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outdoor2024.06.12

ブッシュクラフトナイフとは? 使い方やおすすめの選び方をご紹介

キャンプなどのアウトドアシーンでは、「ブッシュクラフトナイフ」が活躍します。幅広い使い方ができるので、用意しておくと便利です。
しかし、そもそもブッシュクラフトとはどのようなものなのか知らない方や、どんなブッシュクラフトナイフを選べば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、ブッシュクラフトナイフの概要や使い方の例、選び方のポイントなどをご紹介します。

 

【目次】

■ブッシュクラフトナイフとは

■ブッシュクラフトナイフの使い方の例

・バトニング

・フェザースティック

■ブッシュクラフトナイフの選び方

・グラインド

・刃の素材

・刃の長さや厚さ

・ハンドルの握りやすさ

■ブッシュクラフトナイフを用意してアウトドアを楽しもう

 

■ブッシュクラフトナイフとは

ブッシュクラフトは、ブッシュ(Bush・茂み)とクラフト(Craft・工作、工芸)という英単語を組み合わせた言葉です。アウトドアにおいては、「できるだけ既製のキャンプ用品に頼らず、自然にある素材を活かしながら過ごす」という、北欧発祥のアウトドアスタイルを指します。

名前の通り、ブッシュクラフトに適したナイフがブッシュクラフトナイフです。汎用性に優れていて、薪割りや火起こし、料理、カトラリー作りなど、幅広い用途で活用することができます。軽量かつコンパクトなものが多く、持ち運びしやすい点も魅力です。

ブッシュクラフトには、ナイフ以外にもファイヤースターターのような火起こし用のアイテムや水筒が必要とされていますが、ナイフがなければアイテムを作ることはできません。
ブッシュクラフトを楽しむには、ブッシュクラフトナイフは必ず用意しておきたいアイテムです。

 

■ブッシュクラフトナイフの使い方の例

ブッシュクラフトナイフの使い方の例

 

さまざまな使い方ができるブッシュクラフトナイフですが、代表的な用途としてはバトニングとフェザースティック作りの2つが挙げられます。
それぞれの概要は、以下の通りです。

 

・バトニング

バトニングとは、ナイフを使って太い薪を細かく割る技術のことです。焚き火などを効率的に燃焼させるには、細い枝から太い薪へと順番に火を移していく必要があります。手元に大きな薪しかない場合でも、バトニングを行えば細かな薪を作ることが可能です。
既製品の使用を極力避けたいブッシュクラフトにおいて、バトニングの習得は必須といえるでしょう。

ブッシュクラフトナイフを使って薪割りを行う際は、大きな斧のように刃を振り下ろす必要はありません。薪に刃を当てたら、ナイフの背の部分を余った薪などで叩いていきます。この時、力を入れやすいようにナイフの刃が自分の体の向きと平行になるようにするのがポイントです。

手斧よりもコンパクトな形状で軽く、扱いやすさや持ち運びやすさに優れているため、アウトドア初心者の方でも比較的チャレンジしやすいでしょう。

ただし、無理にバトニングを行うと刃が欠けたり折れたりする恐れがあります。耐久性に優れたナイフを用意しましょう。カシやクヌギといった広葉樹は硬さがあり薪割りが難しいため、柔らかい針葉樹で行うのもおすすめです。

 

・フェザースティック

バトニングで細かく割った薪を使って、フェザースティックを作ることも可能です。フェザースティックとは、木材の先端をナイフで薄く削って羽毛(フェザー)のように立てたもののことです。空気に触れる部分が増えるため火付きが良く、自然の着火剤として利用できます。
フェザースティックの作り方の手順は、以下通りです。

【フェザースティックの作り方】
1.薪をバトニングで2~3cm程度の細さに割る
2.割った薪の真ん中あたりにナイフの刃を少し寝かせるように立てる
3.真っすぐ先端に向けてナイフを滑らせる
4.下の方まで削れたら、ナイフを立てて削った部分の根元を曲げる

