渡部豪太(俳優)が伝えてみたいことvol.2「楽しく怪我なく走ってほしい」
スポーツマンでもある俳優・渡部豪太氏は、現在もランニングとスケートボードを楽しんでいる。渡部氏が1人の人間として大切にしていることは、一体、何なのか?今後の展望もふまえ、楽しみながら語っていただいた。
<vol.1は、
こちら
から。>
――俳優として伝えたいこと
渡部:役によって全然違いますが、総じて思うことは、「楽しい!」ということです。楽しみの中に役が持っている少しの苦労や痛みがあると、お客さんもすんなり共感できるのではないかと思います。お芝居は1人ではできないですからね。お客さんには全く見えないところですけど、色んな人との関わりを大切にしたいと思います。
――人との繋がりについて
渡部:人との繋がりも大切であり、大きな喜びでもありますよね。私が望んでここにいることと、皆さんにここにいることを許してもらっている。並行して走っているんでしょうけど、どちらのバランスが欠けてもよろしくないかと思います。俺がやっているんだという気持ちが優ってしまうと、周りが見えなくなってしまいますからね。歯車の1つなんですよね。
主演の方を神輿の上に乗せて、時には自分も御輿に乗ったりすることもあります。でも自分勝手に神輿に乗るわけにはいかないじゃないですか。「よし行け!今か!」というタイミングの時に、そこにいることが大事であると思います。自分をそこに連れて行ってあげられるのは、精神と体のバランスが良いからであるとも思いますね。
――想像と現実について
渡部:アスリートの方は、ミリ単位で生活されている方もいらっしゃるじゃないですか。1mgアミノ酸をとるとらないというような世界で勝負している人たちが、実在すると思うんですよね。
例えば、「富士山に登りたい!」と思って、登ることになるじゃないですか。富士山を登る前に、色んな自分を想像しますよね。それで登り始めて現実となると、想像をはるかに超える出来事が起こります。
自分が求めている過程で、大事なものに出会いますよね。肉体的な感動なのか精神的なものかは分からないですが、その感動を味あわせることができるのは、その前の想像した自分なんですよね。 「富士山に登りたい!」って思っていた自分であり、「よしやろう!」と付いて来てくれた体であると思います。どのような時にでも、そういうフットワークの軽さを大事にしたいなって思います。
――家族から受けた影響
渡部:父母や祖父母とかもさっぱりした人で、1つのものに固執しない感じがしますね。日々の生活の中で凝り固まってしまうことがあると思うんですよ。慣れや癖とかで、今だという時に柔らかい考えが出るのって普段の生活があってこそだと思いますね。 人は備えていないと、大事なポイントでパニックに陥ってしまうので、そういうことを両親は教えてくれていたのかもしれません。
――沢山の出会いと経験
渡部:今の自分があるのは本当に沢山の出会いと経験をさせてもらったことだと思います。両親、友だち、ドラマの撮影スタッフさん、役者さんなどの皆さんですね。銭湯で一緒に風呂に浸かる、見知らぬ方だってそうなりますよね。地球上に60億人も人がいて、一生会わなくても良いわけですから。
――今後の展望について
渡部:抽象的な言い方でしたら、ずっとお芝居をしていきたいですね。具体的には、映画でもテレビドラマでも舞台でも、そこに私が演じられる役があって演じさせてもらえるのであれば、お芝居をしたいなって思います。 それと、役との出会いってすごく不思議で、その役を生きた先には全く別の自分がいるんですよね。これからもまだ見ぬ知らないことを沢山していきたいですし、知らない作品も多く見たいです。演じたことない役や演じたことある役でもまた新しくやりたいですよね。これからも現場にいたいと思います。
――最後に、アルペングループランニングの読者へメッセージ
渡部:楽しく怪我なく走ってほしいですよね。走るって、頭で考えることではないと思うんですよね。新しいことをやるのはすごくいいことですし、私も常にやっていきたいと思います。
19歳頃から自分に課していることがあります。1日に1個新しいことをやるんですよね。何でもいいから1個やってみるんです。新発売のジュースを買ってみるとか、通ったことない道を通ってみるとか。
現在の私を100とすると、毎日新しいことを続けることで1年後には465となるわけです。新しいことを始めるのって、すごく素敵なことだと思います。 今日は、インタビュアーさんにお会いしたのと、この服を着たのは初めてですから、2つの新しいことがありました。また今日という日に、これから何が起きるか楽しみですね。
■プロフィール
渡部 豪太 / Gota Watabe
生年月日:1986.3.8
身長:179cm 血液型:AB
■インフォメーション
【舞台】
『さよなら鹿ハウス』主演
「劇団鹿殺し」の旗揚げを描いた自伝小説を舞台化
劇団鹿殺し代表・丸尾丸一郎役を熱演!
日程:2018年11月8日~11月25日
会場:東京(座・高円寺1)・大阪(HEPホール)
【TV】
2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』西郷吉二郎役
毎週日曜日 20時00分~O.A
原作:林真理子 脚本:中園ミホ
https://www.nhk.or.jp/segodon/
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