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other2024.08.30

クリアを打つコツとは? バドミントンをより楽しむ方法を伝授

スマッシュやドライブなど、バドミントンのショットには多くの打ち方があります。その中でも、特にシングルスでプレーする際に覚えておきたいのが「クリア」です。バドミントンでは基本となる重要なショットのひとつですが、バドミントン初心者の方には少し難しく感じられるかもしれません。バドミントンのクリアは、どのように打てばシャトルをきれいに遠くまで飛ばせるのでしょうか。
ここでは、バドミントンのクリアの概要や正しいフォーム、打つ際に意識したいコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■バドミントンのクリアとは

■クリアの正しいフォーム

■クリアを打つ際のコツ

・打点を前に持ってくる

・全身の筋肉を使って打つ

■クリアの練習方法

■クリアを上手に使ってよりプレーを楽しもう

 

■バドミントンのクリアとは

バドミントンのクリアとは

 

バドミントンにおけるクリアとは、相手コートの奥深くに向けて、高く遠くにシャトルを飛ばすショットのことです。コートの後ろから相手の頭を超えるように打ち、自分の体勢を整える時間を作るなど、主にゲーム展開をリセットする目的で使われます。
また、バドミントンのクリアは「ハイクリア」と「ドリブンクリア」の2種類に分けられ、シャトルの軌道やショットの目的が異なります。それぞれの違いを知っておくと、プレーする際に役立つでしょう。

【ハイクリア】
名前の通り、高い軌道で相手コートの奥深くにシャトルを打ち込むショットです。できるだけ高くコートの奥側にシャトルを上げることで、相手が打つまでの時間を延ばしながら、自身の体勢を整える時間を作ります。比較的守備的な要素が強いです。
ただし、相手にも時間的な余裕を与えてしまうというデメリットがあります。シングルスの試合では有効なショットですが、ダブルスでは相手に攻め込まれる恐れがあるため、あまり使われません。

【ドリブンクリア】
相手コートの奥を狙うのは変わらないものの、ドリブンクリアはハイクリアよりも低めの軌道で打ち込みます。ハイクリアと異なり、相手を追い込む攻撃的な意味合いが強いショットです。高い軌道を描くスマッシュと考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
裏をかいて相手を追い込める一方で、読まれるとカウンターをもらう可能性もあります。

 

■クリアの正しいフォーム

クリアを打つ際は、正しいフォームを意識することがポイントです。フォームが間違っていると、シャトルをしっかり飛ばすことができません。さらに、間違ったフォームで変な癖がついてしまうと、他のショットにも悪影響を与える恐れがあります。
基本的なハイクリアを打つ際のフォームのポイントは、以下の通りです。

【ハイクリアのフォーム】
1.飛んできたシャトルに対して半身に構え、ラケットを頭上に掲げて後ろ足に体重を乗せる
2.下半身から腰、上半身、肩、肘、ラケットの順に力を伝え、コート正面を向くように体を回転させる
3.できるだけ高い打点でシャトルを捉え、腕をムチのようにしならせながら打つ

半身(はんみ)とは、相手に対して真正面に向き合うのではなく、体を少し斜めにして構える姿勢のことを指します。シャトルを捉える際は、体重移動で生み出した力強さを、ラケットに伝達させるのがポイントです。

クリアの際の基本的なフォームは、スマッシュやカットといった他の打ち方とほぼ変わりません。各ショットのフォームが似ているほど相手は判断が難しくなり、クリアの効果が高まります。クリアのフォームを固める際は、他のフォームと似せることも意識しておきましょう。

 

■クリアを打つ際のコツ

クリアを打つ際のコツ

 

クリアを上手に打てるようになるには、正しいフォームを体に覚え込ませるために、繰り返し練習することが重要です。そのとき、いくつかのコツを意識しておくと練習の効果が高まります。
クリアを打つ際のコツを、2つご紹介します。

 

・打点を前に持ってくる

クリアを打つ際の打点は、頭または体の少し前側に持ってきましょう。頭の真上や後ろ側に打点がズレると、シャトルを遠くまで飛ばしにくくなります。ドリブンクリアを打つ場合は、打点をハイクリアよりも少し前に持ってくるように意識してください。
常にシャトルの落下地点に先回りできるように、素早いフットワークを心がけましょう。落下地点にすぐに入れるほど、打点を体の前に持ってきやすくなります。

また、打点が低すぎると相手コートの奥にシャトルを飛ばしにくくなるので、打点はできるだけ高くするのもポイントです。ただし、腕を全力で伸ばしたりジャンプしたりする必要はありません。
腕を全力で伸ばした状態から、少し脱力したくらいの高さを目安にすると、しっかりと力を伝えながら高い打点でシャトルを打ち込めます。

 

・全身の筋肉を使って打つ

クリアを打つ際に力んでしまうと、体重を上手に乗せることができず、シャトルをコートの奥まで飛ばすのが難しくなります。また、腕の力だけでラケットを思い切り振り抜こうとすると、シャトルにしっかりと力が伝わりません。ラケットをやみくもに振るのではなく、シャトルを振り抜く瞬間にだけ力を入れることを心がけましょう。

また、腕の力だけでラケットを振り抜こうとは思わずに、体重移動や体のひねりで生み出した全身の力を使って打つことを心がけるのもポイントです。構えの段階で半身になっておくと、体の回転を上手に使えて力を伝えやすくなり、スイングスピードを高められます。

 

■クリアの練習方法

クリアを打つ際は、体のひねりや体重移動を使えるようになることが重要です。日常生活で半身の姿勢を取る機会は少ないので、バドミントン初心者の方は違和感を覚えるかもしれません。素振りなどのフォーム練習と平行して、鏡の前で横向きに構えを取る練習を行うのも良いでしょう。
ある程度正しいフォームが固まったら、タオル打ちや椅子タッチクリアといった練習を取り入れるのもおすすめです。それぞれのやり方をご紹介するので、練習メニューの参考にしてみてください。

【タオル打ち】
高い位置にぶら下げたタオルを、ラケットで打つ練習方法です。ぶら下げたタオルに、ラケットの面の中央が当たるように振り抜きます。力を伝えられていれば、大きな音がするはずです。
クリアのフォームでタオル打ちを行い、大きな音が鳴るまで続けましょう。

【椅子タッチクリア】
コートの中央に椅子を置いて行う練習です。ノッカーにコートの後ろ側へシャトルを上げてもらい、クリアしたら素早くセンターに戻ってラケットで椅子にタッチします。
クリアしてセンターに戻るという動作を繰り返すため、実戦に近い感覚の練習になります。フットワークも同時に鍛えられるので、フォームが固まった方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

■クリアを上手に使ってよりプレーを楽しもう

相手コートの奥側にシャトルを飛ばして、時間を作ることができるクリアは、バドミントンの試合を優位に進めるために欠かせない技術のひとつです。ドリブンクリアとハイクリアを使い分けたり、フォームが似ているスマッシュなどと組み合わせたりすれば、より高い効果が期待できます。

体全体を使った打ち方をしたり、打点を高くする必要があったりと、初心者の方は難しさを覚えるかもしれませんが、コツさえ掴めれば誰でも打てるようになるはずです。
バドミントン技術の向上を目指している方は、ご紹介した打ち方やコツを参考に、クリアの習得を目指してみてはいかがでしょうか。

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