アディダスゴルフ【TOUR360 22】ソールに出現した”タービン”とはいったい?スパイクでもスパイクレスでもない、新カテゴリーのゴルフシューズが登場!
スパイクのついたソールが当たり前だったゴルフシューズの世界に、スパイクレスという”異端”が登場したのが約20年前。そして2022年“スパイクでもスパイクレスでもない”新たなカテゴリーのソールを搭載したアディダスゴルフの【TOUR360(ツアー・スリーシックスティ) 22】が誕生した。
アディダスゴルフは、“スパイクでもないスパイクレスでもない”新開発・新構造のソールを「スパイクモア」と名づけた。スパイクレスの“レス”は英語で「〜がない」を意味するが、”モア”とは同じく英語で「〜以上のもの」。スパイクとスパイクレスを融合、つまり”いいとこ取り”をしたからこそ名付けられた「スパイクモア」は、どちらにも達成できない“スパイク以上でスパイクレス以上”の機能を実現したのである。
革新的なアウトソール構造のアディダスゴルフ【TOUR360 22】
通常のスパイクシューズでは、クリート(鋲)が地面に刺さってグリップ力を発揮し、横方向への滑りを抑えてスイングを安定させる。一方、スパイクレスはフラットなソールが地面に吸いつくようにグリップし、クリートの突き上げ感もなく快適に履くことができる。では両者を融合した「スパイクモア アウトソール」とは、いったいどの様な構造になっているのか。そのカギを握るのが、クリートのように見える6カ所あるオレンジの部分だ。その性能はクリートとまったく異なり「タービン」と呼ばれる。
従来のスパイクシューズには、クリートを取りつけるための台座が必要で、それを支えるアウトソールには強度や構造的に装着できる場所の制限があった。また、足のサイズに関係なくクリートの大きさは同一のため、大きなシューズサイズではクリートの占める面積が少なすぎて、そのグリップ性能をいかんなく発揮しきれなかったのだ。一方、小さなシューズサイズでは逆にクリート面積が多すぎて、足の動きを過度に抑制してしまったり、ソールが硬すぎるといった弊害を招いてしまうのだ。
しかし「TOUR360 22」では、この「タービン」と呼ばれるクリートと似て非なるものをソールに取りつけるのではなく、アウトソール全体と一体形成にしてしまった。そうすることによって台座を必要としなくなり、強度や構造が自由に設計できるようになった。さらにシューズのより縁側にも配置することが可能となり、今までのゴルフシューズでは得られなかった理想的なグリップ力を実現したのだ。
タービンと一体成型のアウトソールは、スパイクタイプ「安定性」と「グリップ力」、スパイクレスの「快適性」、その両方兼ね備える
一体形成になったことで、アウトソールの硬さを部分的に変えることが可能になった訳だが、「スパイクモアアウトソール」では青い部分を硬く、ピンクの「タービン」は柔らかく設計。その結果、屈曲する部分なのでスパイクシューズではクリートを取りつけられなかった土踏まずにも「タービン」を装着することができ、その柔らかさと相まってグリップ力と屈曲性を両立。また、足のサイズに応じて「タービン」の大きさも変えられており、シューズサイズにかかわらずクリート面積の比率と柔軟性は同じ。どのゴルファーも等しく「TOUR360 22」の性能を享受できる。
「タービン」は非常に柔軟性が高く、配置される場所によってもサイズが異なる。ゴルフシューズにとっては画期的なことだ
またこの「タービン」は、その柔軟性によって多くのメリットをもたらしてくれる。歩行時は「タービン」が体重の圧を受けて適度に広がるため、クッション性が非常に高い。地面に対する接地面積も広くなるので、突き上げ感も非常に少なく、とても歩きやすい。そして、スイング時にはこの「タービン」が大きな荷重を受けて、さらに広がる。すると、真ん中にある鋭いラグ(突起)とその周りを囲む小さなラグが地面をしっかり噛み、グリップ力を高めてくれる。機能が動きや用途に合わせて自動的に変わってくれる、まさにスグレモノなのだ。
