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baseball2020.05.27

『藤浪晋太郎の真価が問われる2020シーズン』

延期に次ぐ延期で、プロ野球も未だシーズンが始まっていない今、ファン達はヤキモキとした気持ちを抱えながら、自宅で悶々とした日々を過ごしていることだろう。わたしもそのうちの1人だ。

もっとも、この状況で苦労をしているのは、競技の主役である当の選手達に他ならない。彼らはあらゆる媒体を通じて、この状況の中で調整を行うことやコンディションを保つことの難しさを語っている。些細なことかもしれないが、わたしはスポーツに関連した話題に飢えているので、彼らの動向を常にチェックしている。

さらに最近では、自分の願望を想像しながら日々を過ごすようにもなった。

今、シーズンが始まらないこの期間は選手達にとっては逆にチャンスなのではないかといった想像を膨らませている。シーズンが始まってないからこそ、昨シーズン後に始めた試みにドンドン挑戦して欲しいし、開幕したらそれを持って大いに活躍して欲しい。

そして、阪神贔屓のわたしとしては、阪神タイガースに所属する藤浪晋太郎には、世間を驚かせるような変化を見せるべきだと言いたい。これは単に個人的な願望で、藤浪が活躍する姿を観たいという理由も勿論あるのだが、彼が昨年から試みている取り組みに大いに期待しているからである。

昨年の秋季キャンプで、臨時コーチを務めた山本昌氏によって始められた “チェンジアップ矯正法”は、ファンなら勿論ご存知のことと思う。速球がウリの藤浪とは真逆のイメージのトレーニングだったが、手首を立たせることでリリースポイントが安定しはじめ、これまで課題だった”抜け球“の改善兆候が見られた。当時から、このニュースに胸を躍らせていた。藤浪の魅力は、日本でもトップクラスの長身から繰り出される速球だが、制球難の克服は誰しもが願っていることであったので、これまでとは違うというのを誰もが感じたことだろう。

そして、藤浪はその効果を保ちながら春季キャンプに乗り込み、練習試合やオープン戦でもその成果を出し始めていた。だからこそ、開幕延期は非常に残念でならないのは本心なのだが、先に書いたようにシーズンが始まっていないこの期間は藤浪にとって大きなチャンスだとも思っている。

これまでの藤浪のことを詳しく語ることは敢えてしない。ただ、わたしの中で最も印象に残っているシーンがある。あれは2018年8月の暑い日、大阪にある舞洲バファローズスタジアムで観た藤浪の登板だ。一軍復帰直前だった。デーゲームが多い二軍戦で連日登板して、日に焼けて真っ黒になっていた藤浪の姿は今でも忘れられない。それまで一軍で活躍していた選手がこれだけ変わるものかと当時は大変驚いたものである。2020年から過去4年間、彼がどれだけの試行錯誤を重ね、もがき苦しみながらシーズンを過ごしていたのかは、ファンなら誰でも知っていることだろう。

実戦機会がないので、試合勘がなくなることに大きな不安に感じているだろうが、今の藤浪には、この間で、昨年から試みている取り組みにかける時間を更に増やし、是非とも完全に自分のものにして欲しいと思う。

わたしは、相変わらず藤浪に大きな期待を掛けている。一蓮托生の覚悟で彼とチームを応援する。わたしだけではなく、虎党の誰しもが同じ思いだと考えている。皆、藤浪が相手打者を三振でピシャリと抑え、満員の甲子園で色とりどりのジェット風船が舞い、大声で六甲おろしを熱唱する歓喜の瞬間を待ち望んでいる。

選手として藤浪が大きく成長出来るか、はたまた、過去の自分と決別出来ないかが懸かったシーズンになることは間違いない。来るべき新しいシーズンが全てを決め、藤浪の真価が分かるはずだ。

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