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running2019.10.11

記録更新を狙うランニングシューズ選びのポイント

楽しくスポーツギアを選ぶために必要な知識を、アカデミー形式で学んでいく、「SPORTS GEAR ACADEMY」。本連載のランニング編では、3回にわたってランニングシューズの選び方講座を実施していく。講師に迎えるのは元箱根ランナーであり、『ナイキシューズ革命』の著者でスポーツギアに詳しい、スポーツライター酒井政人。受講生はマラソン選手のそっくり芸人として活躍する萩原拓也と松下シュート。第三回目では、大学時代に駅伝部に所属し、現在もランニングコーチを務める萩原を中心に、記録更新を狙うランナーがレースとトレーニングで履くシューズの選び方を紹介する。


■レースとトレーニングのシューズ使い分け


酒井:サブフォー、サブスリーとマラソンのタイムを縮めていこうと思うと、当然スピードアップが必要になります。仮にサブフォーで走ろうと思うと、レースではキロ4分15秒ペース、普段のトレーニングではもっと速くキロ3分台で走る必要があります。そうなってくると、スピード練習するようなトレーニング用、レース本番で走る用、厚みのあるジョグ用のシューズなど、合計3種類ぐらい常に持っているとちょうど良いのではないでしょうか。トレーニング用のシューズは余計なものが付いていないので軽く、ハードな練習に耐えられる耐久性が、ある程度必要になってきます。レース用のシューズは、前へ進む推進力や、足への負担を軽減するクッション性が求められてきます。

―記録更新を狙うためのレース用シューズ
・軽量化されており、作りもシンプルで余計なものが削ぎ落とされている
・反発性やグリップによる推進力があり、体への負担を軽減するクッション性が高い
・ある程度の脚力を持っているランナーが速く走る用に作られている

―記録更新を狙うためのトレーニング用シューズ
・タイムを上げていくためのスピード練習など走り込みを想定して作られている
・早く走るための軽量性、ハードなトレーニングに耐えられる耐久性・安定性などがある


■レース用シューズからオススメをピックアップ

(手前左)ズーム ライバル フライ(手前右)ズーム フライ 3(奥左)アディゼロ ボストン 8(奥右)TARTHEREDGE

酒井:レース用シューズの中から、今回ピックアップしたシューズを紹介します。「ズームフライ 3」は厚底でプレートが入っていて、ヴェイパーほどでないけど推進力も得られ、値段や耐久性を考えるとコスパもいいモデルです。「TARTHEREDGE」はグリップ力もあってサブスリー以下を狙えるモデルです。ソールが薄すぎず、軽いところが特徴です。「アディゼロ ボストン 8」はクッションや反発など、全体的にバランスが良いモデルになります。「ズーム ライバル フライ」は1万円以下で買える価格帯ながら、十分な機能性を兼ね備えたコスパの高いモデルです。

ズーム フライ 3
・話題の厚底シューズの普及版
・ヴェイパーと同じカーボンプレートによる推進力
・ミッドソールに軽くて耐久性のあるリアクト素材を採用

TARTHEREDGE
・1983年から続く、アシックスを代表する憧れの薄底シューズ
・高いグリップ性を発揮するテトラポッド型のソールを搭載
・クッション性と反発性を兼ね揃えた薄くて軽いミッドソールを使用

アディゼロ ボストン 8
・クッション/反発/安定/軽量/フィット感のバランスが良い
・レースでもトレーニングでも使える汎用性の高いシューズ

ズーム ライバル フライ
・~10kのレース用ランニングシューズ
・学生向けで1万円以下で買える手頃さ
・リーズナブルだけど機能性は十分のエントリーモデル


■トレーニング用シューズで推薦の3シューズ

(手前)ズーム ペガサス ターボ 2(奥左)HANZO T(奥右)アディゼロ RC

酒井:続いてトレーニング用シューズの中から、ピックアップしたシューズを紹介します。「ズーム ペガサス ターボ 2」は、いわゆるナイキの厚底シューズにプレートが入ってないモデルです。「HANZO T」は軽く、毎日走り込んでもボロボロになりにくく補強がされ、耐久性があります。「アディゼロ RC」もとにかく軽く、グリップと耐久性を両立したアウトソールが使われています。

ズーム ペガサス ターボ 2
・ヴェイパーフライを練習用にアレンジしたスピードシューズ
・軽くて通気性の高いメッシュ素材
・クッション性が高くて軽いミッドソール

HANZO T
・部活動の毎日の走り込みにも耐えられる耐久性と安定性
・足幅に合わせたDと2Eの2種類のウィズ展開

アディゼロ RC
・トラックでのスピードトレーニングを行う部活性に向けたモデル
・軽量で強いグリップ力と耐久性を両立したアウトソール
・耐久性も確保した軽量のメッシュ


■固定観念にとらわれずに色々と試してみる


酒井:今回ピックアップしたシューズの中で、レース用とトレーニング用それぞれどれを履いて走ってみたいですか? 

萩原:レース用だと「アディゼロ ボストン 8 」ですかね。はじめて履きましたが、これ一足でレースからトレーニングまで全部いけそうです。いつも履いている厚底とは着地と蹴り出しの感覚が全然違いますね。着地はしっかり地面を捉え、蹴り出しはちゃんと蹴ってる感じがします。トレーニング用だと「ズーム ペガサス ターボ 2」。レースもトレーニングも、距離走もスピード練習もなんでもいけるのがいいですよね。普段からペガサスターボ をよくオススメしています。

酒井:今回、シューズに関して改めて学びながら、実際にシューズを色々と試してみてどうでしたか?

萩原:やっぱり固定概念にとらわれないで色々と試してみるのがいいなと思いました。走り続けていると自分なりのシューズ選びの考えはできてくるけど、逆に選択肢を狭めてしまうこともある。今回「アディゼロ ボストン 8」を履いてすごくいいなと思いましたが、今までの自分の考えだとメーカーを固定していたので、選択肢に入ってきていなかったので。これから色々とシューズを試しながら、シューズ選びを楽しんでいきたいと思います。どうもありがとうございました。


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#プロフィール

(左)松下シュート (中)酒井政人 (右)萩原拓也

講師
酒井政人
1977年、愛知県生まれのスポーツライター。箱根駅伝に出場した経験を生かし、陸上競技・ランニングを中心に取材。『月刊陸上競技』をはじめ様々なメディアに執筆中。主な著書に「ナイキシューズ革命」「箱根駅伝 襷を繋ぐドラマ」などがある。

受講生
萩原拓也
お笑いコンビ「ポップライン」のツッコミ担当。マラソンの設楽悠太選手のモノマネ芸人「もしか設楽」としても活動中。出身の神奈川大学では駅伝部に所属し、現在もランニングクラブのコーチを務める。

松下シュート
お笑いコンビ「放課後ハートビート」のツッコミ担当。マラソンの神野大地選手のそっくり芸人としても活動。高校時代は滝川第二高でサッカー部に所属し、2015年まで7人制サッカー「ソサイチ」日本代表選手として世界を相手に戦った経験を持つ。

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