リュックを持ってソロキャンプに出掛けよう! 選び方やパッキングのコツとは
テントやシュラフ(寝袋)、アウトドアテーブル、チェアなど、キャンプの際に持っていきたい荷物は数多くありますが、それらを収納するリュック(バックパック)も重要なアイテムのひとつです。荷物をすべて自分ひとりで持ち運ぶ必要があるソロキャンプでは、どれくらいの荷物を持って行けるかに関わるため、最適な容量があり使い勝手の良いリュックは欠かせません。
ここでは、ソロキャンプの際に使用するリュックの選び方やパッキングのコツ、リュックに入れておきたい荷物の一例などをご紹介します。
【目次】
■ソロキャンプにはリュックを活用しよう
キャンプの経験値が上がってくると、やってみたいことや欲しいアイテムが増え、荷物が大容量になっていくことも多いです。できるだけ身軽にソロキャンプを行いたい方は、リュックひとつに荷物をまとめてキャンプ場に向かう「ミニマムキャンプ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
持っていくアイテムを最小限に抑えるミニマムキャンプなら、設営や準備にかかる時間が減り、焚き火や料理といったアウトドアアクティビティそのものを楽しむ時間が増えます。
また、バイクや自動車でキャンプ場に向かう場合は、荷物の積み下ろしで駐車場とキャンプサイトを往復する必要もありません。荷物の搬入や準備にかかる煩わしさが減るため、より気軽にキャンプを楽しむことができるでしょう。
■ソロキャンプ用のリュックの選び方
リュック選びは、キャンプにどれくらいの荷物を持って行けるか、キャンプを快適に楽しめるかどうかに関わる重要なポイントです。ソロキャンプ用のリュックを選ぶ際は、次の3つのポイントを確認するようにしましょう。
・容量から選ぶ
最初に、リュックにどれくらいの荷物を入れられるかを表す容量を確認しておきましょう。どれくらいの荷物を持ち運びたいのか、宿泊をするのかどうか、キャンプを行う季節などの条件に応じて必要な容量は異なります。
基本的には、テントやシュラフが不要な日帰りのデイキャンプやハイキングなど、荷物が少ないシーンでは20~30L程度の容量が目安です。テント泊を行う場合は宿泊日数や環境にもよりますが、最低でも40~50L以上の容量のリュックを選ぶことをおすすめします。
ただし、上記の容量はあくまでも目安です。持っていきたいアイテムの量や大きさからリュックの容量を決めると、自身にぴったりのリュックを見つけやすくなります。
・背負いやすさから選ぶ
キャンプシーンでは、基本的にリュックを背負って移動することになります。特に容量が大きめのリュックはどうしても重くなりがちなので、移動中の体にかかる負担を少しでも減らすために、背負いやすいかどうかの確認も必要です。
体に当たる背面にメッシュ地を採用していて通気性が良いものなら、長時間背負っても背中が蒸れづらく快適です。また、チェストベルトやウェストベルトがついているものだとリュックと体を密着させやすく、リュックを背負いやすくなります。
・収納のしやすさもポイント
リュックにはたくさんの荷物を入れることになるので、収納のしやすさもポイントのひとつです。リュックの外側にストラップがついていて、テントマットやチェアといったキャンプ道具を外に取り付けられるものなら、より効率的に荷物を収納できます。
また、小物も多いキャンプシーンでは、リュックのポケットが少ないと整理整頓が難しくなります。ポケットが多く、小物を分けて収納できるものも使いやすいのでおすすめです。
■上手な荷物の詰め方(パッキング)のコツ
ソロキャンプでは、持っていくアイテム選びから荷物をリュックに詰めるところまで、すべてを一人で行わなければいけません。少しでもたくさんの荷物を持っていくためには、リュック内の空間を有効活用して、効率的にアイテムを収納する必要があります。
効率的にリュックの中に荷物を詰めるためのパッキングのコツをご紹介します。
・荷物を減らす工夫をする
少しでも身軽に動きたいソロキャンプにおいては、無駄な荷物を持っていかないことを心がけましょう。1つで何役にもなるアイテムを活用したり、料理に使う予定の食材は家で下ごしらえを済ませたりして、持っていく荷物を減らす工夫をすることが大切です。
・使用頻度の低いアイテムはリュックの下に入れる
テントやシュラフのように、使用頻度の低いアイテムやテント内でしか使用しないアイテムなどは、リュックの下に入れておきましょう。飲み物やタオル、ジャケットなど、よく使うアイテムをすぐに取り出せるため、荷物の出し入れによるストレスが減ります。
また、鉄板や焚き火台など重ための荷物は、体に密着するようリュックの背中側に配置しておくと、重心が安定するため背負いやすくなります。リュックを置いた際の衝撃を吸収できるように、寝間着などの衣類をリュックの一番底に詰めておくのもおすすめです。
・大きなアイテムはリュックに外付けする
マットやランタン、アウトドアチェアなど、比較的大きくリュックの中に収納するのが難しいアイテムは、リュックにぶら下げたり巻き付けたりして、リュックの外につけるようにします。
リュックの外にあるサイドポケットやストラップ、コードなどをすべて有効活用するのが、リュックにアイテムを上手にパッキングするためのコツです。
■ソロキャンプでリュックに入れておきたいアイテム
ソロキャンプの際は、どのようなアイテムをリュックに入れておけば良いのでしょうか。具体的なアイテムはキャンプスタイルや宿泊の有無などに左右されますが、持っておきたいアイテムの一例をいくつかご紹介します。
・テント
テント泊を行いたい場合、テントは欠かすことができません。日帰りキャンプの場合でも、簡単に設営できるテントを持っておけば、ちょっとした休憩スペースとして活用できます。
テントは荷物の中でも特に大きくかさばりやすいアイテムなので、ソロキャンプの際は軽くコンパクトに収納できるものを選ぶようにしましょう。
・シュラフやキャンプマット
キャンプの疲れを癒すためには、質の良い睡眠を十分に取ることが重要です。普段とは異なる環境でなかなか寝られなかったという事態がないように、シュラフと一緒にテントに敷くキャンプマットの用意もおすすめします。
キャンプマットは寝心地の良さの向上に加えて底冷え対策としても使えるので、季節を問わず用意しておくと便利です。製品によって断熱性や保温性などの性能が異なるので、キャンプを行う時期や環境に合わせて選ぶようにしましょう。
・調理器具・食器
キャンプ場でおいしいキャンプ飯を食べるためには、調理器具や食器、ガスバーナーなども欠かせません。
コンパクトに持ち運べるアイテムで簡単な調理を楽しむのか、ダッチオーブンを用意して本格的なキャンプ飯を楽しむのかなど、どのような料理を作りたいかによって必要なアイテムは異なります。スタッキングできるタイプのアイテムなら、コンパクトに収納できるので便利です。
キャンプ場で焚き火を楽しみたい方は、調理にも使える焚き火台を用意しておくと良いでしょう。
■リュックひとつでソロキャンプを楽しもう
上手なパッキングのコツを押さえて、必要なアイテムを効率的に詰められるようになれば、リュックひとつでソロキャンプを楽しめます。最小限のアイテムをコンパクトに収納して楽しむキャンプは、大人数でわいわい楽しむキャンプとはまた違った魅力があります。
必要なアイテムが入る容量があるかどうか、背負いやすく使いやすいかなどを考えてリュックを選ぶことが、ソロキャンプを快適に楽しむための第一歩です。
自身のキャンプスタイルにぴったりのリュックを、ぜひ見つけてみてください。
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