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outdoor2024.06.20

登山にはマットが必須! テント泊を快適にするアイテムの選び方

縦走をはじめ、長期間の登山・トレッキングシーンではテント泊を行うことがあります。体をしっかりと休めて山登りの疲れを取るには、睡眠の質を少しでも高めることが大切です。
テント泊を伴う登山・トレッキングに挑戦する時は、寝袋(シュラフ)だけでなく、マットも用意することをおすすめします。
ここでは、登山用にマットを用意するメリットや種類ごとの特徴、選び方のポイントなどをご紹介します。

 

【目次】

■宿泊を伴う登山にはマットを用意しよう!

■登山用マットの種類と特徴

・クローズドセルマット

・エアーマット

・インフレータブルマット

■登山用マットの選び方のコツ

・コンパクトなマットを選ぶのが基本

・暖かさの指標を確認しよう

・体形に合ったものを選ぶこともポイント

■マットで登山中の睡眠を改善しよう

 

■宿泊を伴う登山にはマットを用意しよう!

宿泊を伴う登山にはマットを用意しよう!

 

登山用マットとは、テントの床と寝袋の間に敷いて使うアイテムのことです。スリーピングマットやスリーピングパッド、テントマットなどと呼ばれる場合もあります。

就寝時は寝袋に入るとはいえ、山の中でテントを張る場所は石や木の根も多い不整地です。テントに直接寝袋を置いて寝ようとすると、地面の凹凸が気になったり、地面からの冷えが伝わったりして、眠りが妨げられる可能性があります。
クッション性や断熱性を備えた登山用マットを用意しておけば、地面からのあたりや冷気を防ぎ、寝心地を改善することが可能です。

寝不足の状態で山道に挑むと、滑落や道迷いなどの大事故につながりかねません。登山中の事故のリスクを少しでも下げるには、寝る環境を整えて睡眠の質を高めることが大切です。
睡眠の質を高めて、登山を安全に楽しむために、マットは必要不可欠なアイテムといえるでしょう。

 

■登山用マットの種類と特徴

登山用マットの種類と特徴

 

登山用マットは、クローズドセルマット・エアーマット・インフレータブルマットの3種類に大きく分けられます。種類ごとに使い勝手や寝心地の良さなどが異なるため、用途に適したマットを選ぶことが大切です。
登山用マットの種類と、それぞれの特徴をご紹介します。

 

・クローズドセルマット

ウレタンやEVAといった発泡素材でできていて、蛇腹に折ったり、丸めたりできるのがクローズドセルマットです。用途に応じてカットすることができます。
広げるだけで使うことができるため、就寝中はもちろん、休憩の時にも役立ちます。耐久性が高く、他のタイプとは違い穴があいて使えなくなることもありません。

軽さにも優れている一方、折りたたんだり、丸めたりしても体積そのものは変わらないので、他の登山用マットに比べるとかさばりやすいです。サイズに左右されますが、通常はバックパック(リュック)の正面か横にくくりつけて持ち運ぶことになります。

また、使われている素材や厚みで保温性に差がある点も特徴です。薄いマットだと、地面の凹凸を感じる可能性があります。

 

・エアーマット

名前のとおり、空気を入れて膨らませることで使用するタイプです。厚みがあり、クッション性に優れています。屋外でもしっかりした寝床を確保できるため、寝心地を重視したい方におすすめです。
内部に断熱構造を備えているエアーマットなら、寒い時期にも対応できます。

使わない時は空気を抜くことができるので、コンパクトに収納できる点も魅力です。荷物を少しでも軽くコンパクトにしたい登山シーンに適しています。

ただし、空気を入れて膨らませるという構造上、穴があくとマットとして使うことはできません。取り扱いには十分に注意し、万が一に備えてリペアキットも用意しておくと安心です。
また、商品によっては空気を入れるのに時間がかかることもあります。

 

・インフレータブルマット

エアーマットの内部にスポンジのような素材を含んでいるタイプです。バルブを開くだけで空気を入れることができるため、エアーマットよりも設営を簡単に済ませられます。ただし、空気を抜くのに手間がかかります。

また、内部にスポンジを含んでいるため断熱性や保温性に優れる一方で、空気を抜いてもエアーマットよりかさばりやすいです。穴があくと使えなくなる点はエアーマットと同じなので、取り扱いに注意しましょう。

 

■登山用マットの選び方のコツ

登山用マットを選ぶ時に重要なのは、マットの種類だけではありません。マットのサイズや重量によっては、登山が辛くなってしまうことも考えられます。自身の体格や、登る山の気温なども踏まえて、適切なマットを用意することが大切です。
登山用マットを購入する時に気をつけたいポイントを、3つご紹介します。

 

・コンパクトなマットを選ぶのが基本

登山の時は、荷物をできるだけコンパクトにまとめるのが基本です。かさばらずに持ち運びやすいマットを選ぶことを心がけましょう。サイズが大きくかさばるものだと、移動中に木の枝などに引っかかる恐れもあります。収納用のバッグが付属しているものを選ぶと、片付けが簡単になるため便利です。

サイズに加えて、マットの重さもポイントです。厚みがある寝心地の良いマットだとしても、重量があると移動時にかかる負担が大きくなり、余計な体力を使うことになります。長距離を歩き続ける登山の時は、軽量かどうかも意識しておくと安心です。
ただし、軽量かつコンパクトで持ち運びやすさに優れているマットほど、快適性は落ちる傾向にあります。持ち運びのしやすさと快適さを両立できるマットを選びましょう。

 

・暖かさの指標を確認しよう

快適に眠るには、マットの断熱性もポイントです。登山用マットの断熱性は、R値(熱抵抗値)によって示されます。R値の数値が大きいほど断熱性が高く、地面からの冷えを遮断しやすいです。

標高が高い山に登ったり、厳冬期に登山をしたりする方は、R値の高い登山用マットを用意すると良いでしょう。冬場は3.5以上、春から秋にかけては2.5以上がR値の目安になります。
登山用マットは重ねるほど保温性が増すので、複数枚購入しておくのも有効です。

ただし、同じ山でも日によって気温は大きく変わるうえに、温度の感じ方も人によって異なります。R値はあくまでも目安として、自分に合った登山マットを見つけましょう。

 

・体形に合ったものを選ぶこともポイント

登山用マットのサイズも、快適さを左右する要素のひとつです。基本的には、自分の体の大きさに適したサイズのマットを選ぶ必要があります。
横幅は仰向けに寝転んだ時に両肩が収まる程度、長さは全身が収まる程度を目安にすると良いでしょう。

ただし、快適さよりも収納性を重視したい方は、あえて身長より少し短いサイズのマットを用意するのもおすすめです。頭や足元に荷物を置いたり、枕を使ったりすることで、マットのない部分に対処できます。

 

■マットで登山中の睡眠を改善しよう

登山用マットは、地面の凹凸や冷えを防ぐために欠かせないアイテムのひとつです。山という過酷な環境において、睡眠の質は翌日の行動に大きな影響を及ぼします。滑落などの事故を防ぐために、宿泊を伴う登山の時は必ずマットを用意しておきましょう。

登山用マットは、災害時やキャンプなど、登山・トレッキング以外のシーンでも使うことができます。登山をあまり行わない方も、持っておくと便利です。
登山をより快適に楽しみたい方は、登山用マットを用意して睡眠の質を改善してみてはいかがでしょうか。

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