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other2023.05.26

坂本花織インタビュー「人生の大半をアディダスと共に過ごしてきた。そんな私とアディダススポーツウェアとの出会い」

アスリートにとって、競技者から離れて、快適で心地よい時間を過ごすためにどんな工夫をしているのか。そこでは、どんな服装やスタイルで、つかの間の休息を有意義に楽しんでいるのか。

今回は、日本人初となる世界フィギュアスケート選手権2連覇を果たし、力強い演技が魅力で笑顔がトレードマークの坂本花織選手(フィギュアスケート女子日本代表)の素顔に迫ります。

そんな彼女が着用するのは、「スポーツ生まれ、ふだん使い。」というコンセプトを掲げるアディダススポーツウェア。その洗練されたデザインに、彼女の美しさが一層引き立っている。独占インタビューでは、坂本さんとアディダスの関係にまつわる秘話、フィギュアスケート選手としての魅力に迫った内容をお届けします。


■坂本花織が語る、競技から離れたオフの時間で大切にしていること

――心身共に想像以上の負荷がかかるアスリートにとって休息も重要だと思いますが、どんなオフを過ごしているのですか?

その日の体調や気分にもよりますが、大抵は友達と遊んだり、1人で映画を観たり、ドライブに出かけたりしています。凄く疲れている日は、1日中寝ている日もあります。


――1人で映画を観るというのは少し驚きましたが、昔からそういったことはよくされていたのですか。

私は行動力があると同時に、すぐに決断ができるタイプです。たとえば、朝起きて「あ、映画が観たいな」と思ったら、すぐに出かけてしまいます。そういうライフスタイルなので、オフの日の過ごし方もその時に自分がしたいことをする、という感じで様々ですね。映画は、感動する映画が好きで、泣くことを躊躇しないので、好きな時間に1人で映画を観に行って、1人で泣くこともあります(笑)。


――そういった際は、頭の中から競技を切り離してリラックスする時間だと、使い分けている感じですかね。

本当にオンとオフがはっきりしているタイプなので、氷上にいない時間はあまりスケートのことは考えずに過ごしています。でもやはり翌日の練習に支障が出ない程度に、競技へ良い刺激になるように、オフを楽しんでいます。


――「疲れて一日中寝ている日もある」とおっしゃっていましたが、遠征や大会の連戦が続いたりした際ですか?

そうですね。海外遠征の試合が、毎週か2週に1回ぐらいのペースであるので、帰ってきた翌日は疲れて寝ちゃいますね。長時間の移動もあって疲れがたまってるので、家に帰ってアラームをかけずに寝てしまうこともあります。最近はしっかり休養をとるようにしているので、そこから目が覚めたら荷物を整理して、洗濯をして部屋を片付ける。家の中が綺麗になったら、また寝るっていうのが定番ですね(笑)。


――そんなオフを過ごすときにもスポーツウェアを着用しますか?

オフの日は、気分によって服装を変えています。例えば、地元で遊ぶときは、カジュアルな服装にすることが多いんですけれど、誰とも会う予定がなく1人で行動する際は、練習帰りを装って(笑)スポーツウェアを着て出歩くこともあります。着慣れていますし、動きやすいですからね。


――坂本選手とアディダスとの最初の出会いは、どういう感じだったんですか?

小学生の頃から、気が付いたら靴はアディダス一筋でした。服もアディダスを着ていることが多かったので、周りから「アディダス」って呼ばれるようになっていました(笑)。合宿が近くなると、新しい服を探しにお店に行くのですが、そのときもアディダスコーナーばかりチェックしていましたね。

私のお母さんがとてもアディダスが好きだったんですよね。近くにスポーツデポがあったので、そこでアディダスの服や靴を買い揃えていました。小学校から高校生までずっとアディダス一筋で、人生の大半をアディダスと一緒に過ごしています。


――アディダスを好きになったお気に入りのポイントをあげるとしたら、どんな点でしょうか?

小さい頃から走ることが好きで、地元のマラソン大会に出場していました。ただ、当時、毎日履いていた靴は履き心地が良くなくて好きじゃなかったんです。そこで、履きやすくてかっこいい靴を探していた時にアディダスの靴に出会いました。中でも紐を結ぶタイプの靴を選んで履くようになり、その時から今でもアディダスの靴が大好きです。

子どもの頃に着ていたアディダスウェアは、とにかくかわいいデザインの服が多くて、それが好きでしたね。靴は走りやすさを重視して、服は動きやすさとかわいさを兼ね備えたところに魅力を感じていました。


――アディダスファッションのかっこいいポイントで、スリーストライプスがあると思いますが、スリーストライプスに関しては、どう思われていますか?

この3本線を見れば、遠くからでもアディダスの服だって分かりますよね。こんなに分かりやすいブランドの象徴がファッション的なアクセントにもなっているところが素敵だなと感じています。


■「アディダスのスポーツウェアだとおしゃれに着こなせて、私服でもスポーティーな感じになる」

――坂本さんが日常でスポーツウェアをカッコよく着こなしたいときは、どんなシーンですか?

