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outdoor2021.10.12

秋冬のキャンプに必須! アウトドア用薪ストーブの魅力と選び方

寒さが厳しくなる秋冬のアウトドアシーンに欠かせないのが、電源がなくても使える暖房器具です。キャンプ場などで使える暖房器具にはいくつか種類が考えられますが、中でも特におすすめなのが薪ストーブです。薪ストーブがあれば、秋冬キャンプも暖かく快適に過ごすことができるでしょう。
しかし、薪ストーブを使用する際は、安全のために確認しておきたい点もあります。ここでは、薪ストーブの持つ魅力や選び方、使い方の注意点などをご紹介します。

 

【目次】

■薪ストーブの魅力

■薪ストーブの選び方

・ストーブの材質から選ぶ

・煙突の有無で選ぶ

・ストーブのサイズ感を確認する

■薪ストーブの使い方

■安全のために確認しておきたい注意点

・火事や火傷に注意する

・換気をこまめに行う

・定期的にメンテナンスを行う

■薪ストーブで暖かく快適なアウトドアを楽しもう

 

■薪ストーブの魅力

キャンプなどのアウトドアシーンで使えるストーブには、石油ストーブやガスストーブなど、いくつかの種類があります。その中でも特におすすめなのが薪ストーブです。
薪ストーブは他のストーブに比べて火力が強く、空間を暖めやすいのが特徴です。薪をくべる手間はかかるものの、焚き火のように炎が燃えるのを見ながら暖まることができます。

また、薪ストーブの天板部分は炉内の熱を受けて高温になるため、調理器具をのせて料理を作ったり、ケトルを置いてお湯を保温したりできます。炉が大きなモデルなら、ピザを焼くことも可能です。
暖房器具以外にもさまざまな用途で活用できるため、キャンプシーンで持ち運ぶ荷物を減らせる可能性があるのも魅力といえるでしょう。

 

■薪ストーブの選び方

薪ストーブの選び方

 

薪ストーブと一口にいっても、各メーカーから多くの商品が販売されていて、それぞれ素材や大きさなどが異なります。ストーブの使い勝手を左右するため、事前に薪ストーブの特徴を確認しておくことが大切です。薪ストーブを購入する際に知っておきたい選び方のコツをご紹介します。

 

・ストーブの材質から選ぶ

薪ストーブ本体の材質は、大きく鉄製とステンレス製の2種類に分けることができます。それぞれ特徴が異なるので、最初に材質を確認しておくと良いでしょう。

【鉄製の特徴】
鉄製の薪ストーブは、蓄熱性や耐久性に優れています。ステンレス製の薪ストーブに比べると安価な商品が多いのもメリットです。デメリットとしては、錆びやすいためメンテナンスに手間がかかる点が挙げられます。掃除の後にしっかりと乾燥させたり油を塗ったりといった作業が欠かせません。

【ステンレス製の特徴】
ステンレス製の薪ストーブは、鉄製に比べると軽量で持ち運びやすいのが魅力です。錆びづらくメンテナンスが簡単で、アウトドア初心者の方でも安心して使えます。ただし、鉄製の薪ストーブに比べると、周囲が暖まるまでに時間のかかる点がデメリットです。

暖かさなら鉄製、お手入れの簡便さならステンレス製のものを選ぶなど、重視するポイントや用途に合わせて材質を決めるのがおすすめです。

 

・煙突の有無で選ぶ

テント内で薪ストーブを使用したいと考えている場合は、煙突がついているかどうかの確認が必須です。煙突がついていないタイプの薪ストーブをテント内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥る可能性があり危険です。必ず煙突の有無と長さ、テントそのものが薪ストーブに対応しているかなどを確認してください。

また、薪ストーブの中には耐熱ガラス製のガラス窓がついていて、炎が燃えている様子を眺められるタイプもあります。煙突の有無と併せてストーブのデザイン性も確認しておくと、キャンプサイトをおしゃれにできるでしょう。

 

