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other2024.03.22

テニスのライジングショットとは? 打ち方を覚えて試合を優位に運ぼう

ドロップやボレーなど、テニスのショットには多くの種類があります。プレーの質を高めて試合を優位に進めるには、複数のショットを使い分けることが大切です。
ここでは、数あるテニスのショットのひとつである、ライジングショットについてご紹介します。

 

【目次】

■テニスの「ライジングショット」とは

■ライジングショットのメリット・デメリット

・【メリット1】強いショットが打てる

・【メリット2】ショットのタイミングをずらせる

・【デメリット】通常のショットよりミスしやすい

■ライジングショットの打ち方のコツ

・コンパクトにスイングする

・前に踏み込んで打つ

・ラケット面を下げる

・打点の高さに応じて動きを調整する

■ライジングショットの鍵は「タイミングの取り方」

 

■テニスの「ライジングショット」とは

テニスのライジングショットは、ストローク(ボールを打つプレーのこと)の一種です。通常のストロークは、ボールがワンバウンドして頂点に達した後、落ちてきたところを狙って打ちます。

一方でライジングショットは、ライジング(上がる・昇る)という名前のとおり、ボールがワンバウンドしてから頂点に達するまでの間、もしくは頂点に達してすぐにインパクト(打球)するのが特徴です。
通常のストロークよりも早いタイミングでボールを打つライジングショットを習得すれば、戦術の幅を大きく広げることにつながります。

 

■ライジングショットのメリット・デメリット

ライジングショットのメリット・デメリット

 

ライジングショットを上手に活用するには、メリットやデメリットを知っておくことが大切です。どのようなショットなのか理解できていれば、どこでライジングを使うと効果的なのかを判断しやすくなります。
ここからは、ライジングショットのメリット・デメリットを、通常のストロークと比較しながらご紹介します。

 

・【メリット1】強いショットが打てる

ワンバウンドして頂点に達した後のボールは、勢いがすでに落ちています。ライジングは、頂点に達する前の、勢いが残っているボールを打球するショットです。
反発力を利用して、普段よりも力強いショットを打つことができます。

また、自分のポジションを下げずに、深く打ち込まれたボールを返球することも可能です。
相手が威力のあるボールを多く打ち込んでくる、パワープレー主体のプレーヤーの場合は、特に有効な打ち方といえます。

 

・【メリット2】ショットのタイミングをずらせる

テニスでは、スプリットステップを踏むことで打球のタイミングを計ります。スプリットステップを踏むタイミングは、相手が打球する直前です。

通常のストロークよりも早いタイミングでインパクトするライジングショットなら、相手のタイミングをずらすことができます。準備が整う前にボールを打つことができるので、相手に時間を与えずに、試合の主導権を握りやすい点もメリットです。

ただし、ライジングショットを1試合で何度も使うと、相手も徐々に慣れてきます。相手のタイミングをずらす効果が薄くなるので、使いすぎるのは避けましょう。

 

・【デメリット】通常のショットよりミスしやすい

使いこなせれば大きな武器になるライジングショットですが、デメリットもあります。ライジングショットは相手のタイミングをずらすことができる一方で、自分が打つまでの準備時間も短くなってしまいます。
すぐに打点に入ることができる素早いフットワークに加えて、相手の打ったボールのコースや回転を予測する力も欠かせません。

また、勢いのあるボールを打ち返すことになるため、ボールの勢いに押されてミスショットにつながる可能性も高い点もデメリットです。
イレギュラーバウンドが起きた際のリカバリーも難しいため、通常のストローク以上にミスを起こしやすい打ち方といえます。

 

■ライジングショットの打ち方のコツ

ライジングショットの打ち方のコツ

 

ライジングショットを使えるようになると、攻撃的なプレーにつなげやすくなります。ライジングショットの打ち方のコツをご紹介するので、練習にお役立てください。

 

・コンパクトにスイングする

ライジングショットは、通常のストロークよりも早いタイミングでインパクトするため、準備を素早く行う必要があります。テイクバックは速く・小さく行うことを心がけ、リズムをしっかり取りましょう。

スイングが大きくなると、インパクトまでに時間がかかるだけでなく、ラケット面がブレてコントロールミスにつながりやすくなります。コンパクトなスイングを心がけることが大切です。
目安としては、通常のストロークよりも1テンポほど早く用意すると良いでしょう。

 

・前に踏み込んで打つ

ステップの踏み方もポイントです。前足からボールに近づくと、体が前のめりになってバランスを崩したり、タイミングを取りにくくなったりします。
前足側からではなく、後ろ足側からボールに近づくことを心がけましょう。体重移動が行いやすくなり、ボールもしっかりと捉えられます。

また、インパクトの瞬間は、前足をしっかりと踏み込んで腰を落としながらスイングするのがコツです。踏み込んで体重移動を行うことで、ボールの勢いに負けにくくなります。

 

・ラケット面を下げる

通常のストロークは、斜め上から下に落ちてくるボールを打ち返しますが、ライジングショットは斜め下から跳ね上がってくるボールを打ち返さなければいけません。ラケット面が上を向いていると、ボールが上方向に飛んでしまい、コントロールが難しくなります。

通常のストロークよりも、ラケット面をボールに被せるような意識を持つのがポイントです。インパクトの瞬間に、ラケット面が垂直になるようにスイングしましょう。

また、下から上に向けて振り上げるようにスイングすると、ボールを捉えにくくなります。ラケットを水平に動かす意識でスイングすることも重要です。この時、しっかりとラケットを振り切ってボールに回転をかけると、飛ばしすぎによるアウトを防げます。

 

・打点の高さに応じて動きを調整する

ライジングショットと一口にいっても、ボールがバウンドした直後と頂点に達する寸前では、打点の高さは大きく変わります。

例えば、ひざより下の低いボールは、バウンドした直後のボールにラケットを合わせれば良いので、ボールの弾み方を考える必要がありません。比較的簡単に打つことができる一方で、打点が低くなるので強いボールを打ち返すのは難しくなります。

通常のストロークは、腰の高さ辺りに打点を持ってくるのが基本なので、ライジングショットにおいても、腰の高さを基準にスイングすることをおすすめします。タイミングを取りやすく、通常のストロークと同じスイングでライジングショットを打つことが可能です。

また、打点の高さに応じて体の動かし方を調整しましょう。
低い位置のボールを打ちたい時は、ひざを曲げて腰をしっかりと落とした姿勢でインパクトするのがポイントです。腕だけ動かして打点を合わせようとすると、ラケット面のブレやタイミングのずれにつながります。

 

■ライジングショットの鍵は「タイミングの取り方」

ライジングショットは、プロのテニス選手も多く使っているプレーです。習得できれば、攻撃的なラリーを組み立てるうえで役立ちます。

腰の辺りに打点を置く意識を持てば、基本的なスイング方法は通常のストロークと大きく変わりません。ただし、普段よりも早いタイミングでボールを打つ点には注意が必要です。
練習を重ねてライジングショットのタイミングを体に染み込ませ、マスターを目指しましょう。

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