アディダスのスポーツウェアは、スタイリッシュなタイプから普段着としても使えるデザインまで、幅広く展開されています。私服で着る際もジーンズからジャージまで、どんなボトムスにも合わせやすくて、他のスポーツ系Tシャツでは上半身がスポーティー過ぎてしまって上手くコーディネートできないことがありますが、アディダスのスポーツウェアはおしゃれに着こなせるんです。私服全体のテイストが、スポーティーな雰囲気になるので、すごくいいと思いますね。


――ファッションのこだわりや大事にされていることはありますか?

デザインはもちろんですが、動きやすさを特に重視しています。長時間出歩くときにも着心地の良い服装が好きです。子供の頃から、自分の好みの服を常に着ていました。小学校の時から自分の好みが明確だったので、お気に入り以外の服は着ませんでした。今でも、ウィンドウショッピングでたくさん歩き回って、目に留まった服を着た自分をイメージできた瞬間に、一目惚れして即買いしてしまいます。

店員さんにはよく「試着しますか?」と聞かれるのですが、「大丈夫ですよ」と即座に買ってしまうことが多いんです。お店に入ってすぐに購入するので、最近は「1分前に決めました」と言うのが恥ずかしくて、「ずっと前からいいなと思っていたんです」とごまかしながら答えることもあります(笑)。


■「今後の課題として、力強さとは反対に、繊細で優しい雰囲気も出せるようになりたい」

――フィギュアスケートのお話も質問させてください。フィギュアスケートを通じて、1番届けたいメッセージや感じてほしいことは、どういうことだったりされるんですか。

フィギュアスケートは、観る人によって演技の捉え方が異なると思うんです。だから、私が演じたプログラムに対して、観てくださる方それぞれ自分なりに何かを感じとってくれたら嬉しいです。良い評価でも悪い評価でも、どのように受け止めるかはその人の自由。そんな中で、私自身が、こういう風に演じたかったという思いや、プログラムに込めたメッセージを、観客の方々にも共感、理解してもらえたらとても素敵なことだと思っています。


――世界フィギュアスケート選手権2連覇など、輝かしい実績がありますが、坂本さんが世界の舞台で演技する際に大事にされてることはどんなことですか?

「できる限りのことはすべてやり尽くした」という気持ちで毎試合に挑んでいます。普段の練習で何度も失敗をして、成功して、自信をつけて。それを試合でも自信を持ってできるように何度も繰り返す。今までそうやってずっと続けてきた練習が何よりも大切だと思っています。練習でやってきたことは、必ず試合につながっていると実感します。


――突き抜けたアスリートの方からは、「自信を持つことの大事さ」をよくインタビューで聞くのですが、 坂本さんの中で、自信を持つことの大事さをどう捉えていますか?

幼い時は、練習と試合の違いをあまり感じていなかったかもしれないですが、キャリアを重ねるごとにその差を感じるようになってきました。練習でできないことは、試合でもできない。逆に言えば、練習でできることは、試合でもできるということです。

そういった考えのもとで、いかに普段の練習の質に拘るか。「これだけ練習したから何も怖くない」って思える状態まで持っていくと大抵の試合でも上手くいく。「練習で自分が120点を取れると思えれば、試合では100点の演技ができる」と信じて、練習でこそ頑張る。私はそれを1、2試合ではなく何試合も経験してきました。私にとっての自信を持つことの大事さは、自信を持とうとすることが大事なのではなく、常に練習以上のレベルを試合で発揮できるように、日々練習に取り組むことが大事で、それが自然と自信に繋がってくるのだと思います。


――ご自身の理想を100とするのだったら、今、どの位置にいるイメージですか?また、今後、伸ばしたいスキルはどういったところでしょうか。

理想的な状態を100とすると、今は65~70ぐらいですね。でも、自分のスケートが評価されるようになってきたので、ちょっとずつ100に近づいているなと、ポジティブに受け止めています。

今後の課題としては、一番は表現力です。自分がこれまで持ち味としてきた「力強さ」とは反対に、繊細で優しい雰囲気も出せるようになりたい。そういった全てのことが達成できたら、100の自分になれるかもしれない。これからも色々なことにチャレンジしていきながら、表現力を高めていきたいと思います。


――最後の質問になります。これから、気候もよくなりスポーツウェアに袖を通す機会も増えるかと思いますが、どんな風にスポーツウェアを着て欲しいと思いますか?

「アディダス」という名前には、多くの人が「スポーツウェア」を連想すると思います。スポーツをしないからあまり関心を持たないという人もいるかもしれませんが、実はスポーツシーンだけではなくて、日常生活における私服としても取り入れられる素晴らしいアイテムが数多くあります。

私自身も移動中や遠征先でもネットで新しいアイテムを調べるほど、「adidas」の魅力に惹かれています。自分はスポーツからかけ離れていると感じている方ほど、一度アディダスストアやアディダス商品を取り扱っているお店に足を運んで、目で見て確かめてほしいですね。そこには普段のコーディネートにもうまく取り入れられるアイテムたちがきっと待っています。

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