・ストーブのサイズ感を確認する

薪ストーブの中には、折りたたんだり煙突部分を炉内に収納したりして、コンパクトに持ち運べる商品もあります。荷物の重量を少しでも減らしたいソロキャンプやバイクツーリングといったシーンには、コンパクトにまとめられるタイプがおすすめです。
面積が狭いテント内での使用をメインに考える場合も、小型サイズの薪ストーブが適しています。小型サイズのストーブなら空間を圧迫しづらく、テント内に置いても邪魔になりません。

また、薪ストーブのサイズを決める際は、くべる薪の大きさも考えておけば、薪を細かく割る作業を減らすことができます。どれくらいの長さの薪なら燃焼室に入るのかも確認しておきましょう。

 

■薪ストーブの使い方

薪ストーブの使い方

 

薪ストーブは火を使って暖かさを確保する暖房器具です。火事などのリスクを減らすために、正しい使い方や火を起こす手順を覚えておきましょう。

【薪ストーブの使い方】
1.空気の通り道ができるようにしながら、燃焼室に数本の薪と、丸めた新聞紙や着火剤などを配置する
2.薪に火が着いて煙突から煙が出ているのを確認したら、空気穴は全開にしたまま扉を閉める
3.熾火(おきび・薪が真っ赤に燃えている状態のこと)になったら、薪を追加していく

消化したい場合は、熾火を細かく砕いてから空気穴と扉を閉めて、完全に燃焼させます。水をかけて消火するのは薪ストーブが傷む原因になるので避けましょう。

また、購入直後やシーズン初めに使用する場合は、最初にくべた薪が燃え切るまで燃焼させる「慣らし焚き」を数回行う必要があります。慣らし焚きの方法などは商品によって異なるので、詳細は説明書やメーカーページで確認することをおすすめします。

 

■安全のために確認しておきたい注意点

薪ストーブは、基本的に屋外での使用を想定して作られたアイテムで、テント内での使用は原則として推奨されていません。とはいえ、テント内で暖を取るために薪ストーブを使用したいという方も多いはずです。
薪ストーブをテント内で使用する際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 

・火事や火傷に注意する

薪ストーブを使用する際に、まず注意したいのが火事や火傷です。ストーブ本体や煙突は非常に高温になるので、本体や煙突に触れて火傷を負ったり、ストーブの周囲にあるアイテムが溶けたりする恐れがあります。薪をくべる際などに火の粉が飛んだり、強風にあおられた煙突が倒れたりして火事につながる恐れも捨てきれません。

薪ストーブを使用する際は周囲に十分なスペースを確保し、燃えやすいアイテムは離しておきましょう。小さな子どもが近づかないように、柵などでストーブを囲っておくのも有効です。
また、風が強い日の使用は避けることをおすすめします。

 

・換気をこまめに行う

換気が不十分なタープやテント内で薪ストーブを使用すると、一酸化炭素中毒に陥る恐れがあり危険です。煙突用の穴が設けられているなど、薪ストーブの使用を想定したテントを用意したうえで、換気を適切に行いながら使用する必要があります。
無色無臭の一酸化炭素は人の目で確認できないため、一酸化炭素濃度を測ることができる「一酸化炭素チェッカー」も活用すると良いでしょう。

煙突を適切に設置できない、十分な換気を行えないといった場所での薪ストーブの使用は厳禁です。

 

・定期的にメンテナンスを行う

薪ストーブを長く使っていると、煙突内は煤やタールなどで汚れていきます。そのまま使用を続けると、煙の通り道が塞がれて火が起こしづらくなったり、煤が燃えて火災につながったりする恐れがあります。
煙突内は定期的に掃除を行い、きれいにしておくことも大切です。

 

■薪ストーブで暖かく快適なアウトドアを楽しもう

薪ストーブは、暖を取るだけでなく、料理を作ったりお湯を沸かしたりする際にも使える便利なアイテムです。ただし、火を起こすアイテムなので、火事や火傷の心配があります。テント内などの密閉空間で使う場合は、一酸化炭素中毒にも注意しなければいけません。
燃えやすいアイテムを近くに置かない、テント内で使用する場合は煙突を適切に設置して換気を十分行うなど、安全に配慮することが大切です。

注意点をしっかりと確認したうえで薪ストーブを活用して、秋冬キャンプを暖かく快適に過ごしてください。

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