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running2025.01.14

シューズも弾む、そして心も弾む、モチベーションアップに!アシックス NOVABLAST 5(ノヴァブラスト 5)

■NOVABLAST 5(ノヴァブラスト 5)が刷新!

アシックスの大人気デイリートレーナーシリーズ、NOVABLAST 5(ノヴァブラスト 5)が、更に進化、モデルチェンジしました。

元々“軽量で弾む“という強い印象を残すシューズですが、実は、この軽量感は、アシックスの象徴的機能性であるGEL(ゲル)クッション非搭載であることも大きいです。

ゲルはもちろんのこと、それどころか、樹脂パーツとか、その他異素材パーツがないシンプルな構成もこのシリーズの大きな特徴なのです。

現在ではゲル自体の軽量化はPureGEL構造になって解決していますが、かつて、2017年以降ナイキフィーバーが世界を席巻する中、アシックスはゲルクッションを非搭載にして軽量化するドラスティックな決断をしてこのシリーズをリリースしました。

それが、今では、日本ばかりではなくて、世界中で愛されるシリーズに成長しているわけです。

では、そんな5代目は、どんな所が変わって、どんな特徴があるのか、そして、どんなランナーに合うのか、解説していきましょう。


■新素材FF BLAST MAX(エフエフブラストマックス)搭載!

まずは今回、ミッドソール素材にFF BLAST MAX(エフエフブラストマックス)が採用されたことが大きな変更点です。


このミッドソール素材は、10月に発売されたGLIDERIDE MAX(グライドライド マックス)にアシックスランニングシューズで初お目見えのもの。それをこの定番化しているNOVABLAST 5に惜しみなく搭載、このシリーズへの力の入れようを感じます。

さて、この素材、前回のFF BLAST PLUS ECO(エフエフブラストプラスエコ)より、かなりモチモチとした感じの素材で、実走してみても、スタックハイトは前回モデルと同じはずなのに、厚みすら感じる、なんだかとてもプレミアム感のあるバウンドになっていますよ。

しかし、これが、接地フィーリングとか、ポンポンくるバウンドは前回シリーズからのアイデンティティを引き継いでいますね。“新しい“を意味するNOVAをモデル名の冠に備えるこのシリーズにふさわしいスペックの履き心地になっていますね。


■オーソドックスなトラディショナルガイド

ミッドソール素材が変わっても、いつものNOVABLASTシリーズなのは、シリーズを通して、トランポリンから着想を得たアウトソールデザインが、このポンポンくる一歩一歩の反発力を高めてくれているからなのですね。

また、スタックハイト41.5mm、高低差が8mmあるソールは、オーソドックスなトラディショナルガイド、ランナーに緩やかな下り坂を走っているような感覚を作り出しています。

そして、少しデザインは変わりましたが、ソフトなAHAR LOアウトソールが、グッドなトラクションを提供してくれます。


アッパーはエンジニアードメッシュになって、かなり通気性のいいものに変更されている印象です。

それでいて、16,500円のリーズナブルな価格と、卒なくランナーの必要なニーズを満たす感のあるノヴァブラストはそりゃ愛されるシリーズになるわけですよね。


■ファースターフィールを感じられるトレーナー

これらの機能性から、アシックスのその他のラインナップとの中で、GEL搭載モデルよりもファースターフィール(速く走っている感覚)があるモデルということがポイントです。

結局、新素材になった今回もアシックスらしい決して柔らかすぎず硬くないというクッションがいいですよね。

私のサイズ25.5cmで234g(前作240g)の軽量ポンポン系デイリートレーナーは、ランナーの幅広い用途で使えるモデルだと言っていいでしょう。

ジョグから、少しの速めのジョグやテンポ走まで、はたまたフルマラソンであれば、そのランナーの方の課題にもよりますが、サブ4ラインの方なんかこのシューズがフィットするようにも思いますね。

インソールに記載されている“11.9kg co2e“のカーボンフットプリント(シューズライフサイクルにおける温暖効果ガス排出量)は、業界平均より低い数値であり、実際の重量もそうですが、フットプリントも軽いことで、このあたりももう1足購入しようかな?と私達の心をくすぐってくれるシューズですよね。


■NOVABLAST 5はどんなランナーにフィットするのか?

ただ、私は、アシックスのはじめてのデイリートレーナーを購入検討しているというランナーには、アシックスのラインナップの中では、やはり、“THE Entry Shoes(入門シューズ)“の GT−2000 13をオススメしたいですね。

アシックスデイリートレーナーモデルの中で、NOVABLASTシリーズがファースターフィールを体現できるモデルなのに対して、GT−2000 13はより安心サポートのモデルだからです。しかも、十分色んな用途のランニングに応えてくれる作りですからね。

また、ロングラン、LSDで、もっとプレミアムなクッションを期待するならGEL-NIMBUS(ゲルニンバス)やGEL-KAYANO(ゲルカヤノ)シリーズがフィットすると思います。


ではNOVABLAST 5はどんなランナーにフィットするか。

走っている歴はともかくランニングが継続して(もしくはしはじめて)自分のランニングライフをよりモチベーティブに、ちょっとステップアップしたい、そんなランナーにピッタリなのが、このNOVABLAST 5だと感じています。

ステップアップと言っても、「カーボンプレート搭載モデルではまだ早い」ってランナーにもピッタリなオプションになるでしょう。

また、GT 2000 13ユーザーは一緒に履き分けたり、ここにステップアップするのもいいでしょう。

GEL-NIMBUSシリーズやGEL-KAYANOリーズを着用しているランナーで、ちょっと軽量感のあるこのモデルを履き分けして、それらと一緒に使うなんていうのもよし、METASPEED(メタスピード)シリーズがレースデイシューズだという市民アスリートランナーのデイリートレーナーとして使うのもよし、です。

このシリーズ履いたことがあるランナーはもちろん、まだ履いたことがないというランナーは、モチベーション、ステップアップに新年最初の1足に検討してみるといいでしょう。是非、チェックしてみてほしいモデルです
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久(FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)

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