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football2018.10.24

佐藤寿人(名古屋グランパス)が感じるゴールへの道のりvol.1「自分を変えることができるのは自分自身」

佐藤寿人選手(36歳・名古屋グランパス)は、献身的な動きと卓越した技術によってゴールを量産し続ける日本屈指のストライカーだ。育成年代にどのようなトレーニングを積み、プロの世界で生き残るために何を行ってきたのだろうか?佐藤選手に、シュート時に狙うコースなど多くのヒントを教えていただいた。

――佐藤選手がサッカーを始めたきっかけは、何だったのですか?

佐藤:両親がサッカーボールをプレゼントしてくれて、双子の兄の勇人(ジェフユナイテッド市原・千葉)と遊んでいましたね。小学1年生の時に、地元の埼玉県春日部市のサッカークラブの練習を見に行くと凄く楽しそうなので、そこに入って本格的にサッカーを始めました。

――クラブでは、どのような練習を行っていましたか?

佐藤:ボール扱いをしっかりやっていましたね。練習前には自主的にコーンを置いてドリブルをやったり、ボールをより多く触る中で技術が身に付いていきました。幼少期はボールに沢山触れることが大事だと思うので、そういう環境に身を置けたのは凄く良かったですね。

――初めて履いたスパイクのエピソードをお願いします。

佐藤:ヤスダのスパイクを履きましたね。春日部のスポーツショップで、白ベースに黒のマークが入ったものを買ったと思います。1番最初のスパイクは忘れられないですね。

――初めて付けた背番号は、何番でしたか?

佐藤:初めてのユニフォームの番号が14だったので、思い入れがありましたね。プロ選手になってからも、1度だけ付けたことがありました。あとはキャプテン翼の岬くんと三浦知良選手から影響を受けて、より11番が好きになりましたね。

――ポジションは、小学生の時からFWですか?

佐藤:サッカーを始めた頃は、左サイドMFや左ウィングをやっていました。高学年になると1番前のセンターFWになり、それからはずっとFWですね。

――中学生になると、ジェフユナイテッド市原・千葉のジュニアユースに入りましたね。

佐藤:ジュニアユースに入ってから、プロ選手になりたいと思っていました。プロ選手になれるのは、1学年で1人いるかどうかという厳しい世界でしたが。

中学3年生の時に、ユースに行くか、高校サッカーへ進むかを考えました。原祐俊さんがいた習志野高校が好きで、原さんが高校選手権でゴールを決めてガッツポーズをしているシーンを見て、選手権への憧れが強かったです。

ですが、プロになりたいという気持ちの方が強かったので、兄の勇人とジェフのユースに昇格することを決意しました。

――ジュニアユース時代に、役に立った練習はありましたか?

佐藤:監督から「あまり足が速くないからボールを持つな」と言われたのが悔しくて、スポーツ店でマーカーを買ってステップの練習をしていました。中1の時に池田正剛さん(現サンフレッチェコーチ)が指導をしてくれて、色々なステップワークやアジリティーを学べたのは大きかったですね。

――シュート練習で、意識してきたことはありますか?

佐藤:ユース時代にGKコーチの加藤好男さんがGK目線で、「こういう形でシュートを打たれたら嫌だよ」というアドバイスをしてくれました。コースを狙ってシュートを打つ時に、「ゴールポストより少し外側を目掛けてインサイドで回転をかけて蹴ると、ポストぎりぎりの内側に入るよ」と教えてもらいました。それから自分が狙う感覚として、凄く意識するようになりましたね。

――育成年代の選手達へ、アドバイスをお願いします。

佐藤:こういうトレーニングをしたら、こういう結果が得られるというイメージをしっかり持ってほしいですね。今、色んなトレーニングや情報があるので、上手く拾い上げて自分のものにしていくことが大事です。ただ闇雲にボールを蹴るのと、頭で整理して蹴るのとでは、得るものが違うと思います。またサッカーの試合を沢山見ることができますし、自分のプレーへのヒントに繋げてほしいですね。

――選手として生き残るために、何をしてきましたか?

佐藤:育成年代ですと、自分を周りの選手と比べてしまう傾向が強いと思います。試合に誰が出て、どう評価されてなどを考えても、良いことはないですからね。まずは、自分に何が足りなくて、どうすれば良いかを見ることが1番大事だと思います。自分を変えることができるのは、他からの評価ではなく、自分自身だと思います。自分の力や行動で変えていくことが大事ですね。

僕はプロの選手としては体が大きくないですし、スピードが突出しているわけでもないので、自然と考えて結果を出さなければならない。プロの世界に入れば、自分よりも経験がある選手達からポジションを奪って生き残っていかなければならないですからね。

――スパイクへのこだわりはありますか?

佐藤:ヒュンメルのスパイクは14年程履いています。それから点を沢山獲って、日の丸を付けましたからね。

スパイクを選ぶポイントは、横幅が広いので窮屈に感じないことですね。ステップ数が多く体重移動をするので、横ずれしないように作ってもらっています。ボールタッチする部分に関しては、天然革なので素足感覚のまま蹴ることができます。

スパイクは足を保護してくれるものなので、薄くて軽いスパイクだと接触プレーの時に踏まれたりして足に負担を感じることがあります。軽いスパイクだと地面との設置の際に衝撃がダイレクトに伝わってくるので、僕の場合は軽ければ軽いほど疲労感を感じてしまいます。

――1年間でスパイクを何足履いていますか?

佐藤:練習用と試合用に分けて、1年間に20足程履いていますね。試合では3足を回す事もあります。真夏だと汗のせいで凄く濡れますし、ウォーミングアップ、前半、後半で使い分けることもありますね。

佐藤寿人選手着用スパイク「hummel VORART PRO」


vol.2 「トライと経験をして世界と戦っていかなければならない」 につづく。

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