JORDAN最新作『LUKA 4』『LUKA.77』で進化を実感──佐々木クリスの特別クリニック、未来のプレーヤーに贈る一日

この春、大人気のJORDANシリーズに新たな一足が登場。その名もNIKE『LUKA 4(ルカ 4)』と『LUKA.77(ルカ.77)』。バスケットボールシーンに新たな風を吹き込むこのモデルを履き、佐々木クリスさん(以下、クリスさん)が埼玉県立伊奈学園総合高等学校で開催されたバスケットボールクリニックに特別ゲストとして登場した。
クリスさんといえば、B.LEAGUE公認アナリストとしての顔を持ちつつ、NBAファイナルの現地取材、テレビ解説、コラム執筆などを通して、長年バスケットボールの魅力を伝え続けてきた人物。元プロ選手という経歴に加え、NBAが選ぶ“アジアを代表するインフルエンサー”にも名を連ねている。
今回は、最新バッシュNIKE『LUKA 4』と『LUKA.77』を履いた学生たちに、クリスさんが本格的なバスケットボールクリニックを実施。その熱気あふれる様子を紹介する。
■ワクワクと共に始まる、特別な一日
イベント開始前から、学生たちは新しいバッシュを手に興奮気味。『LUKA 4』と『LUKA.77』を履いた瞬間の高揚感は別格で、誰もがテンションMAX。シューズの存在感に、自然と期待も高まっていた。
クリニックのスタートは、アルペングループ本社でバスケットボール教育を担当する矢野さんによるシューズ講義。学生たちは「ただ履くだけじゃない」シューズの奥深さに、グッと引き込まれていく。
「自分に合ったバッシュを選ぶことは、プレーの土台をつくること。フィット感ひとつで動きがまるで変わるし、結果的にプレーの質も上がる。」
その言葉にうなずく学生たちの目は、本気モードに切り替わっていた。
■紹介されたのは、今回の注目モデル NIKE『LUKA 4』と『LUKA.77』。
LUKA 4:発売日:2025/4/15 価格:¥17,160(税込)
『LUKA 4』は、JORDANブランドならではのIsoプレートをさらに進化。圧倒的な安定性とフィット感を両立し、激しい動きにもバッチリ対応。足に吸い付くようなフィーリングは、プレー中の安心感を生み出す。
LUKA.77:発売日:2025/4/15 価格:¥13,200(税込)
一方『LUKA.77』は、ルカ・ドンチッチのバックグラウンドをデザインに落とし込んだモデル。屋外コートでもしっかり耐えられるタフさに加えて、抜群のクッション性も魅力。まさに“本気で遊べる”一足だ。
開会の挨拶で、クリスさんが学生たちに投げかけた言葉がまた印象的だった。
「わからないことは、聞いていいんだよ。楽しもう!ちゃんと理解して動けば、バスケはもっと面白くなる。」
その一言で場が一気に和み、クリニックは和やかなムードでスタート。最初のメニューは、なんと「鬼ごっこ」。グループごとに分かれ、追いかけたり逃げ回ったりする中で、バスケの基本動作が自然と身につく。この遊びを通じて、会場には笑い声と熱気が広がった。プレーの前に“体を動かす楽しさ”を全身で感じられる、最高の導入だった。
■実践的スキルを磨くセッション
ウォーミングアップで体も気持ちもほぐれた後は、いよいよ実戦形式のメニューへ突入。
この日のテーマは〈アドバンテージの見つけ方〉。コート上で“自分が優位に立てる状況”をどう察知し、どう活かすか。その判断力を養うために、まずは1人15本のシュートチャレンジからスタート。ジャンプシュート、ドライブ、ステップバック――多彩なパターンにトライしながら、自分の「型」を探っていく。
ここで学生たちの足元を支えていたのが、NIKEの最新シグネチャーモデル『LUKA 4』と『LUKA.77』だ。
『LUKA 4』は、JORDANブランドが誇るIsoプレートが進化し、横方向の動きにもブレない安定性と足全体を包み込むフィット感を実現。俊敏なステップ、ストップ&ゴーが多いこのトレーニングにピタリとハマっていた。
