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running2024.04.15

「Alpen NAGOYA」主催・名古屋のスポーツチームが導く、未来への一歩! プロギングで街も心も美しく

アルペングループの総力を結集した日本最大級の店舗規模、品揃えを誇る「Alpen NAGOYA」が3月29日(金)に地元名古屋栄にオープンする。その5日前に、名古屋に本拠地を置く、中日ドラゴンズ・名古屋グランパス・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、3つのプロスポーツチームが集結したプロギングイベントが開催された。

イベントのテーマは「スポーツと自然を未来につなぐ」。 

街が、自然が、フィールドが綺麗でないとスポーツも面白くない、という想いから、走ってゴミを拾うプロギングイベント。サステイナブルな社会を実現するためとして次世代につなぐ2つのプロジェクトを掲げる株式会社アルペンが協賛している。


プロギングとは

スウェーデン語の拾うという意味のPlocka UppとJogging(ジョギング)をかけ合わせた、スウェーデン発祥の新フィットネス。街がきれいになるだけでなく、参加した人(プロッガー)にはダイエットやストレス解消、新しい仲間ができるなどのうれしい効果が!走って、拾って、ハイタッチ!!「ポジティブな力で足元から世界を変える」。それがプロギングの魅力だ。


イベントの冒頭ではAlpen NAGOYAの店長である安田さんから、挨拶から始まった。

「本日は、スポーツと自然を未来につなぐことをテーマに、名古屋にゆかりのある地を巡るイベントを行います。皆さんには、交流を深めつつ楽しく参加いただければ幸いです」

続いて名古屋に本拠地を置くスポーツチームの代表者が挨拶。選手が壇上に立つと大きな拍手で迎えられた。


名古屋グランパスOBの玉田圭司さんも挨拶をされ、「今日は寒いですが、風邪をひかないように体を温めることも大切です。みんなで楽しみながらプロギングをしましょう」と参加者を励ましていた。


バスケットボールからは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのチアリーダー(ダイヤモンドルージュ)の他、ユースの今西・若野選手(トップチームにユース枠として所属)が参加。名古屋ダイヤモンドドルフィンズの公式チアリーダーキャプテンRISAさんからも挨拶があり、「本日はプロギングに参加いただきありがとうございます。残念ながら雨が少し降っていますが、皆さんの無事な帰りを待っていますので、頑張ってください」

参加者たちは、選手と共にウォーミングアップで体を温め、プロギングの準備を整えた。


初心者から経験者まで、効率的かつ楽しく活動するためのコツが共有され、遠くを見てゴミを拾い、体の横からスムーズに拾い上げる方法、そしてランジの姿勢でカッコよくゴミを拾うコツが紹介された。


オープニングイベント後には、それぞれのチームに分かれて自己紹介タイム。参加者はネームカードを記入し、呼んで欲しい名前、趣味や休日にしていることなどを発表した。

この瞬間は、新しい友達を作る貴重な機会となり、参加者同士の会話が自然と弾む。

今回イベントでは距離に応じて5つのコースが用意された。お散歩のんびりコース (約2km~3km)、名古屋の魅力、周遊コース (約3~4km)、クラブグランパス(大須)周辺往復コース (約7km)、ドルフィンズアリーナ往復コース (約7km)、バンテリンドーム 往復コース (約15km)といった様々な距離を走りながらゴミを拾っていく。



バンテリンドーム 往復コース (約15km)では、折り返し地点でのバンテリンドーム ナゴヤでドアラがお出迎え。参加者にとって素敵な思い出になった。


そしてこのイベントでは、一個のゴミを拾うことで地域のヒーローとなり、その後は自由におしゃべりを楽しんだりと参加者同士、新たなつながりを深める機会となった。


ゴミを拾うたびに「ナイスー!」の掛け声。多くの参加者が、日常では見過ごしがちな空き缶や廃材などのゴミを拾う活動を通じて、自分たちの小さな行動が大きな変化を生み出すことを実感していた。


