ビジャ&ポドルスキ登場に大観衆はヒートアップ!「adidas TANGO LEAGUE TOKYO」イベントレポート
アディダスジャパン株式会社が主催するストリートフットボールのイベント「adidas TANGO LEAGUE TOKYO」が、2月24日に渋谷ストリームにて開催された。
「TANGO LEAGUE」とは、ロンドン、ベルリン、ミラノ、パリで始められた4人または5人のチーム同士で行われるストリートサッカーの大会で、東京開催は2017年から活動を開始していて、今年で9回目を迎える。ルールはフットサルと同じ。だが、一部の大会では、「股抜きを受けたプレーヤーは退場になる」など独自のルールが適用される。渋谷の高層ビルが立ち並ぶ広場に特設されたコートでは、参加者たちによる熱戦が繰り広げられた。
今回は、スペシャルゲストとしてヴィッセル神戸に所属する元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ選手、今シーズンから加入した元スペイン代表のダビド・ビジャ選手が登場。集まったおよそ500人の観衆は盛大な拍手で二人を迎えた。
この日行われたイベントは、「TANGO LEAGUE TOKYO」と、ミニゲームで個人の技術を競い合う「adidasからの挑戦状」の2種目。
「adidasからの挑戦状」は、トラップ、キック、リフティング、ドリブルといったさまざまな技術の正確さを競い合うゲームで、ファイナリスト3名によって繰り広げられたバトルを、ポドルスキ選手とビジャ選手も熱い眼差しで見守っていた。
勝者は小黒拓人さん。インタビューでは「優勝できるとは思っていなかった」と謙遜していたが、さまざまな大会で優勝実績を持つ実力派プレーヤーだ。
「面白いチャレンジだった」と話すポドルスキ選手が、挑戦者と同じ種目に挑戦する場面も。ファイナリスト3名とは、明らかにボールのスピード、キックのインパクトが、桁違いだった。和やかな表情と正確な技術に会場の目線を釘付けにした。
続いて行われたストリートサッカー「TANGO LEAGUE」決勝戦では、C.T.R.Z(グリーン)が5対3でPANNA HOME(グレー)を下し勝利。
優勝したC.T.R.Zには、ポドルスキ選手とビジャ選手からチャンピオンパネルとトロフィーが贈呈された。C.T.R.Zの選手は、こんな機会はないとばかりに、スマートフォンの自撮りでポドルスキ選手とのお宝ショットを記録した。
ポドルスキ選手は「TANGO LEAGUEは、世界で開催されている面白いリーグなので、これからも楽しんでください。もともと私はTANGO LEAGUEのファンで、渋谷でのイベントに参加できてとてもうれしい。自分にとってもストリートフットボールは原点。ぜひ皆さん、今後も楽しんでプレーして」と日本の若きフットボーラーにエールを送った。
渋谷に来るのが初めてというビジャ選手は、「僕らのようにこの大会を楽しんでくれたのならば、このイベントは上手くいったのだと思う。皆とても優れたテクニックを持っているし、決勝は両チームともナイスゲームでした。更なる高みを目指して頑張ってほしい」と今大会のレベルの高さを物語るようなエールを送った。
ワールドカップで優勝経験を持つ、世界的な名声を手に入れた両選手が日本人の若きフットボーラーのプレイを見守りながらも、温かいエールを送ってくれた。プロとして、ピッチ上で世界レベルのプレイを披露することは、もちろんだが、ピッチ外でもポドルスキ&ビジャ選手が日本サッカー界に与える影響は、これからも絶えず続くだろう。新シーズンが開幕したばかりのJリーグでの活躍にも注目していきたいところだ。