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football2023.07.14

プーマが進化させた「ULTRA ULTIMATE」を発売。稲妻スピードでピッチを駆けるプレーヤーに向けた究極のスパイク

プーマは、“電光石火、稲妻スピード”をキャッチコピーとしたサッカースパイク「ULTRA」のアップデートモデル「ULTRA ULTIMATE(ウルトラ アルティメット)」を7月6日(木)より発売。その発売に先駆けて行われたトライアルセッションに(アルペングループ)社員が参加。今回はその模様を取材し、『ULTRA ULTIMATE』を実際に履いてプレーしてみて感じた特長や魅力などをお届けします。


セッションの冒頭では、三笘薫選手、堂安律選手らも着用している『PUMA ULTRA』の機能や特徴についてのプレゼンテーションが行われた。

「基本的なコンセプトは前作と大きく変わっていませんが、現代のサッカーで最も重要な要素、「スピード」を強調したスパイクになっています。スピードは、局面を打開するためや、誰にも追いつけない速さを求めるときに重要です。このような要素を強く求める現代サッカーのニーズに応えるべく、私たちはこのスパイクの開発に力を注いでいます。

ULTRAのアッパーには、海外クラブのユニフォームなどでも使用されているプーマ独自の軽量ウーブン素材「ULTRAWEAVE(ウルトラウィーブ)」を採用し、今作から『PWRTAPE(パワーテープ)』(樹脂ベースで作られたプーマ独自のサポート素材)の配置を変更しさらなる柔軟性と保形性を実現。

そして、FG/AGのアウトソールには反発と屈曲を併せ持つ「SPEEDPLATE(スピードプレート)」を搭載。こちらは爆発的な推進力と相手を凌ぐ加速力を生み出す新次元のスピードアウトソールです。


そして、我々が提供しているスパイク、ULTRA 、FUTURE、KINGの3つはすべて合成繊維のアッパーを使用しています。天然素材は全く使用しておらず、国内限定モデルの「キングミライ」を除いては全てが合成繊維のアッパーです。

合成繊維のアッパーを推奨している理由は、パフォーマンスの向上です。確かに、履き心地の良さは靴にとって非常に重要ですが、私たちが目指しているのは、選手の能力を引き上げるスパイクの開発です。そのために最も適した素材はこの合成繊維であり、これにより選手の能力を向上させることができます」


■『ULTRA』の機能を紹介

・PWRTAPE

PWRTAPEは樹脂ベースで作られたプーマ独自のサポート素材。軽量で強度と柔軟性に優れるこの素材は必要な箇所に圧着で配置することが可能。素材の特性から強度への補強に優れた効果を発揮する。

今回のPWRTAPEはスピードブーツに必要な足とブーツの密着度を高め屈曲時のパワーロスを減らす役割を持つ。また足の甲の骨格構造をベースに配置したPWRTAPEは密着したアッパーをスムーズに屈曲させることで、蹴りだし時に反発し鋭い動きを生み出す。


・プーマ独自の軽量素材「ULTRAWEAVE」を採用

最速を追求し生まれたプーマ独自のウーブン素材『ULTRAWEAVE』は、従来のウーブン素材よりも圧倒的な軽さが速さを生み出す。今シリーズのラストも今まで以上足とスパイクの一体感を重視した設計にしている。更に柔軟性に優れるこの素材はアッパーと足の一体感を高め、その効果を最大限に引き出す。軽さと柔軟性が今までにないスピードを生み出す。


・反発性と屈曲性を兼ね備えた「SPEEDPLATE」


V-STUD

V字形のスタッド形状により地面をつかみやすく推進力を生み出す。外側には踏み込んだ際により地面をつかみやすいV形状を使用し内側には母指球の踏み込みを意識したV形状を使用。


DUAL COMPOUND

ベースは軽量性と反発性を併せ持つナイロン素材のPebaxを配置。Pebaxの持つ強度がかかと部分で安定感を、前足部分では速さを生み出す反発を作り出す。さらに前足部分にポリウレタンベースのユニットを新たに搭載。従来のPebaxだけのアウトソールにはない柔軟性が加わることでアウトソールの屈曲性が良くなり、踏み出す力が強くなる。反発性と屈曲性を兼ね備えたSPEEDPLATEは加速力を発揮する


■4タイプの型が発売

・ULTRA ULTIMATE FG/AG(ロングパイル) 価格=¥26,400 重量=212 g (27.0cm)

天然芝・人工芝対応トップモデルスパイク


・ULTRA ULTIMATE HG/AG 価格=¥22,000 重量=195 g (27.0cm)

土・人工芝対応トップモデルスパイク


・ULTRA PRO HG/AG 価格=¥15,950 重量=238 g (27.0cm)

土・人工芝対応レギュラーモデルスパイク


・ULTRA MATCH HG/AG 価格=¥10,890 重量=237 g (27.0cm)

土・人工芝対応レギュラーモデルスパイク

*価格は、すべて税込価格


■実践形式のトライアルには、スペシャルゲストとして播戸竜二氏も登場

講義の後には、実際にグランドでULTRAの試し履き会を行った。その軽さ、フィット感、アジリティーを追求した一足に初めて足をいれた瞬間から独特なフィット感に驚いている様子。そして、試し履き会ではULTRAの特性を存分に体感することができた。