一方の『LUKA.77』は、屋外にも対応できる耐久性に加え、長時間動いても疲れにくいクッション性は、トレーニングを通してこそ真価を発揮する。
特に、ポジションが固定されていない選手や、ガードからフォワードまで幅広くこなす“ユーティリティ型”のプレーヤーには、どんな動きにも応えられる安定感が大きな武器になる。
■メニューは次第に高度になっていく
トランジション(速攻)からディレイ(遅攻)、そしてレギュラーオフェンスへとつなげる流れを学ぶ中で、コート上の“読み”と“選択”の重要性が浮き彫りに。
中でも、リバウンドを起点にした3対2の攻撃練習は圧巻だった。リバウンドから即展開、数的優位をどう使うか。体育館に鳴り響く「バシッ」というシューズと床のぶつかる音には、LUKAシリーズの高いグリップ性能と、学生たちの本気が凝縮されていた。
クリスさんは終始、声をかけ続ける。「自分の強みを知れ」「迷ったらシュート」「判断を速く」――プレー中も言葉を惜しまず、選手一人ひとりと向き合うその姿勢に、学生たちの表情はどんどん“プレーヤーの顔”へと変わっていった。
ラストは、ドリブルなしの4対4や、バスケット下に置かれたボールを奪い合う独自ルールのゲームなど、遊び心と競争心が融合した形式で締めくくられた。個々の判断力やチームの連携力を最大限に引き出すこの“締め”によって、全身を使い切った学生たちは、達成感に満ちた笑顔を見せていた。
プレーのレベル、学びの深さ、そして何より〈バスケの楽しさ〉。
LUKAシリーズのように、一歩先を見据えたシューズが足元を支えることで、学生たちはさらに自由に、ダイナミックに、自分らしいプレーを追求していた。
■実感で語るシューズ性能──学生たちが語る「LUKA 4」と「LUKA.77」
今回のクリニックでは、高校生プレーヤーたちが『LUKA 4』と『LUKA.77』の2種類の最新バスケットボールシューズを実際に履き比べるという貴重な体験をした。
履いた瞬間のフィーリングやプレー中の一体感から、参加者の多くが『LUKA.77』に好印象を抱いた様子。
「素足に近く、軽くて動きやすい」「足に吸いつくようなフィット感」といった声が多く、実際に『LUKA.77』はより軽量で、俊敏な動きに適したモデルであることがうかがえる。
一方、『LUKA 4』にも前足部のズームエアによる反発力や推進力を評価する声があり、完成度の高い一足として印象づけた。
JORDANブランドならではの革新性と、クリスさんの熱い指導が融合したこのクリニック。ただの試し履きにとどまらず、〈プレーを引き上げてくれるシューズ〉とのリアルな出会いが、参加した高校生たちの心に深く刻まれた春の一日となった。
セッションが終わっても熱気の冷めない体育館で、クリスさんにインタビュー。
『LUKA 4』を履いたリアルな感覚、高校生たちのひたむきな姿、そして「伝える」ということへの想いを、まっすぐに語ってくれた。
■『LUKA 4』が足に吸い付く――佐々木クリスが語る〈極上のフィット感〉
――本日のクリニック、終えてみていかがでしたか?
本当に、あっという間の時間でした。
普段はつい話しすぎてしまうタイプなんですが(笑)、今日は逆に時間が足りないくらいで…。
それだけ、学生のみんなが楽しそうに、そして真剣に取り組んでくれていたのが印象的でした。僕の言葉にしっかり耳を傾けてくれるその姿勢が、とにかく嬉しかったですね。
伝えたいことがちゃんと届いていると感じられる時間でした。
――集合しているとき、みんなの目が集中していましたよね。
はい。もしもう少し時間があったら、もっと彼らの積極的な発言やリアクションも引き出せたかもしれませんが、でも、今日のクリニックで僕が伝えたかったメッセージはしっかり届いた手応えがあります。
――そのメッセージというのは、どんな内容だったんですか?
