【バスケ】3秒ルールを正しく理解しよう! 具体的な内容や起こりやすいシーン
バスケットボール(バスケ)には、時間に関するルールが複数あります。その中で初心者が反則を取られやすく、ルールも複雑なのが「3秒ルール」です。
なぜ反則を取られたのかわからないまま相手ボールになるのを防ぐために、具体的なルールを理解しておく必要があります。
ここでは、バスケットボールにおける3秒ルールの概要や起こりやすいシーン、その他の時間に関係するルールなどをご紹介します。
【目次】
■バスケの3秒ルールとは?
バスケットボールの3秒ルールは、オフェンス側に適用されるバイオレーション(ファウル以外の反則行為)です。
オフェンス側はボールをコントロールしている間、「ペイントエリア」と呼ばれる相手チームの制限区域内(ゴール下にある長方形に囲まれたエリア)に3秒以上とどまることができません。
違反した場合は、相手チームにボールの所有権が移り、近くのラインからのスローインでゲームが再開されます。
3秒ルールは、長身の選手がゴール近くにとどまり続けるのを防ぐ目的で設けられました。ゴールが高い位置にあるバスケットボールにおいて、身長が高い選手は圧倒的に有利です。
例えば、ペイントエリア内で無制限にボールを待ち続けられる場合、高身長の選手にロングパスを出してシュートを打ち合うという、単調な試合展開になってしまうでしょう。
3秒ルールがあることで、バスケットボールの試合は面白くなっているということができます。
■3秒ルールが起こりやすいシーン
3秒ルールがどのようなシーンで起こりやすいのかを理解していれば、数少ないチャンスをものにしたり、不要なバイオレーションを避けたりすることができます。実際の試合において、3秒ルールを取られやすいシーンをご紹介するので、参考にしてみてください。
【ゴール付近でパスを待っている】
3秒ルールの適用に、プレーヤーがボールを保持しているかどうかは関係ありません。味方からパスを受けてシュートを行う場合、多くの選手はペイントエリア内にいるはずです。
パスを待つ間、ペイントエリア内でポジショニングを続けるのは避ける必要があります。味方からのパスが来ないと判断したら、すぐにペイントエリアから出ることを心がけましょう。
また、片足がペイントエリア内に入っているだけで、3秒ルールは適用されます。無意識のうちにバイオレーションを取られる可能性があるので、ポジショニングには注意が必要です。
【ペイントエリア内でドリブルを続けた】
ペイントエリア内に入ってパスがもらえたとしても、ディフェンスをかわそうとドリブルを3秒以上続けると反則になります。
ゴールに背中を向けた状態でパスを受け、そのままドリブルで相手ディフェンスを押し込むプレーの際も、3秒ルールを取られやすいので注意しましょう。
■3秒ルールが適用されないケース
3秒ルールが適用されないパターンもいくつかあります。プレーする際に役立つので、3秒ルールの例外も覚えておきましょう。
・ペイントエリアから出ようとしている
ペイントエリアから出ようとしている場合は、3秒以上ペイントエリア内にいたとしても、バイオレーションとはなりません。
例えば、ペイントエリア内に2.9秒とどまっていた場合、そこから外に出ようとしても3秒以上経過するはずです。しかし、3秒以内にペイントエリアから出ようとするプレーをしていれば、3.5秒後にペイントエリアから完全に出た場合でも、3秒ルールを取られることはなくなります。
・味方選手がシュートを打った
味方選手がシュートを打った場合、ペイントエリア内にとどまっているプレーヤーに対するカウントはリセットされます。ペイントエリア内にポジショニングをしていた場合も、エリア外に出ることなく、リバウンド争いに参加して問題ありません。
また、ペイントエリア内でパスを受けてからドリブルを行い、3秒経過後にシュートを放った場合も、3秒ルールは適用されません。ペイントエリア内でのプレーが3秒を越えてしまった場合は、シュートでプレーを切るようにしましょう。
ただし、長時間ドリブルを続けたり、シュートではなくパスを返したりした場合は、3秒ルールが適用されてバイオレーションとなります。
■3秒ルール以外に覚えておきたい「○秒ルール」
バスケットボールには、3秒ルール以外にも時間に関係するルールがいくつか設けられています。3秒ルールと合わせて、時間に関するルールを覚えておきましょう。
・24秒ルール
オフェンス側は、ボールを持ってから24秒以内にシュートを打たなければいけません。24秒以内にシュートできなかったり、シュートしたボールがリングに当たらなかったりした場合は、相手チームのボールで試合を再開します。
例えば、24秒経過する直前にシュートを打ち、ボールが飛んでいる状態で24秒を過ぎた場合は反則になりません。シュートが決まった場合は、問題なく得点として認められます。
ただし、オフェンスがリバウンドを取って攻撃を再開した際は、ショットクロック(制限時間)が24秒ではなく14秒にリセットされます。間違えやすい点なので注意しておきましょう。
・8秒ルール
オフェンス側は、ボールを所持してから8秒以内に、相手側のコート(フロントコート)にボールを運ばなければいけないというルールです。自分側のコート(バックコート)で8秒以上ボールを保持すると、バイオレーションとなり、相手ボールで試合が再開されます。
さらに、オフェンス側は24秒以内にシュートを打たなければいけないため、いかに素早くボールをフロントコートまで運べるかが鍵になります。
パスやドリブルを駆使して素早くボールを運ぶ様子は、バスケットボールの醍醐味のひとつといえるでしょう。
・5秒ルール
5秒ルールは、ボールを受けてから次のプレーまでの制限時間です。
バスケットボールの試合において、ボールを保持したまま5秒以上静止することはできません。コート内でボールを受け取ったプレーヤーは、必ず5秒以内にパスやドリブル、シュートといったプレーを行う必要があります。
また、スローインやフリースローといったプレーも同様です。審判からボールを受け取ったプレーヤーが5秒以内にプレーを行わないと、バイオレーションを取られます。
■3秒ルールを理解して反則を防ごう
バスケットボールの3秒ルールは、ゴール下でボールを待つのを防ぐためのルールです。片足だけでもペイントエリアに入っていると対象になる、ボール保持の有無は問われないなど、初心者の方はわかりにくさを感じるかもしれません。
チャンスボールが来ても、バイオレーションで相手ボールになってしまうことも考えられます。確実に得点を決めるために、常に時間を意識してプレーすることが大切です。
また、3秒ルールの対象外となるプレーを覚えておくのも良いでしょう。3秒が近づいたら外に出る動きをしたり、シュートを打ったりすることで、バイオレーションを防ぐことができます。
バスケットボールの時間に関するルールは、単純ながら反則を取られやすいものです。ご紹介した時間に関するルールを身につけて、バイオレーションとならないように注意しましょう。
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