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running2024.02.02

ミズノ WAVE REBELLION 2 シリーズ登場!

『MIZUNO WAVE REBELLION FLASH 2』

ミズノの反撃第二弾!

前作のフラッシュから大きくディテールを変えてフルリニューアルしたフラッシュ2は、一言でいえば「履いていて楽しい」です。

昨今のランニングシューズはどれも高性能で、クッション性も反発性も安定性も、どれを選んでもそれ相応のものがあります。ですが今回ミズノからリリースされたこのフラッシュ2とプロ2はまた違ったアプローチで、その中に楽しさがあります。そこに関して個人的な感想とレビューをさせていただきます!


まず機能面から見ていきましょう。

最大の特徴はこのソール形状。

湾曲した船底形状の外郭ですが、実はソールのみで見ると♢型をつぶしたような形になっており、なんと最も厚い部分で46mmあるとのこと。それって規定オーバーじゃん、と思ってしまうのですが、シューズのソール厚を計測する機器で測るとちゃんと40mm以内だそうです。なんという抜け道(笑)

ということもありこのシューズはとてつもないクッション感です。ですが♢型となるので普通に立っている時の不安定感はかなりあります。もちろん走っている時もですが、ここでひとつコツを見つけまして、ソールの出っ張り部分、♢の最も不安定な部分を踏んでつぶすように接地すると、おもしろい跳ね返りを感じることができます。

これはもう試走してもらうしか方法はないのですが、はじめての体験になる方も多く驚く方も多いと思います。


ソール構造は、独自反発ミッドソールMIZUNO ENERZYの間にグラスファイバーで強化されたナイロンプレートが挟み込まれており、やりすぎないガイド感が幅広いランニングシーンにマッチします。


改めてですが、このモデルはマラソン走破3時間台全般をターゲットにはしていますが、レースだけでなく普段のトレーニングにも取り入れることで、あるメリットを得られると感じました。

それは、「ミッドフット養成シューズ」でもあるということです。

つま先が迫り上がったシューズは得てしてフォアフット走法向けと受け取られることが多いですが、このシューズの接地ポイントは先の説明の通りにソール形状の最も厚い部分、ちょっと後ろ気味のミッドフット部分の♢を踏みつぶすように走ると、自然とミッドフット着地の感覚を養えます。

それは他ブランドのあらゆるシューズにも効果を発揮しますが、せっかくでしたらやはり同じミズノ系統で最大化するのがおすすめです。


『MIZUNO WAVE REBELLION PRO 2』

意欲的な前作1から大幅アップデートが成された本命レーシングシューズ。特に不安定だったアウトソール形状が改善されたことで、かなり安定感がアップしています。

もはやこの2を履きこなすために前作1があり、そしてフラッシュ2があると言っても過言ではありません。

こちらはソールの最大厚が66.5mmですって!

もはや規定ってなに?です(笑)でもこちらもフラッシュ2と同じくシューズのソール厚を計測する機器で測るとちゃんと40mm以内だそうです。

フラッシュを履き慣らした方でも最初は戸惑うほどの不安定感ですが、スウィートスポットを見つけてしまえば相当な反発を得ることができます。


見てください、この角度(笑)

平坦なところに靴だけ置いた場合はこのように前傾してしまうのですが、実際に履いた時の重心の位置は、先の説明通りに♢の一番ソールが厚い部分を踏むのがよしです。


カーボン強化ナイロンプレートは、純カーボンプレートよりしなやかで、このソール形状と厚みにマッチしています。


キロ3分を切るようなペースだと自然とフォアフット接地になるかと思いますが、キロ4分前後のペースを快適に巡行する場合に重要なのはやはり「中足部」のところ。恩恵を得られる最も重要なポイントは、ミッドフットエリアで間違いありません。


こちらはプロ2の走行シーン。トラックでもかなりの反発を感じます。


こちらは先日走ったフルマラソンにて、フラッシュ2を着用しました。

実はプロ2で走るつもりだったのですが、似たデザインで間違ってフラッシュ2を持ってきてしまいまして(笑)

走ってみた感想としては、サブ3近辺のペースで走ったのですが、フラッシュ2とプロ2で出力的にキロ5秒くらい違う(プロ2のほうが同じ出力でもっとスピードが出る)印象を受けました。特に自分のような大柄で体重のあるランナーだと、ソールのクッションとプレートの反発の違いは顕著でした。どこかの機会でもう一度プロ2でレースに出てみたいと思います。

いずれにしても、今回リリースされるミズノのニューモデルたちは、他社とは違う意欲的なアプローチをもってして、確実にレーシングシューズの選択肢に入ることでしょう。

なにより最初に言った「履いていて楽しいシューズ」というところをぜひ皆さんにも体感してほしいです。
個人的な話で言うと、最近ランニングのモチベーションが上がらなかったのですが、フラッシュ2で積極的にジョグをすることで、楽しみながら走ることができています。

そういったモチベーションアップのツールとしても、このリベリオンシリーズはおすすめです。
ぜひお試しください!
 


<著者プロフィール>

牧野 英明

BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。

自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。

「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。

ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。

Instagram: @makinohideaki

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