プロギングは単にゴミを拾うだけの活動ではなく、環境への意識を高め、日常生活での意識改革へとつながる重要なきっかけとなる。


イベントに参加した人たちは、ゴミに対して抱くネガティブな感情を乗り越え、他人とのポジティブな交流を通じて環境への意識を高める方法を学んだ。このような交流は、単に環境問題に対する意識を高めるだけでなく、参加者同士の絆を深め、共に目標に向かって努力するコミュニティの形成にも寄与しているようだ。


イベントの終わりには、参加者たちからは「気持ちよかった、また参加しよう」という感想があちこちであがっていた。この経験は、参加者が日常生活に戻ったあと小さな変化を実現し、環境に優しい生活を送るための大きな一歩となるだろう。


イベントは、プロギングジャパンの会長、常田英一朗氏の挨拶で締めくくられた。彼の発表によると、今回のイベントでは130人の参加者が街から合計68kgを超えるゴミを回収し、大きな成果を達成した。回収されたゴミは多岐にわたり、瓶やペットボトル、タバコの吸い殻から傘、そしてスケートボードといった意外なアイテムまでもが拾われた。


常田氏は参加者に対しての総括コメントで、「ゴミを拾いながら『きちんと(ゴミを)捨ててほしい』と思うこともあるでしょう。しかし、そのネガティブな気持ちをポジティブな力に変えて、“足元から世界を変えたい”と私たちは考えています。ポジティブな気持ちが活動を通じて広がり、そして自然と人が集まり、結果として街がきれいになることを目指しています。(みなさんの)SNSで今回のイベントが楽しかったことやまた参加したいと思うポジティブなメッセージを拡散してくれると嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」と述べた。


最後に、本日活動に取り組んだ皆様への感謝のしるしとして、株式会社アルペンから全店舗で使用できるクーポン券が贈られた。こうして今回のイベントは幕を閉じた。


イベント終了後にプロギングジャパンの会長、常田英一朗氏にインタビューを行った。


――本日のイベントの感想をお聞かせください。

サッカー、野球、バスケといった普段は関わり合いのないスポーツ界が集まり、街を綺麗にしながらスポーツを楽しむという、国内でも珍しい取り組みとなりました。このようなイベントは、非常に記憶に残るものになったと感じています。


――常田さんがプロギングを始めたきっかけを教えてください。

プロギングを始めたのは2019年からで、今年で5年目になります。登山やクライミングが大好きで、それを深く追求するために休学するほどでした。ある日、海外で活動するクライマーの友人からプロギングについて聞き、自然への恩返しとして興味を持ちました。私は自然を愛していますが、それを他人に押し付けたくはありません。街の美化は、私の多くの趣味の一つであり、環境問題に対する意識を無理なく高められるプロギングは素晴らしい活動だと思い、始めることにしました。


――プロギングの発祥地はスウェーデンですが日本ならではのオリジナルはありますか?

「ゴミを1個拾えばOK!」というスタンスは、日本独自のポジティブな取り組みです。海外では純粋な環境活動として捉えられがちですが、日本人はゴミ拾いを非常に真面目に行いつつ、活動をよりポップに楽しもうという狙いを込めています。


――年間でどれくらいの活動をされていますか?

年間で約100回のイベントを開催しており、ほぼ毎週土日に何かしらの活動を行っています。アルペンさんとも複数回のイベントを共催しております。


――(今回のイベントのように)アルペンと組むことの相乗効果や良さは何ですか?

アルペンさんと組むことの意味は、様々なスポーツ関係の人たちと一緒に活動できる点にあります。今回のイベントもアルペンさんの支援がなければ実現しなかったでしょう。また小売店としての立場を活かし、ランニングシューズをはじめとした様々なブランドの商品を扱っています。これが、多くの人を巻き込むことができる大きな力だと思います。


――最後になりますが、今後の抱負を教えてください。

プロギングを通じて、より明るい世界を目指したいと強く思っています。街が綺麗になることも大切ですが、それ以上に、ゴミ拾いを通してお互いを褒め合い、励まし合えるような明るい社会を作り上げることが私の願いです。

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