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other2024.05.20

プレーの幅を広げるテニスグリップの握り方! ポイントや注意点を解説

テニスラケットのグリップ(持ち手)の握り方には、複数の種類があります。それぞれの特徴を踏まえて、プレーごとに握り方を変えれば、プレーの幅を広げることが可能です。
しかし、テニス初心者の方だと、握り方の種類やそれぞれの特徴がわからないかもしれません。テニスの上達を目指すために、握り方ごとの大まかな特徴を押さえておきましょう。
ここでは、テニスラケットの握り方の基本や、握る際のポイントをご紹介します。

 

【目次】

■ショットごとにラケットの握り方を変えよう

■テニスラケットの握り方の基本

・コンチネンタルグリップ

・イースタングリップ

・ウェスタングリップ

・セミウェスタングリップ

■グリップを握る際のポイント

・力を抜いて握る

・力が入りやすい形で握る

■握り心地が気になる時はグリップテープを見直そう

■プレーに合わせてグリップの握り方を変えていこう

 

■ショットごとにラケットの握り方を変えよう

テニスの試合で、サーブやレシーブだけで得点が決まることはあまり多くありません。通常は、サーブやレシーブに加えて、ストロークやボレーなど、さまざまなショットを駆使して得点を狙います。

この時大切なのが、ショットごとに最適な握り方が変わる点です。ショットと同じく、テニスラケットの握り方にも複数の種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
適していない握り方だと、ボールに力が伝わらない、打ち方が崩れて体に負担がかかるなど、プレーに支障が出る恐れがあるため注意が必要です。

プロのテニス選手も、試合中にグリップを握り替えて力強いショットを打っています。プレーの質を高めるために、握り方に意識を配ることを心がけましょう。

 

■テニスラケットの握り方の基本

テニスラケットの握り方の基本

 

テニスラケットの握り方の基本は、「コンチネンタルグリップ」「イースタングリップ」「ウェスタングリップ」「セミウェスタングリップ」の4つです。握り方ごとの特徴を踏まえて使い分ければ、より質の高いショットを打てるようになります。
それぞれの特徴や握り方の基本は、以下の通りです。

 

・コンチネンタルグリップ

ラケットの打球面(フェイス)が地面に対して垂直になるように持ち、グリップの上から利き手を被せるのがコンチネンタルグリップです。差し指と中指は少し間隔を空けて、包丁を握るようなイメージでグリップを握ります。主にボレーやサーブを打つ際に使われる握り方です。

ラケットを握り直さずにフォアハンドやバックハンドで打つことができる点や、打球面が少し上向きになるためボールに回転をかけやすい点などがメリットです。特に、フォアハンドのスライスを打つのに適しています。
一方で、パワーは出しにくい点に注意が必要です。

 

・イースタングリップ

打球面に手のひらを乗せたら、そのままグリップに移動させて握るのがイースタングリップです。利き手で握手するようなイメージで握ります。
打球面と手のひらの向きが同じになるため、コンチネンタルグリップ以上に手のひらでボールを打つ感覚があり、初心者の方でも打ちやすいのが特徴です。

回転をかけにくい、打点が高いボールは力を入れにくいといったデメリットはあるものの、さまざまなボールに対応できるため、オールラウンドに使えます。
回転が少ないショットを打ったり、フォアハンド側で打球したりする際に最適です。

 

・ウェスタングリップ

打球面を地面と平行にした状態で、グリップの上から手を被せて握ります。高い位置のボールを強打しやすく、主にフォアハンドやバックハンドのストロークで使用される握り方です。
ラケット面が下になり、回転量が多いボールを打てるため、トップスピン(順回転)系のボールを打つ際にも適しています。

一方で、ラケットが伸ばしにくく、低い位置のボールや体から遠いボールのショットには向きません。

 

・セミウェスタングリップ

ウェスタングリップとイースタングリップの中間で持つ握り方です。親指と人差し指の間の部分はイースタングリップよりも外側(右手で握る場合は右側)に寄り、ラケット面がやや下向きになります。

手のひらでしっかり握れるため力を入れてラケットを振りやすい、回転をかけやすく球種の打ち分けに向いているなど、幅広いボールに対応しやすいのが魅力の握り方です。
ただし、ウェスタングリップに比べるとボールの回転数は劣り、高い位置のボールを打つ際は力を入れにくいなど、デメリットもいくつかあります。

 

■グリップを握る際のポイント

■グリップを握る際のポイント

 

グリップの握り方や特徴だけでなく、握る際のポイントを押さえておくことも重要です。基本的なポイントはどの握り方も同じなので、プレー中は意識してみてください。

 

・力を抜いて握る

グリップは、力を抜いて軽く握ることが基本です。力強く握ると体に余計な力が入り、ミスショットにつながりやすくなります。
特に、強いストロークを打とうとしたり、遠くにボールを飛ばそうとしたりすると、力が入りやすくなるため注意が必要です。遠くに飛ばしたい時こそ、力を抜いてリラックスすることを心がけましょう。

ただし、力を全く入れないとボールに勢いを出せません。テイクバックの段階では力を抜いておき、ラケットにボールが当たるインパクトの瞬間だけ力を込めて握るのが基本です。

また、腕の力だけでラケットを振り抜くのも避けましょう。下半身の動きも使って、ひざや腰など、体全体の力をボールに伝える意識を持つと、遠心力でボールを飛ばしやすくなります。

 

・力が入りやすい形で握る

力を抜くだけでなく、力が入りやすい形でグリップを握ることも大切です。指の間隔を少し開けて持つようにすると、インパクトの際に指が自然と締まり、力が入りやすくなります。

インパクトの瞬間はラケットを握る手に力を入れる必要はありますが、大きくスイングしようと意識するのは避けるのがポイントです。ラケットを大きく振り回すと、無駄な力が入りやすくなってしまいます。
体を上手に使えず、ミスショットが増える原因にもなるため、あくまでも軽い力でスイングすることを心がけましょう。

 

■握り心地が気になる時はグリップテープを見直そう

ラケットの握り心地は、グリップに巻かれているグリップテープが大きく左右します。握り心地に違和感を覚えたり、ラケットが滑ったりする場合は、グリップテープを見直しましょう。
滑り止めや汗の吸収、インパクト時の衝撃の緩和など、グリップテープは種類によって機能性が異なります。自分のプレースタイルに応じて、握り心地やプレーのしやすさに優れているものを選ぶことがポイントです。

ラケットを購入した時点で既に巻かれていますが、自分好みのグリップテープに巻き替えるのも問題ありません。手になじみやすいグリップテープがある場合は、そちらに巻き替えるのもおすすめです。

また、グリップテープは使い続けるうちに劣化していきます。使用頻度にも左右されますが、1ヶ月に1回程度を目安に、定期的に交換すると良いでしょう。

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■プレーに合わせてグリップの握り方を変えていこう

テニスラケットのグリップの握り方は複数の種類があり、それぞれ打ちやすいショットや適したプレースタイルが異なります。状況に応じて、握り方を使い分けることが大切です。
最初は難しいかもしれませんが、練習を重ねて握り方を無意識に変えられるようになれば、プレーの質向上に大きく役立ちます。
打ち方の練習に加えて、握り方にも意識を向けてみてはいかがでしょうか。

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