やはり、誰でも上手くプレーしたいという気持ちは当然あると思います。 しかし、まず大事なのは「バスケットボールはトライ&エラーの連続である」ということ。
プロの選手でも、シュートをミスしない日はありません。 でも、それを引きずるのではなく、次のプレーでベストを尽くせるかどうかが、優れたプレーヤーかどうかの分かれ目です。 だからこそ、「失敗を恐れずにプレーしてほしい」ということを、一番伝えたかったです。
それから、点を取ることはもちろん大切ですが、そのためにどう判断し、どう動くかが重要です。
そして、その判断の質を支えているのは、プレー中にどれだけ良い情報を得ているか、つまり情報収集の質なんですね。
ただ、こういった意識は、この年代ではまだまだ浸透していないので、今日はその視点も伝えたいと思って臨みました。
――今日、実際に『LUKA 4』を履いてみた感触はいかがでしたか?
LUKAシリーズは、足を入れた瞬間に“スッ”と吸いつくようにフィットするんです。まるで手袋のようにぴったりとハマる感覚で。履き心地の良さは言葉にしづらいほど自然で、気づいたら「あ、いいな」と感じている。
それに、床との接地感や自分の足の傾きに対するレスポンスの良さ。これはシリーズを通して一貫して感じる特長ですね。僕自身、この“反応の速さ”には特に好感を持っています。
――『LUKA.77』との比較については?
実は、今日のクリニックでは時間がなくてLUKA.77を履けなかったんです(苦笑)。
でも、屋外用と室内用ではやっぱり負荷や滑り方が全然違うので、それに応じた性能差はあると思います。LUKA 4は特にグリップ力が優れていて、自分の五本の指で床をしっかり捉えているような感覚でした。力を伝えたいポイントにちゃんと反応してくれる、それがすごく大事なんですよね。
――「一体感がある」、ということですね。
まさにその通りです。今日は「LUKAを履いてるけど、ステップバックはやりません(笑)」って冗談交じりに言ったんですが、それでもレイアップに持ち込む際の足さばきなどで、シューズの性能がしっかり発揮されていたと思います。
オールラウンドに動きたい選手にとって、このシリーズは非常に合うのではないでしょうか。ポジションを問わず、どんなプレーヤーでも履ける万能性がある。実際、BリーグでもLUKAシリーズを好んで履いている選手は多いですしね。
――今後の日本代表やバスケット界に対して、どのような期待をお持ちですか?
今の日本代表の活躍は偶然ではないと思っています。Bリーグは始まって9シーズン目を迎え、しっかりと国際的な競争力を持ったリーグに成長してきました。さらに、若い世代から2メートル級のオールラウンドな選手たちが育ってきているのが本当に嬉しいですね。
これまで日本では、2メートル級の選手が中高時代にセンターを任されるケースが多く、その本来持っているスキルが活かされないことも多かった。しかし、今はシュートもパスもドリブルもできる選手が増えてきており、これは日本代表の今後の可能性につながっていくと感じています。
理想を言えば、「2メートルの選手が5人全員ポイントガードのように動ける」——そんなチームを日本でも作れるようになるといいですね。
―― 最後に今日参加した学生たち、そしてこれからバスケットボールを志す若者たちへメッセージをお願いします。
まずは「バスケットボールを楽しんでほしい」ということ。それがすべてのスタートです。そして、楽しむことを忘れずに、探求することをやめないこと。目の前の相手との駆け引きを本気で楽しんで、どうやって勝てるかを戦略的に考える。その繰り返しが、自分の成長につながると思うんです。
あと、諦めないでほしい。バスケットボールの形は一つじゃないんです。僕自身も“諦めの悪さ”でここまで来たようなところがあるし(笑)。一度離れても、また戻ってこられる場所がある。それがストリートバスケだったり、クラブチームだったり、自分の〈よりどころ〉としてバスケットボールを持ち続けてくれる人が増えたら嬉しいですね。