Nike Rival Fly 4(ナイキ ライバル フライ 4)はトラックがよく似合う
■デザイン一新!機能刷新!Nike Rival Fly 4(ナイキ ライバル フライ 4)登場!
学生ランナーの強い味方、ときには市民ランナーのワークアウトの友、そんなNike Rival Fly(ナイキ ライバル フライ)シリーズがフルモデルチェンジ、4代目になって登場、デザインが一新され、機能性が刷新されました!
今回も11,000円(税込)とリーズナブルなプライスを維持しつつも、それでいてアルファフライ?ヴェイパーフライ?と一瞬見間違うような魅力的なそのデザイン性も特徴で、ワークアウトへのモチベーションが高まること間違いなしですね。
接地フィーリングの良さと前足部に搭載されたAir Zoomユニットがインターバル、ペース走などワークアウトでのトレーニング効果が高めてくれる軽量テンポアップシューズです。だから、このシューズは、やっぱりトラックがよく似合うのですよ。
では、どんな特徴があって、どんな目的で、そして、どんなランナーに合うモデルなのか解説しましょう。
■シンプルなテンポアップシューズ、それがライバル フライ 4
このモデルは、シリーズ通して、シンプルで接地感の高い薄底スタイルを貫いてきました。今回も接地感が高い前足部の印象は変わりませんが、ミッドソール素材Cushlonは今回からバージョン3.0にアップデイト、よりソフトなフィーリングを兼ね備えるようになりましたね。
トラックが似合うといいましたが、ロードのワークアウトでも活躍しそうなクッションのスペックに変わったと言っていいでしょう。前足部には前作同様、ナイキではお馴染みの機能性Air Zoomユニットが搭載されていて、蹴り出しを応援してくれます。アッパーデザインも刷新されてエンジニアードメッシュは通気性も良いです。
カーボンプレート搭載とかZoomXのミッドソールとか、派手な機能性があるわけではありませんが、卒のないテンポアップトレーニングに十分な機能性を兼ね備えている、それがライバル フライ 4です。
■地面感覚は何故必要か
昨今レースデイシューズは他ブランドも含めて、ミッドソールが40mmとか40mm以上とかより厚底が定番になってきています。ただ、これらのモデルにはクッション性という大きなメリットがある反面、ランナーが本来感じていたリアルな地面との距離感、接地感覚を失いがちです。
これにより足の機能性の低下や、怪我への影響も考えられ、やはり時々グランドフィーリングを感じるべき、むしろクッション性が高まった今こそそうだと言った方がいいでしょうね。レースデイシューズが厚底になればなるほど、その必要性が増したというわけです。
接地感を感じると言えば、ナイキ フリーのようなベアフットのグランドフィーリングももちろんいいのですが、指先のフィーリングは高まるものの、中速部にしっかりプラスチックパーツのシャンクが搭載され、しっかり感もあるこのライバル フライ 4のようなテンポアップシューズで、前足部の接地感を高めてほしいですね。
ですからライバル フライ 4の使う目的としては、テンポアップトレーニングでのグランドフィーリングのアップ、それがひとつと言えます。
■ライトパーパス(適切な使用目的)で選んでほしい
デザイン性はアルファフライ?ヴェイパーフライ?という印象のものになっていますが、これは2つ理由があると思っています。
まずはコストパフォーマンスの高い商品を開発するといった意思を強く感じます。新しくデザインをすることなく、何かのモデルのデザインを応用することでデザイン面のコストを圧縮。それもあって11,000円(税込)のこの価格が実現するという側面はあると考えられます。
もう一つは年始恒例の駅伝だとか、アスリートが履いているあのシューズたち、 いわゆるアルファフライ 3やヴェイパーフライ 3に憧れて、それらを購入するも、実はオーバースペックというランナーは少なくないのも事実のです。
メーカーとしては、やはり、オーバースペックのものではなくて、自分の目的に合った適切なものを買って頂きたいというのはあって、希望の商品に近いモデルで、トップモデルと同じようなデザインであれば、モチベーションは変わらず上がりますし、実際スペックなどが目的に合っている方がその満足度も高まることは間違い無いですからね。本当に使用する目的にあったものを選んでほしい、メーカーのそういう意図も少なからずあるでしょう。
■どんなランナーにフィットするか?
もちろん学生ランナーのスパイクを履くまでのウォーミングアップからテンポランまでを網羅することは言うまでもないですが、市民ランナーの実力者で、アルファフライ 3、ヴェイパーフライ 3、トラックスパイクのドラゴンフライ 2がレースデイシューズの方は、このライバルフライ4のような、アウトソールラバーが全面を覆う耐摩耗性のある、しかも、リーズナブルなモデルをガンガン、テンポアップワークアウトで使ってレースデイシューズを温存したいですよね。そんな使い方もいいですね、オススメです。
また、同じく市民ランナーの方で、デイリートレーナーのみを使ってゆっくり走ってばかりという方は、サポート感を重視するのは分かりますし、トレーニングの中心はデイリートレーナーモデルを使うとして、そういう方こそ、ときにはテンポアップトレーニングはとても有効です。心拍数を上げて、筋的にも脚に負荷をかけることは、トレーニング全体の効果を押し上げます。
そんなランナーもライバル フライ 4のようなクセがない、かつ費用的な負担の少ないテンポアップシューズを揃えることはとてもいいアイディアだと思いますよ。
新しくなったライバル フライ 4を検討して、履き分けを実践、レースデイシューズの耐久性アップや自身のトレーニング効果を高めてみませんか?
<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)
日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)