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baseball2019.06.18

吉田正尚(オリックス・バファローズ)フルスイングで新境地を切り開く!「常に自分自身をレベルアップさせたい」

オリックス・バファローズの若き主砲、吉田正尚選手(25歳)。昨シーズンはリーグ全143試合に出場を果たし、打率.321を記録してベストナインや侍ジャパンにも選出された。2019年シーズンに挑む吉田選手が、心に期する決意を誓った。



――今日は練習試合後に筋力トレーニングをしていたのですね。シーズン中でも筋トレをやりますか?
 
吉田:はい。シーズン中でもホームの試合後には筋トレをやっています。
 
――昨シーズン、大活躍でした。振り返っていかがですか?
 
吉田:1年間を通して試合に出続けることができたのが大きいと思います。



――吉田選手は、なぜ野球を始めたのですか?
 
吉田:3つ上の兄が野球をやっていたので、自分も始めました。当時、野球が楽しくて好きだなという気持ちがありましたね。
 
――いつプロ野球選手になりたいと思いましたか?
 
吉田:野球を始めた頃に、「プロ野球選手になりたいな」と思いました。
 
――プロ野球選手となるために、何が大切であると考えますか?
 
吉田:練習のやり過ぎもやらないこともダメで、バランス良く鍛えることが大切だと思いますね。野球のために筋トレをしています。



――守備の時に体幹トレーニングをやっていましたね。非常に気になりました(笑)。
 
吉田:そうですね(笑)。可動域を常に意識していまして、筋肉が固まらないようにと思って動きを入れてやります。
 
――普段、何気なくやってしまうこともありますか?
 
吉田:過去に腰を痛めたことがあるせいか、物を拾う時に股関節の動きを意識することはありますね。
 
――吉田選手が室伏広治さん(ハンマー投げアテネオリンピック金メダリスト)からトレーニングを教わった時に、非常に話題となりました。プラスになった点はありましたか?
 
吉田:室伏さんの考え方と感覚が素晴らしく、走ることに関する知識も多いですし、自分の引き出しが物凄く増えましたね。
 
――糸井嘉男選手(阪神タイガース)や柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)ともトレーニングをしていましたね。
 
吉田:糸井さんと柳田さんは身体能力が高く、プロ野球界を代表するトップ選手だと思います。僕のスタイルと違いますが、必死にやって追い越せるように頑張りたいですね。


(写真提供:吉川英晴)

――いつ頃からフルスイングでバットを振っていますか?
 
吉田:小さい頃からですね。バットをしっかり振るということを変えずにやってきています。
 
――野球の練習は非常に厳しいと思います。辛い時期はありましたか?
 
吉田:高校時代ですかね。2年生の春に選抜(選抜高校野球大会)に出場しましたが、3年の時に出れなくてモチベーションが下がったことがありました。野球を嫌いになるような憂鬱な時間が続きましたね。
 
――その憂鬱な日々を、どのようにして乗り越えたのですか?
 
吉田:「プロ野球選手になりたい」という目標があり、「もっと上手くなって見返してやる」という気持ちが支えとなって続けることができたのだと思います。



――プロとアマチュアの違いに何を感じていますか?
 
吉田:プロは職業となりますし、試合数が多くお客さんが沢山入ります。1つのプレーで人生が変わることがあるので、不思議な感じですよね。僕は幸せなことにプロ選手として今でも野球をやることができています。
 
――先ほどの試合中、観客スタンドに吉田選手だけを追い続けるカメラマンがいて、気になったので話しかけてみると、吉田選手の後援会の方でした(笑)。
 
吉田:あ、そうでしたか(笑)。地元が福井でして、凄く応援していただいている方たちのためにも、少しでも良いプレーを見せることができるようにしたいですね。



――食事についてとなります。昔からかなりの量を食べてきましたか?
 
吉田: そんなに大食いではないんですが、小まめに摂ってきましたね。焼肉、寿司、ラーメン、中華がけっこう好きです。


(写真提供:吉川英晴)

――体のケアを徹底していますか?
 
吉田:セルフコントロールをしていますし、トレーナーさんにも診てもらっています。ベストコンディションとなるように、しっかり準備するようにしています。室伏さんは、「トレーニングをすること以上にケアをすることが大切」であると言っていましたね。
 
――睡眠も大切だと思います。何時間睡眠となりますか?
 
吉田:最近は、「寝れば寝るほど良い」という説もありますね。基本的に6時間から9時間は絶対に眠るようにしています。



――現在、アンダーアーマーのグラブ・バット・スパイクを使用していますね。それぞれに、どのようなこだわりを持っていますか?
 
吉田:グラブは、軽くて薄くて自分の体に馴染むものを求めていますね。



バットは、自分の感覚に合うものを見つけるようにしています。長さは33インチ半で、重さは900g前後のものを使っていますね。


(写真提供:株式会社ドーム)

スパイクについては、色々改良をしてもらっています。今年のモデルも足をしっかりと支えてくれますし、足にストレスがかからなくフィットするので良い感じですね。


(写真提供:吉川英晴)

――試合で緊張すると思いますが、どのように対処していますか?
 
吉田:緊張は程良くしますが、楽しみと不安が交錯するような良い状態で試合に臨めていると思いますね。
 
――モチベーションを上げる方法はありますか?
 
吉田:試合では自然と集中をしています。モチベーションを上げるというよりは、リラックスをして試合が始まったら「よし行こうか!」という感じですね。



――これまで数々の安打を放ってきました。忘れられない一打はありますか?
 
吉田:札幌ドームで増井浩俊さん(当時、日本ハムファイターズ)から打ったプロ初ホームランとなります。その1本目があるからこそ積み重ねができているわけで、それまでは「プロって凄いな」と思って打てる気がしなかったですからね。あの1本があって自信となって、しっかりと振れるようになりました。
 
――侍ジャパンにも選出され、更なる活躍が期待されています。来年には東京オリンピックもありますね。
 
吉田:日本代表に選ばれるためには今シーズンが大切になるので、しっかりと成績を残してアピールをしたいですね。
 
――今後の目標を教えてください。
 
吉田:野球は勝敗がつくスポーツなので勝ちたいですね。1年間を戦っていく中で、タイトル争いをして昨年以上の結果を出したいです。
 
常に自分自身をレベルアップさせたいです。ベストを出してキャリアハイとなるように、向上心を持ってやっていきたいです。


(写真提供:吉川英晴)

――吉田選手を応援するファンへメッセージをお願いします。
 
吉田:応援してもらえることは嬉しいですし、僕も応えることができるようにプレーで見せたいと思います。球場まで観戦しに来てもらって、雰囲気や喜びを一緒に味わってほしいですね。
 
――最後に吉田選手にとって野球とは何となりますか?
 
吉田:野球とは…、シンプルなようで実に深いですね。
 
「野球がなかったら何をするんだろう?」という感覚です。オフ期間でも頭の中には野球があるし、ライフスタイルの一部となりますね。
 
昔から野球が好きで続けています。辛いことがほとんどなんですが、喜びのためにと思ってやっています。

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