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outdoor2024.02.02

【★短期連載★第1回】ヒロシ直伝!シーズンオフの冬キャンプという、ツウな楽しみ方

ここ数年、コロナ禍がきっかけで、キャンプを始めた・再開した人がいます。

一方、タイミングが合わずに始められなかった人、もしくは始めたものの、「最近は行けていないなぁ」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、キャンプ芸人・ヒロシさんに、キャンプの始め方や、一歩先のキャンプの〝ツウ〟な楽しみ方をうかがうのが、この短期連載コラム。

第1回は、「シーズンオフ(11月から3月)の冬キャンプの始め方・楽しみ方」をテーマに、ギアの選び方や冬キャンプの心得について、語っていただきました。ヒロシさんの数々の愛用品の写真とともに、お楽しみください。


【目次】

■ヒロシ流! 冬キャンプ必須の冬用寝袋の選び方

■底冷え対策には、便利なエアマットを

■ヒロシの防寒の参考は○○○○で働く人!?

■冬のテント内で、ヒロシは〝何〟をしているのか?

 

■ヒロシ流! 冬キャンプ必須の冬用寝袋の選び方

まず、冬キャンプといえば、冬用の寝袋ですね。

僕は、3種類の寝袋を持っています。夏用の生地が薄い封筒型(中の素材は化繊綿)、春・秋用のナンガのマミー型(同ダウン)、そして冬用のモンベルのマミー型(同ダウン)です。

ヒロシ愛用の夏用寝袋。生地も薄く、封筒型になっている。


モンベルの寝袋は「♯0」という数字がふられている、ダウンの量が多く断熱性の高いもの。当時5万円くらいしました。

冬キャンプをする際は、この高性能な寝袋が必需品なんです。


ヒロシ愛用のモンベルの冬用寝袋。マミー型の寝袋は、頭をすっぽり入れられるようになっている。


5万円って聞くと、「高っ!」と思いますよね。僕もまったくそうでした。

最初は、ネットで「マイナス35度対応」をうたっていた数千円の寝袋を買ったんです。でも、断熱性が低く、凍え死ぬと思うほどでした。

その後は、モンベルの「♯3」という数字がふられている、化繊綿の寝袋を買いました。「♯0」のダウンより断熱性は落ちるものの、安かったんですね。ただ、これでも、真冬では寒くて眠れなかったんです。

結局、「♯0」のダウンを買い足しました。典型的な、〝安物買いの銭失い〟になってしまいました。

だから、寝袋に関しては、夏用はどんな安物でもいいですが、冬用は信頼できるアウトドアブランドの、高価格なものがいいというのが僕の持論です。値札を見ると躊躇しますが、価格に見合う価値はありました。

僕のキャンプスタイルはあまりお金をかけないのですが、冬用寝袋だけは高いものを使っています。7、8年はもっていますから、コスパとしても悪くはないかと。

ちなみに、中の素材がダウン(水鳥から採れる羽毛)だと高額となり、化繊綿(ポリエステルなど)だと比較的安価になります。荷物をコンパクトにして軽く済ませたいなら前者。そこを妥協して値段で選ぶならば後者といった選び方をする感じです。僕はダウンを使っています。

 

■底冷え対策には、便利なエアマットを

あと、保温性を高めるには、寝袋の下に敷くものにも、こだわったほうがいい。これは寝袋と違って、僕は安いもので対策しています。

寝袋の下に敷くマット。普段はアコーディオンのように折りたたむサーマレストのマットを使っています。でも、折りたたみ式のマット(クローズドセルマット)一枚だと、地面からの冷気で熱を奪われていくんです。

この底冷え対策のため、僕は、空気で膨らませるエアマットを使うことが多いですね。ネットで2、3千円で買った安物ですが、僕の感覚だと、空気で厚さが増される分、寝袋と地面の間に熱がこもってくれる、というイメージです。


ヒロシ愛用のサーマレストのクローズドセルマット。折りたたむとコンパクトになる。


コットという簡易ベッドを敷くこともありますが、それでも地面からの冷気が伝わってきます。僕は、コットの上にサーマレストのマットかエアマットを敷いています。

一方、コットは嵩張りますから、軽量を重視したら、持っていくのはためらいます。身軽で行くのを重視するときは、エアマットのみになります。


僕のキャンプ仲間の島田くん(ベアーズ島田キャンプ)は、アルペンの店舗でロケしたとき ( https://www.youtube.com/watch?v=17FdtiVSU_s )に、NEMOのオーラ レギュラーワイドレクタンギュラーというスリーピングパッドをゲットしていました。あれはウレタンが中に入っていて、さらに空気で膨らませられる高性能なマットのようです。

 

■ヒロシの防寒の参考は○○○○で働く人!?