歩行時(写真上)は適度に広がりクッションの役目、スイング時(写真下)はさらに広がり突起を押し出す役目がある
スイング時には「タービン」の中や適所に配置された鋭いコーンが“発動”する
さらには「タービン」の羽の向きにも注目したい。よく見ると、内側と外側では羽の向きが違う。スイング時に足裏が回転するような動きになることに着目し、その方向と反対のグリップ力をしっかりと生み、上下だけでなく横方向にも地面を噛むことが可能になるよう、あえて羽の向きを変えている。まさに、従来クリートには不可能であったグリップ性能だ。
「タービン」以外にもアウトソール全体を見渡すと、様々な形状のラグが存在するのが見てとれる。これらひとつひとつにもしっかりとした役目があり、歩行時のため、スイングのためなど、全てがゴルフシーンでグリップを生むためのラグなのだ。
かかとのラグは歩行時の滑りを抑えてくれる
アウトソールだけではなく、ラスト(靴型)にも大きな工夫がある。アディダスだからできたといえる、バスケットボール由来のラストを採用。バスケットボールは“走る・横方向にブレーキ・方向転換”という動きを繰り返すスポーツで、バスケットボールシューズはそこに強くできている。ゴルフも“歩く・スイングの横ブレを抑える・体を回転する”という似た性質があり、上手く応用したのが今回採用された「FEET YOU WEARラスト」。人間解剖学も取り入れ、最新の3D技術も注入し、安定性とフィット感、そして蹴りやすさを追求したものだ。
足に吸い付くようなフィット感を生み出す、人体解剖学を基に作られたラストを採用
ミッドソールは多素材・多構造で快適性と安定性を両立。足裏と側面を覆う、クッション性で評価の高い「BOOST」。スイング時に機能し、足のねじれを抑える「トルションプレート」。「BOOST」よりやや素材が硬く、つぶれすぎを防ぐ「EVAフレーム」。これら多くのマテリアルを重ね合わせ、柔らかい素材で足を気持ちよくホールドしつつ、素材を重ねることで強度を高め、横方向の安定を確保している。
見えないミッドソールにも、多くのテクノロジーがつぎ込まれている
「TOUR360 22」は2タイプを展開し、「TOUR360 22 BOA」はBOA社と共同開発し「360WRAP BOA」を搭載。より強く振れるのでヘッドスピードアップ、よりブレに強いため方向性アップに寄与する。シューレースタイプは内貼り素材に天然皮革を用い、履けば履くほどプレーヤーの歩き方やスイングになじむ設計になっている。
内貼りに天然皮革を使用し、ひと味違った快適性を持つレースタイプ
「TOUR360 22」は2月10日にシューレースタイプが先行で発売され、3月10日にはBOAタイプが発売となる。BOAタイプには、4月10日に発売予定のアルペン限定カラーも登場するので要注目だ。
ホワイト×グリーンのカラーはアルペンでしか購入できない限定品
ウィメンズもホワイトを基調としたカラーリングで登場する
「END PLASTIC WASTE」を掲げるアディダスは、アップサイクルした海洋プラスチック廃棄物の使用を進め、2024年末までには100%石油由来のプラスチックを使わないアパレルとフットウェアを製造することを公言。すでに90%台に達したというゴルフシューズは、もっとも取り組みが進んでいる。 性能面のみならず、環境面でも配慮されている「TOUR360 22」をぜひ、ゴルフ5各店で試してみてはいかがだろうか。
<ゴルフシューズの商品ページはこちら>
https://store.alpen-group.jp/disp/CSfContentsPLP.jsp?baseCatTp=3&dispNo=001047003
<アディダス 「TOUR360 22」の詳細ページはこちら>
https://store.alpen-group.jp/golf5/campaign/golfshoes_adidas_tour360/
<アディダス 「TOUR360 22」の動画はこちら>