木を丸く削るイメージで角を削っていくと、細かくて薄いフェザースティックが作れます。薄く削るほど火がつきやすく、厚く削ると火持ちが良くなるので、用途に合わせて厚さを調整してみるのもおすすめです。
作る際に削り落ちた木くずも火口(ほくち・着火に使う燃えやすい材料)として利用できるため、捨てずに残しておきましょう。

 

■ブッシュクラフトナイフの選び方

ブッシュクラフトナイフの選び方

 

ブッシュクラフトナイフは、刃の形状や素材などが商品によって異なります。用途に合わせて、適切なナイフを選ぶことが大切です。
ここからは、ブッシュクラフトナイフの選び方のポイントをご紹介します。

 

・グラインド

グラインドとは、刃の形状のことです。ホローグラインドやコンベックスグラインド、スカンジグラインドなどの種類があり、形状によって適した用途が異なります。どのような使い方をしたいかに応じて、形状を決めるようにしましょう。
それぞれの特徴は、以下の通りです。

【ホローグラインド】
刃の断面が内側に向かってカーブを描いているのがホローグラインドの特徴です。先端が細いので、フェザースティック作りや料理のような細かな作業に向いています。
一方で、他の形状のナイフに比べると強度面では不安があり、薪割りなどの用途にはあまり向いていません。

【コンベックスグラインド】
刃の断面が外側に向かってカーブを描いているナイフで、ハマグリ刃と呼ばれることもあります。厚みがあり、丈夫で刃こぼれしにくいのが特徴です。薪割りなどの力がかかる用途に適しています。

【スカンジグラインド】
刃の途中から先端まで、真っすぐになっているのがスカンジグラインドです。刃が研ぎやすく強度もあるため、ブッシュクラフト初心者の方にもおすすめです。

 

・刃の素材

刃に使われている素材も、選ぶ際のポイントのひとつです。主に使われる素材としては、ステンレスとカーボンスチールが挙げられます。

【ステンレス】
ステンレス製のナイフは耐久性や耐食性に優れていて、サビに強くメンテナンスしやすいのが魅力です。水辺付近でキャンプを行ったり、料理の際に使ったりするのに適しています。
ただし、切れ味の面ではカーボンスチール製に劣ります。

【カーボンスチール】
カーボンスチール製のナイフは切れ味が良く、耐久性に優れているのが特徴です。ステンレスに比べると水分に弱くサビやすいため、使用後は汚れや水分を拭き取るなど、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

 

・刃の長さや厚さ

刃の長さや厚さも確認しておきましょう。刃が短すぎるとバトニングの際に刃先まで薪に埋もれてしまい、長すぎると取り回しが難しくなります。フェザースティックや料理などの細かな作業には少し短めのものを、バトニング用途には少し長めのものを選ぶのがおすすめです。

また、刃の厚さは切れ味や刃の耐久性に関わります。薄すぎるものは刃こぼれなどの破損が起きやすいので避けた方が良いでしょう。ブッシュクラフトナイフを選ぶ際は、できるだけ刃が厚めのナイフを選ぶのがポイントです。

 

・ハンドルの握りやすさ

ハンドル(持ち手)の握りやすさも確認しておきましょう。手にフィットする形状や素材のハンドルなら、手から滑りにくく怪我を防ぐことができます。
グリップに凹凸が付けられていたり、濡れても滑りにくいラバー素材が使われていたりするものだと安心です。

 

■ブッシュクラフトナイフを用意してアウトドアを楽しもう

ブッシュクラフトナイフは、バトニングやフェザースティック作りをはじめ、料理、カトラリー作りなど、多くの用途で使うことができる便利なアイテムです。用意しておけば、より本格的なアウトドアを楽しめるようになります。
ただし、素材や形状によって使い勝手は異なります。ナイフの破損や怪我を防ぐためにも、どのような用途で使いたいかを考えながら、適したものを選ぶようにしましょう。
ブッシュクラフトを楽しみたい方は、ブッシュクラフトナイフを用意してみてはいかがでしょうか。

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