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running2024.08.09

誰でも履けるカーボン厚底。「PUMA DEVIATE NITRO 3(ディヴィエイト ニトロ 3)」

カーボンシューズの入門編として打ち出されたシリーズの第三弾が登場。

先に結論を言うと、アンダー2万円で手に入るカーボンシューズとして、アシックス マジックスピード 4に対抗する最高峰クラスのシューズだと思いました。


引き続きターゲットが明確。

敢えて “適度な反発” という表現をしているようですが、全然そんなことないくらい、ちゃんとしっかりしたクッションと推進力があります。


横から見た時のミッドソールにご注目。

プーマランニングを代表する機能ミッドソールNITROFOAM™︎を下の部分に配置しており、境目より上の部分には、トップレーシングモデルに採用されるNITROFOAM™ ELITEを採用。


安定感のあるNITROFOAM™︎とグリップに定評のあるPUMAGRIPアウトソールをしっかり目に付けることで、安定感と耐久性を両立しています。

これによりカーボン厚底シューズによくある、フワフワすぎてグラつく、といった不安定感を抑えています。


そして内蔵されているカーボンプレートにも特徴が。

つま先部分が二股構造になっているため、それにより屈曲反発が良い意味で抑えられ、シューズに走らされる強制感が控えめになっています。

この2つの要素が「誰でも履けるカーボン厚底」のタネです。


通気性に優れたエンジニアドメッシュアッパーは、フィット感に優れるためちょっとタイトに感じるかもしれません。

個人的にはサイズをハーフアップしてもいいかなと思いました。


このグラデーションカラーはいいですね。

そして内側に施された、疾走感のあるフォントのNITROもカッコいい。

こちらがオフィシャルで公開されているスペック詳細。

約265g(27cm)はちょっと重く感じるのですが、これも使い方次第。

スピードセッション以外では、反発力の方が優って重さは気にならないはずです。

ドロップも前作の8mmから10mmに変更となり、転がる感じがアップ。

耐久性も800kmと公言されており、オールマイティーシューズとしての説得力があります。


ブラックカラーに合わせると、漆黒の中で燃える炎のよう。

うん、素直にカッコいい!
 


<著者プロフィール>

牧野 英明

BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。

自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。

「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。

ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。

Instagram: @makinohideaki

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