まずウォーミングアップから開始。参加者たちは円になってのパス回しとパスアンドゴーを行い、ULTRAがもたらすアジリティーを感じつつ、ウォームアップに励んだ。ボールを受けてターンやボールタッチを交えながらのパスアンドゴーは、ULTRAのフィット感から蹴りだす一歩の力強さを引き立てていた。


ウォーミングアップの後は、鳥かご練習(4対1)を行った。ゲストで参加されていた播戸竜二氏がパスを受ける際や、パスを出す際の立ち位置の角度を丁寧に指導。ここでも、ULTRAの軽さと素足のようにピタッとフィットする感覚がプレーの質を引き上げ、スピーディーなボール回しが展開。

次はシュート練習。播戸竜二氏によるインステップシュート講座が始まった。


インステップシュートの際には、上体を「く」の字に傾けて、親指を内側に巻き込むようにボールを蹴ることが重要であると播戸氏が指導。これにより、シュートの精度とパワーが大幅に向上。


ULTRAの比較的ダイレクトにボールへ力が加わる感触や甲部のシュータンもニット一枚なので、シンプルにボールを捉えられる蹴り心地を感じながら、より正確なシュートを放つ。播戸氏の指導もあり、参加者たちはシュート技術の向上に手ごたえを感じていた。


最後には、参加者たちがそれぞれに得た知識と経験を活かすべく、ULTRAを履いてミニゲームを行った。参加メンバーからは、「スピード感については、シューズのグリップ性能は非常に高く、適度に滑らずに前進できる感触が心地よい。滑らない初速性能があり、そのまま迅速に前方へ進む感じが非常に魅力的でした」とコメントが寄せられた。


参加者たちはULTRAの持つ高いパフォーマンスを余すことなく発揮し、試し履き会は盛況のうちに終了。イベントの締めには、トライアルセッションを大いに盛り上げてくれた播戸竜二氏から総括コメントが寄せられた。


「現在、さまざまなメーカーから優れたスパイクが発売されています。その中でも、自分はプーマのスパイクを心から推奨します。若きサッカー少年たちには、"プーマのスパイクを履けば、三笘薫、堂安律のような選手になれるよ"と伝えてほしいと思います。今日は皆さんと一緒にボールを蹴ることができて、とても素晴らしい時間を過ごせました。今日参加された皆さん一人ひとりが日本サッカーを支える大切な一員です。引き続き、サッカーへの愛情を持ち続けてください」


最後に、この日のセッションに参加した弊社(アルペングループ)社員の田中航に、実際に『ULTRA ULTIMATE』を履いてプレーした印象や、オススメのポイントを語ってもらった。


田中航インタビュー 「トップモデルも良いですが、セカンドモデルの品質も非常に高い」


――今日、実際にスパイクを履いてプレーしてみての感想をお聞かせください。

率直に言って、ULTRAのトップモデルFG/AGとHG/AG を履いてみた感想は、張りがあって、人工皮革の素材感も良く、しっかりと足を固定してくれるのが好きな方にはとても良いと思います。ただ、ある程度時間をかけて慣らさないと、横幅が少しだけきつく感じることもあります。しかし、一旦馴染めば、その軽さはとても魅力的。特にスピードを活かすプレーには大いに役立つスパイクだと思います。


――前作のULTRAとの変化や進化はどう感じていますか?

前作と比べて感じた変化としては、張り自体は少し減っていて、全体的に優しく包まれるような印象が挙げられます。その影響でパワーテープや補強材が少し硬く感じるまでに時間がかかると思います。しかし、アッパー部分の感触は柔らかくなっていて、ボールを蹴る感じも良いと思います。


――シュート練習やロングパスなど蹴った感覚はどうでしたか?

ロングキックやシュート練習については、インステップでのキックはまだ十分ではないですが、シュート練習の時には好感触でした。人工皮革の特性を比較すると、前作よりも足と直接接触する感じが強くて、空間がない分、ボールを蹴る感覚がとても良いと思います。


――ボールタッチはどうでしたか?

ボールタッチについては、人工芝の影響もあるかもしれませんが、グリップが良く効いていました。ただ、これも慣れるのには時間がかかるかなという印象もあります。リフティングをすると、少し引っかかり過ぎて変な回転がかかることもあるかもしれません。


――今日の経験を踏まえてアルペンでの接客ではULTRAをどうオススメしたいですか?

このスパイクをお客さんに紹介するときは、足型が細めの人やスピードを活かしたプレーが得意な人に特におすすめだと思います。幅広い人はちょっときついかもしれません。それ以外の魅力として、トップモデルも良いですが、セカンドモデルの品質も非常に高く、足が広いと感じる人にはセカンドモデルがとても合うと思います。


――最後に今後のプーマスパイク(スピードタイプ)に期待していることをお聞かせください

例えば三笘選手などが履いていて、それが理由で日本の子供たちも購入していると思います。でもグローバルに見た場合、まだまだ世界的に有名な選手がこれを履いているというイメージが少ないので、そこをもっと広げていけたら良いなと思います。より多くのトップ選手がプーマのスパイクを履く姿を見せてくれれば、そのブランドイメージがさらに強化され、より多くの人々がプーマのスパイクを選ぶようになる。そのような流れを期待したいと思います。

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