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running2023.02.06

New Balance FuelCell Rebel v3(ニューバランス フューエルセル レベル ブイスリー)はDO IT ALLな便利シューズ

■ランニング人口拡大中、10人に1人がランナー

ランニングシーズン真っ盛りですね。各地でレースも開催されています。モチベーションが高いランナーも多いことでしょう。

年一回レースに出場する方を含めると、ナント約1000万人のランナー人口がいるそうです。つまり、人口の1割がランナーという時代になりましたが、もしかすると、レースには出ない健康維持目的のランナーは、“隠れランナー“としてこの統計に入ってないかもしれません。

あるサイトの調査でランナー2000人のアンケートによると半数近くがレースに出ないと答えたそうですから、そんな彼らも含めるともっとランナー人口はいるかもしれません。

ということで、今回は、どんな目的のランナーにとっても1足あると便利、デイリーマイルでも、テンポアップトレーニングでも、レースデイでもなんでもこい、すべてにおいてバランス感のあるDO  IT ALLシューズ、New Balance FuelCell Rebel v3(ニューバランス フューエルセル レベル ブイスリー)を紹介したいと思います。


■FuelCell(フューエルセル)名前表すもの

名前にあるFuelCell(フューエルセル)とはニューバランスが誇る反発弾性素材の名称。従来からある素材をベースに、生成プロセスで窒素ガスを注入する技術、スーパークリティカルソールと言われるものです。軽くて、バウンドの耐久性のある素材ですね。

つまり、ニューバランスでは、FuelCell(フューエルセル)という名称が名前の一部にあるモデルは基本的に軽量で、バウンドがあるテンポを上げる機能性がついたテンポアップシューズということになります。

ちなみに、Fresh Foam(フレッシュフォーム)という素材名称が名前の一部になっているモデルはよりサポートの高い、耐久性のある、密度のあるクッション性や安定感に重きをおいた作りのデイリートレーナーと言われるシューズになります。

そうやって見るとニューバランスのモデルの自分の用途にあったものかの見極めは名前でイメージできるわけですね。


■FuelCell Rebel v3はどんなモデル?

さて、New Balance FuelCell Rebel v3は、これでシリーズ3代目、フォームコンパウンド、素材のレシピは変わらず同じですが、前モデルより1.5mmソールスタックハイト(厚み)が増して、よりクッション性がパワーアップしました。

前回モデルRebel v2も思い切ったソフトクッションで人気があったシューズでしたが、今回のアップデイトで、ソールプラットフォーム自体も増床、クッションばかりか、やや安定感も出て、ソールユニットは、よりしっかり感のあるモデルになりましたね。

対して、アッパーは軽量、ブリーズブルな通気性抜群のソックライクフィット、ソフトに包み込むレーシングアッパーになっています。特にシュータンが一体式になったガセットタンはソックスみたいなフィット感の一助となっています。また、足型をある程度選ばない収縮性の高いアッパーでもありますね。

ですから、デイリートレーナーのようなしっかりとしたソールに、レーシングシューズのような軽量なアッパーがついたそんなバランス感のあるテンポアップシューズがFuelCell Rebel v3の正体です。


■DO IT ALL何でも使える1足

そんなスペックのFuelCell Rebel v3は、何でも使える、多目的性の高い、すべてにおいてちょうどいい機能性バランスのDO IT ALLな仕様に仕上がっているわけですから、陸上部のスパイクまで、運動部のランニングに使用する学生、レースには出ないで汗を掻く程度の週数回ランナーなら、これ1足で満足できるでしょう。

十分なクッションと安定感、耐久性、しかも特筆すべきは14,850円(税込)というお値段にも満足感があります。ガンガン使える1足になりますね。


一方、レースに出場している、ランニングがすでに定着しているランナーや、初心者でも最終的に目標がレース出場というランナーは、これ1足ではなくて、他のシューズと履き分けて、もっとこのシューズの良さを引き出して使うのが断然オススメです。

トレーニングやレースにペースや距離に種類があったり、週3回以上など単純にトレーニング頻度があるランナーは、履き分けて、トレーニング効果を高めたり、怪我を防いだりする必要があるからです。

ニューバランスならそのコンビネーションはフレッシュフォームシリーズが最適。軽量感ならRebel v3ですけど、クッション・安定感なら断然フレッシュフォームラインナップだからです。これらを履き分けることで、ペースや距離によってお互いを補ういいコンビになりますよね。


■クセのないテンポアップシューズ、FuelCell Rebel v3

また、6mmドロップというフラットなソール形状の、カーボンプレートなしのシンプルなテンポアップシューズがFuelCell Rebel v3です。硬いカーボンプレートはスピードが出ているときに蹴り出しを安定させますが、ゆっくりではやや硬くクセがあるとも言えます。

わたしも、そういう意味でクセがないこのモデルのようなDO IT ALLなシューズを速めのジョグや、ファルトレクトレーニングで好んで使っていますね。ワークアウトとワークアウトの間隔がやや空いてしまうようなときに良くやるトレーニングなのですが、軽量で、クッションもあるので、Rebel v3はこの目的に最適なシューズだと感じています。

そして、レースに出場されない方も、テンポアップトレーニングはとても重要。カラダのメンテナンスです。自動車に例えるならば、街乗りだけではなくて、ときにはロングドライブ、ときには高速道路も運転した方がエンジンの調子がいいですよね(今の自動車はそうでもないのかな…)。


テンポアップをして心拍数をいつもより上げて、エンジンである心臓をもっともっと強化することは、健康であり続けるためにも重要です。

また、レースに出場される方で、これが履きやすければ、このシューズがレースデイシューズになるでしょうね。


■他ブランドならコレと履き比べて比べてみよう

こういったクセの少ないシューズは、ランニングライフの中でとても使い勝手が良いシューズです。ですから、もちろん、他のブランドにもこういうDO IT ALLな品番は当然あります。

例えば、履き比べて購入を検討するのであればこのあたりの品番はいかがですか?


HOKA リンコン3

HOKA マッハ5

ASICS エボライド 3

UNDER ARMOUR ソニック5


それぞれ、軽量アッパーでソックライクフィットが特徴ですが、ミッドソールは軽量性推しだったり、密度のあるデイリートレーナー寄りのクッションだったり、FuelCell Rebel v3と同じようなソフトバウンドであったり、それぞれこちらは特徴が分かれます。

店頭で可能であれば、履き比べて決めてみるのもいいですよ。その際全部試すと分からなくなってしまうかもしれません。FuelCell Rebel v3が欲しくて比べるようなら、何かもう1点ぐらいで比較すると判断しやすいかもしれませんね。
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 

・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)

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