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baseball2019.07.30

大谷翔平の果てなき挑戦。アメリカ球界を席巻する男がシーズン後半戦に向けた決意を新たに表明。

MLB、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手がシーズン後半戦前日、南カリフォルニア日米協会が主催する晩餐会に出席し、メジャー2年目のシーズン目標を改めて語った。

7月11日(木)、南カリフォルニア日米協会が主催する「国際市民賞」の授与記念ディナーパーティーが行なわれた。

「国際市民賞」は、南カリフォルニア日米協会が毎年、日米の友好関係に貢献をした人や団体に贈っている。今年設立110年目を迎える歴史ある賞だ。スポーツの分野で言えば、過去には、ロサンゼルス・ドジャースの元監督、トミー・ラソーダ氏、レーサーの佐藤琢磨氏も同賞を受賞している。

記念すべき110回目の受賞者に、昨年アメリカンリーグの新人賞を受賞し、投打の「二刀流」で活躍をした大谷翔平選手(以下、大谷選手)が選ばれた。

今回の会場に選ばれたのは、大谷選手が所属するエンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムだ。エンゼルスタジアムには、特設のステージとテーブル席が並べられた。スタジアムの正面には、エンゼルスの主要選手の看板が掛けられており、今年から大谷選手は早くもその仲間に入った。この看板はディナーパーティーの会場からも確認できるほど大きなものだ。



午後7時45分ほど、スーツの姿の大谷選手がレッドカーペットに到着し、集まった日米のメディアに笑顔を見せた。大谷選手は、前半戦の最後となる7月7日の試合後に体調不良を訴え、その回復具合が心配されていたが本人の様子を見る限り、後半戦出場に影響はなさそうだった。



今回の受賞者には、大谷選手の他に、「人生がときめく片付け魔法」で一世を風靡した、片付けコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵さんも受賞した。大谷選手は近藤麻理恵氏との記念撮影を行った後、ディナーパーティーに出席。



そして今回のメインとなる授賞式で登壇し、会場に集まった560人の前でスピーチを行った。大谷選手のスピーチ全文は下記の通りだ。

「このような伝統と名誉ある賞をいただけて光栄に感じ、この場を借りて、改めて日米協会、ファンの皆様から応援いただけることに感謝します。また明日(7月12日)からシーズンがはじまりますが、昨年以上に活躍ができるように、明日以降頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。」



大谷選手は2018年シーズン終了後に、右肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、2019年は投手としてのリハビリ継続しながら打者専門で出場を続けている。前半戦の成績は、198打席60安打、打率.303、本塁打は14本で昨年の同時期に比べて倍のペースで量産している。手術の影響でシーズン復帰が5月からということを考えるとさらに驚くべき好成績を残している。また、6月13日には日本人初のサイクルヒットを達成した。

大谷選手の活躍ぶりは日本メディアが連日取り上げているので詳細を語るまでもないだろう。しかし、アメリカではどのように受け取られているのか。実は、今回のディナーパーティーに特別ゲストとして、米テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」でエンゼルス解説者を務めるホセ・モタ氏が招待されていた。著者は、モタ氏に大谷選手の活躍をアメリカのメディアはどう受け止めているのか直接話を伺った。


左:ホセ・モタ氏

――いよいよシーズン後半戦が始まりますが、大谷選手の見どころはどこにあるのでしょうか

モタ:シーズン後半戦は、同地区のシアトル・マリナーズと対決から始まります。菊池雄星投手の先発も予定(※1)されていますね。初めて2人が対決した時は大谷選手がホームランを放ちましたが、また改めて対決が観られることがまず楽しみですね。

大谷選手は今年、打者専門の出場ですが昨年よりもスイング、アプローチが飛躍的に良くなっています。私はたまに過度に期待することもありますが、彼の才能と期待がとても高いため、今年は彼にはスーパースターが残すような成績を期待したいですね。

――大谷選手がエンゼルスに加入したことで、チームにどのようなインパクトを与えましたか?

モタ:大谷選手は常に謙虚であり、チームにも馴染んでいます。その姿勢はとても素晴らしいと感じています。そして、謙虚でありながら才能があり、チームメイトからも「彼はスペシャルで、私たちチームの一員だ」と受け入れられている。

彼は今心地よい雰囲気の中にいると感じますね。チームメイトと冗談を言い合ったり、英語を学んだり、またスペイン語も学んでいるよ。私も彼にスペイン語(※2)で話しかます、「ホルヘー」(※3)ってね。日本でスター選手の彼がまだまだアメリカの野球やメジャーの技術を勉強したがっている姿がこちらでも受け入れられているのでしょう。

チームに与えたインパクトは、彼が素晴らしい3番打者だということでしょう。左右どちらの投手にも対応して良い成績を残し、チャンスメーカーでありつなぎとしてもしっかりと役目を果たす。チームへの貢献度は計り知れないでしょう。彼は練習で見せる打撃を試合でも発揮して、いつも私たちを驚かせます。



大谷選手の活躍はいつも私たちに驚きと興奮を与えてくれる。大谷選手の持つ才能と可能性をアメリカのメディアはこぞって賞賛する。「国際市民賞」は、日米のスポーツ界にインパクトを与え続けている彼の活躍にふさわしい賞だろう。

シーズン後半戦を前に大谷選手が語った、「昨年(メジャー初年度)以上に活躍ができるようしたい」というメッセージはただの願望では終わらないだろう。なぜなら、大谷選手には環境に合わせる努力と物事を貪欲に吸収する意欲があり、目標に向けて常に万全に準備を整えているからだ。大谷選手の活躍もさることながら、あまり表には出ない場面でも見せるこのような姿勢を若いアスリート達は見本してみてはどうだろうか。


※日程は全て現地時間
※1 二人は7月14日に対戦。第1打席は四球、第2打席は三振だった。菊池選手は五回にマウンドを降りた。
※2 ホセ・モタ氏はドミニカ共和国出身でスペイン語が母国語
※3 ホルヘはチーム内で呼ばれている大谷選手のニックネーム

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