誰でも履けるカーボン厚底。「PUMA DEVIATE NITRO 3(ディヴィエイト ニトロ 3)」
カーボンシューズの入門編として打ち出されたシリーズの第三弾が登場。
先に結論を言うと、アンダー2万円で手に入るカーボンシューズとして、アシックス マジックスピード 4に対抗する最高峰クラスのシューズだと思いました。
引き続きターゲットが明確。
敢えて “適度な反発” という表現をしているようですが、全然そんなことないくらい、ちゃんとしっかりしたクッションと推進力があります。
横から見た時のミッドソールにご注目。
プーマランニングを代表する機能ミッドソールNITROFOAM™︎を下の部分に配置しており、境目より上の部分には、トップレーシングモデルに採用されるNITROFOAM™ ELITEを採用。
安定感のあるNITROFOAM™︎とグリップに定評のあるPUMAGRIPアウトソールをしっかり目に付けることで、安定感と耐久性を両立しています。
これによりカーボン厚底シューズによくある、フワフワすぎてグラつく、といった不安定感を抑えています。
そして内蔵されているカーボンプレートにも特徴が。
つま先部分が二股構造になっているため、それにより屈曲反発が良い意味で抑えられ、シューズに走らされる強制感が控えめになっています。
この2つの要素が「誰でも履けるカーボン厚底」のタネです。
通気性に優れたエンジニアドメッシュアッパーは、フィット感に優れるためちょっとタイトに感じるかもしれません。
個人的にはサイズをハーフアップしてもいいかなと思いました。
このグラデーションカラーはいいですね。
そして内側に施された、疾走感のあるフォントのNITROもカッコいい。
こちらがオフィシャルで公開されているスペック詳細。
約265g(27cm)はちょっと重く感じるのですが、これも使い方次第。
スピードセッション以外では、反発力の方が優って重さは気にならないはずです。
ドロップも前作の8mmから10mmに変更となり、転がる感じがアップ。
耐久性も800kmと公言されており、オールマイティーシューズとしての説得力があります。
ブラックカラーに合わせると、漆黒の中で燃える炎のよう。
うん、素直にカッコいい!
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
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