それ以外だと、僕は、足元の防寒対策をしていきます。冷え性なのか、足の先端が冷たくなるんですね。そのために、ウエットスーツ素材でできた防寒用のソックスを履いたりします。どうしても汗ばみますが、防寒機能は高いです。

あとは、湯たんぽです。僕は湯たんぽ代わりに、昔、海外のECサイトで買った、ナルゲンというブランドのステンレス製ボトルを使っています。直火で湯を沸かすことができるので、寝る前にお湯を沸かしてから蓋を閉め、あとは湯たんぽ用の袋に入れて、寝袋の足元に押し込む。これで一晩は足元の暖かさが保たれます。


ヒロシのナルゲンのステンレス製ボトルは、焚き火の煤で真っ黒になっている。木に引っ掛ける際は、マウスオープナーを使っている。


ただ、防寒だけを考えるなら、普通の湯たんぽんほうが便利です。僕は、海外のブッシュクラフターがやっていたことをカッコいいと思って真似したかっただけなので……。

あとはテントに入る前の防寒ですよね。僕の場合は、ユニクロの極暖をインナーに着込む。その上にウルトラライトダウンとか、三層式のキルトのものを着る。そして、最後にドカジャンを羽織ります。

僕の防寒の参考は、工事現場で働く人です。真冬でも外で働くあの人たちこそ、防寒のスペシャリストですから。

ただ、極暖を着ると、薄いヒートテックよりも、動きにくくなるのが難点です。防寒対策と動きやすさはトレードオフなので、そこは仕方がありませんね。

 

■冬のテント内で、ヒロシは〝何〟をしているのか?

キャンプの楽しさって、焚き火とか料理とかいわれますが、テントに入った後にも楽しみが待っている。

たとえば、僕は、真冬のキャンプで薪ストーブを使って一夜を過ごしたことがあります。テントの中で、薪ストーブの上でお湯を沸かしたり、おにぎりを焼いたり、といったことにワクワクするんですね。

でも、薪ストーブは一酸化炭素中毒の危険があります。初心者が一人でやるのはやめたほうがいいです。経験者と一緒に行くとか、一酸化炭素チェッカーを使いながら、換気に注意したうえで複数人で行う、とかの配慮が必要です。

あとは、電源があるキャンプ場であれば、電気ストーブを使えますよね。こちらは一酸化炭素中毒の危険はありません。ただし、熱源を使うことに変わりはないので、3、4人用くらいの広いテントが必要ですし、テントや寝袋を溶かしたり、焦がしたりするといったことには、注意したいところです。


ヒロシの薪ストーブ。天板では、お湯を沸かしたり、鍋を煮込んだりとかんたんな調理もできる。


それと寝袋に入った後にも楽しみがあります。僕の場合は、暗いテントの中で映画を見るんです。自然の中でホラー映画を観ると、風の音や野生動物の鳴き声と混ざり合って、臨場感が出ます。キャンプ場で『13日の金曜日』なんて観たら、トラウマになりかねないほどドキドキする。

でも、外で映画を見るという、普段はなかなかできない体験ができるのも、キャンプの楽しみなんです。

LEDランタンを使えば、寝ながら本やマンガを読むこともできますよね。家のベッドでやってもテンションが上がらないのに、外で同じことをすると、なぜか心が躍る。


ヒロシ愛用のLEDランタン。テントによっては、天井に吊るすこともできる。夜、トイレに行くときにも、スマホの明かりに頼るより、LEDランタンのほうが便利。


シーズンオフの冬キャンプは、人が少ない。あまり周りを気にせず、テント内で好き勝手できるのも、冬キャンプの魅力のひとつですね。

僕のやり方が参考になったかわかりませんが、準備万全にして、冬キャンプに挑んでみてください。

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