとにかく走るのがランニングステップです。
上半身はしっかりとひねった姿勢を保ち、顔をボールの方向に向けながら走るのがコツです。ボールに追いついてからテイクバックを取ろうとすると、スイングしづらくなる恐れがあります。走りながら上半身をひねっておけば、テイクバックを取りやすくなり、振り遅れなどを防げます。

また、ボールを打った後はそのまま走り抜けるのではなく、しっかりと止まることを心がけましょう。切り返しも素早くなり、元のポジションに戻る時間を短くできます。

・スプリットステップ

相手がボールを打つタイミングに合わせて、軽くジャンプするステップです。タイミングを取ることで、動き出しのロスを減らすことができます。相手が打った瞬間にジャンプをすると動き出しが間に合わないので、相手が打った瞬間に着地できるタイミングでジャンプすると良いでしょう。

着地後は、進みたい方向と反対の足で踏み込むのがコツです。例えば、左側に進みたい場合は右足で地面を踏み込むようにすると、スムーズな加速につなげられます。

・スライドステップ

コート上を滑るようにして移動するのがスライドステップです。クレーコートなど、滑りやすく止まりにくい地面のコートで使用されます。球際のボールに対してスライドステップを使用することで、打点の調整が行いやすくなるのがメリットです。

人工芝が張られたハードコートなど、足をしっかりと止められるコートの場合はスライドステップを踏む必要がありません。体を痛める可能性があり危険なので、基本的にはクレーなどの滑りやすいコート専用のステップだと覚えておきましょう。

■フットワークを上達させるポイント

フットワークを向上させるには、ショットやサーブなどと同様に練習を繰り返すことが重要です。素振りの際にフットワークを行ったり、ラダートレーニングを練習メニューに取り入れたりすると良いでしょう。
また、ストレッチで股関節の柔軟性を高めるのも効果的です。上半身と下半身がスムーズに連動するようになるので、動きの切り替えが行いやすくなります。

ただし、フットワークが素早くても、ポジショニングや動き出しが悪ければボールへの反応が遅れてしまい、打ちやすい打点でボールを捉えるのが難しくなります。相手の打ったボールの回転やコースを予測して、最適なポジショニングを取れるようになることも、フットワークの向上を目指すうえでは欠かせません。
逆にいえば、相手のボールを予測したポジショニングができるようになれば、スピードに自信がなくても広い範囲のボールを打ち返すことが可能です。日頃の練習でも、相手のフォームからボールの回転やコースを予測してポジショニングしたり、常に足を小刻みに動かしながらリズムを取ったりすることを心がけましょう。

■練習を繰り返してフットワークを軽くすることが大切

テニスの試合で勝つためには、多くのボールに追いついて失点を防げるようになるフットワークの技術が欠かせません。フットワークを向上させるためには、足さばきを覚えるだけでなく、相手の返球を予測したポジショニングや、リズムを取って動き出しを素早くすることも求められます。
フットワークを上達させるためには、さまざまなポイントを意識しながら練習を繰り返すことが大切です。ご紹介したコツを参考に、テニスのフットワークを見直してみてはいかがでしょうか。

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