【チーフ稗田のレッスン・俺にまかせろ!】Vol.2 いまどきドライバーのスウィング軸は背中側をイメージ!
ゴルフ5マガジンのレッスンシリーズ第2回は、引き続きゴルフ5アカデミーのチーフプロ、稗田猛プロが登場。進化し続ける最新ギアに適したスウィングとはどんなものか。今回はスウィング軸の作り方について教わった。
最近のドライバーは、高反発・低スピンが大きなトレンド。その性能を引き出すためには、より「回転」を強く意識したスウィングが求められると稗田プロは話す。
「いまどきのドライバーの性能を引き出すには、あまり体重移動を意識する必要はありません。体を左右に揺さぶれば大きなパワーが得られることはたしかですが、それによってミート率も低下します。いまどきのドライバーではエネルギー面のメリットよりもミート率低下のデメリットのほうが大きいので、体重移動を抑えてその場でクルンと回転するようなスウィングが適しているんです」
最新ドライバーの“軸”は背中側にあって、少し右に傾いているイメージ
その軸を、背中側にあって少し右に傾いているイメージにすると、スムーズに回転しやすくなるという。
「ドライバーは少しアッパーにとらえたいから、右軸でいい」と稗田さん
「ドライバーはスウィングの最下点の先で少しアッパーにとらえたいので、右軸でいいんです。右軸スウィングを体感するには、右足ステップ打ちのドリルがおすすめです。ボールの前で両足を揃えて立ったアドレスから、右足を1歩右に踏み出してバックスウィングして打ちます。こうすると、バックスウィングでしっかりと右に乗って右軸を作る感覚が身につくんです」
右足を1歩、右にお踏み出してバックスウィングするドリル。右足にしっかりと乗って、右軸を作る感覚が身につく
ただし、右軸と言っても、右に体重が残ってあおり打ちになる『明治の大砲』はダメ。右にしっかり乗ったトップから、左のお尻を回すイメージで回転するのがポイントだという。
右にしっかり乗ったトップ(写真上)から、左のお尻を回すイメージで回転する(写真下)
「もう1つ、背中側に軸をイメージして回転する感覚は、背中に重いリュックサックなどを背負って素振りをするとわかりやすいと思います。背中側の重りに振り回される感覚があると、軸が左右にブレずに、軸を中心に背中側の大きな筋肉を使って回転する感覚がわかります。最初は少し肩ひもをゆるめにしてリュックがグラグラする状態でスウィングしてみると、より感覚をつかみやすいと思いますよ」
「重いリュックサックを背負ってスウィングすると、背中側に軸をイメージしやすいですよ」と稗田プロ
右軸のまま、体重移動を抑えてその場でクルリと回るようにスウィング。そうすればいまどきの高反発・低スピン・大慣性モーメントのドライバーは勝手に仕事をして、ボールをしっかり飛ばしてくれるというわけだ。