アシックス GEL-NIMBUS 26は贅沢な履き心地ができるプレミアムクッションモデル
■あのニンバスに26代目が登場
今まで、GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)シリーズや、GT-2000シリーズの影に隠れて目立たなかった印象だったGEL-NIMBUS(ゲルニンバス)シリーズが、前回25代目でブレイクしました。ということで、すでに持っていて履いているランナーの方もいらっしゃるかもしれません。
北米ではゲルカヤノと人気を2分しているゲルニンバス、そんなモデルの26代目が発売されました、今回こそ買ってみたいとか、興味があるランナーの皆さんも当然いらっしゃると思いますので、ゲルニンバス大好き、“ゲルニンバスラバー藤原“がこのモデルをご紹介していきましょう。
まさにアシックスラインナップの中でもとりわけ贅沢な乗り心地が体験できるニュートラルトレーナー、それがGEL-NIMBUS 26です。
■アッパーのフィット感、素晴らしい
ブレイク夜明け前の24代目、ゲルニンバス24から採用されて好評であったニットシュータンは、もちろん今回も採用。オーソドックスな肉厚なタン構造ではないのですが、これが足を包み込む感じがとても自然、そして、フィット感もいいのですよね。
また、履くときに引っ張るプルタブがヒール上部にあるのですが、これもニット製のタブになっていて、履くときに素材が適度に伸びるので何とも使いやすいです。
そして、アッパー全体もエンジニアードニットアッパーになっていて、これはニットの編み込みを変えて、伸びる・伸びない場所によってメリハリを効かせたもの。足幅付近は収縮性がある編み込みにしてストレスを減らして、レースアップする甲まわりは逆に伸びすぎずにシューレースがしっかり締まると言った具合です。
まったくそつがないアッパー、今回も満足ですね。
■前回同様、FF BLAST PLUS ECO(エフエフブラストプラスエコ)ミッドソール
前回の25代目でアシックスモデルにはじめて搭載された「FF BLAST PLUS ECO(エフエフブラストプラスエコ)」ミッドソールは今回もそのまま。もともとの素材FF BLAST PLUSから機能性は変わらず、約24%を植物由来の素材から作成されたサステナブルなミッドソールになっています。
こちらも前回この品番にはじめて採用されたPureGEL(ピュアゲル)は、今回も健在。ゲルは80年代から長期間に渡ってアシックスの代表的なクッションスタイルの一翼を担ってきましたが、近年は、ゲル状である故、質量が高くなってしまい重量がネガティブに捉えられるようになってきていました。
その解決策として登場したPureGEL構造は、まさに適材適所の配置。蜂の巣状のブロックのゲルが必要なだけ配置されるような新しいコンセプトで作れています。25代目からのこのPureGELの貢献は大きく、軽量感との機能性のバランスが良い感覚もそのままです。
まさに雲の上のクッション性は、FF BLAST PLUS ECOとPureGELのコラボレーションそのものなのです。
■アウトソールラバーがハイブリッド構造に
そして、アウトソールは、今回踵部やつま先の摩耗しやすい場所にはAHARラバーと組み合わせたHYBRID ASICSGRIP(ハイブリッドアシックスグリップ)になり、そのトラクションと耐久性も前回モデルからアップしていますね。
通常25代目に行ったフルモデルチェンジの後は、次のモデルは、アッパーのみのマイナーチェンジが通例。それが、今回のGEL-NIMBUS 26は、アッパーからミッドソールデザイン、アウトソール配置まで、ドラスティックな変更ではないにせよ、シューズ全体を見直した形になったのは驚き。
ですから、前回購入したかったランナーとか、すでに25代目を履いているランナーにも満足感があるモデルに仕上がっていると言えそうです。
■アシックスを代表するプレミアムクッションモデル
アシックスラインナップを考えたとき、このGEL-NIMBUS 26は、GEL-KAYANO 30と並んでプレミアムクッションスタイルの両輪です。ゲルニンバスがニュートラルトレーナー、ゲルカヤノがスタビリティートレーナーという位置付けですね。ですから、どちらも購入してほしいという選択肢ではなくて、むしろ、どちらかを選んでほしいという選択肢になっているはずです。
ラン歴や足首の剛性など必要なサポートがランナーのよって違うわけですが、基本的には、クッション・安定感・ガイド標準装備のゲルニンバスをまず履いて、踵まわりのサポートが不足であれば、ゲルカヤノを選んでみるという順番ではないかなと思いますね。
まさに足を入れた瞬間から贅沢な体験ができるそんなモデルがGEL-NIMBUS 26。19,800円とプライスも据え置き、今回も店頭で是非足入れしてほしいモデルです。ゲルニンバスラバー藤原のおススメです。
<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)
日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)