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golf2024.03.01

ソフトスパイクとスパイクレスの「いいとこどり」アディダスのフラッグシップモデル「TOUR360」が発売

アディダスは、ゴルフシューズのフラッグシップモデル「TOUR360」のニューモデルを、3月8日(金)に発売する。

「TOUR360」は、高いグリップ力と安定性をもつソフトスパイクシューズながら、スパイクレスシューズの快適性や歩きやすさを兼ね備えたハイブリッド的シューズを目指して開発された。長年ゴルフシューズを作ってきたノウハウをもつアディダスが、ソフトスパイクの「ZG」シリーズやスパイクレスの「コードカオス」シリーズなど、人気シューズの開発で得た知見を融合させたことで生まれた高機能モデルといえる。


3月8日(金)に発売されるアディダス「TOUR360」


「TOUR360」最大の特徴は、中足部のミッドソールからアウトソールにかけて配された「TORSION BRIDGE(トルションブリッジ)」と呼ばれるパーツにある。

「TORSION BRIDGE」は、上部が硬い素材、下部が柔らかい素材の2ピース構造になったパーツで、上部が足裏のアーチからかかと部をしっかりサポートし、疲労軽減と安定性を確保しつつ、下部が地面の凹凸を吸収するように変形し、グリップ力のアップとトルクの制御に効果を発揮する仕組みになっている。

硬い素材が足裏のアーチを確保すれば足底筋膜への負荷を抑えられ疲れにくいが、同時に地面の凹凸による突き上げでグリップや安定感を損ないやすい。しかし下部にブリッジ状のやわらかいパーツを追加することで、さまざまな地面コンディションを吸収する車のサスペンションのような効果を生み、アーチの確保と高いグリップ力を兼ね備えることができるのだ。


「TORSION BRIDGE」は空洞になっている為、突き上げ感を軽減し様々な地面環境に順応。地面をしっかりとグリップする


さらにアウトソールの構造とクリート(鋲)の配置によって、ソフトスパイクとスパイクレスのハイブリッド的なグリップを生み出しているのも「TOUR360」の大きな特徴のひとつ。

スパイクレスシューズのアウトソールの剛性は、スイングしやすさや安定性に貢献する反面、快適性の低下や曲げにくさにもつながる。しかしアウトソールに「フレックスグルーブ」というカーブした横方向の溝を複数本設けることにより、曲がってほしい部分が必要十分に曲がる構造を可能にした。さらに「フレックスグルーブ」内にもラグ(突起)を設けてグリップ力を底上げ。このラグは断面が台形になっているので、グリップ力を確保しつつ突き上げ感のない快適性を両立させている。


「フレックスグルーブ」という横方向の溝が屈曲性を生み、中にラグを配置することでグリップ力をアップさせている


また「TOUR360」は、従来の「ZG」シリーズなどのソフトスパイクよりもクリートが1つ多く、7個あるのも特徴。つま先にクリートを1つ追加することで、アウトソールの剛性をアップさせ、スイング時の圧力をさらに受け止めやすくした工夫だ。


7つのクリートにより、しっかり踏み込むことができ強いスイング時でもバランスがとりやすく安定性がアップ


ミッドソールは前後2ピース構造。前側の「LIGHTSTRIKE(ライトストライク)」は反発力が高く、スイング時の強い蹴りを可能にする。これはマラソンやバスケットのシューズに用いられているもので、軽量でもあるためこれによって10gの軽量化にも成功している。一方ヒール部分はやわらかい「JETBOOST(ジェットブースト)」という素材。かかとを包み込むようなやわらかさがあるが、圧をかけるとしっかり感が増し安定性を生む。


ミッドソールの前側は「LIGHTSTRIKE」は他競技のシューズに使用されている反発力の高い軽量素材


ミッドソールのヒール側は、「JETBOOST」というゴルフシューズ初搭載の素材。圧がかかるとしっかり感が増し、より高い安定性を生む


BOAによるラップ構造は「360直足BOAラップ」を採用。アッパーの外側ではなく内側にラップ部が内蔵されており、足を直接包み込むようなフィット感を得られる。さらにBOAレースの通し方も複雑に工夫されており、ダイヤルを回すと3つに分かれているBOAパネルの中で一番ゆるんでいる部分から優先的に締まっていき、足全体を均一にホールドできる。


「360直足BOAラップ」は、本来は外側に配されるBOAパネルをシューズの内部に入れることでよりフィット感を得られる


BOAダイヤルは最新の「Li2」なので、クリックによって緩める方向への微調整も可能。
このラップ部分は、ファスナーラップによって覆われており、ファスナーの開け閉めによって「快適モード」「パワーモード」を気軽に切り替えられる。


ファスナーを開ければ「快適モード」に、ファスナーを締めればしっかりとホールドする「パワーモード」に


ファスナー構造は「コードカオス」でも用いられたものだが、「TOUR360」は合皮素材であることから防水性が高いうえ、開/閉によって感じられる差は「コードカオス」より大きく、ハイブリッド的進化の象徴的なポイントといえそうだ。


防水性の高い合皮素材を使用


※カラーバリエーションはメンズ4色、レディス3色となっており、このほかにレースタイプでメンズ5色、レディス2色のラインアップ。価格はメンズ3万3000円(税込)、レディス2万8500円(税込)。

ソフトスパイクのメリットを生かしつつ、そのデメリットを消してスパイクレスのよさも取り込んだ「TOUR360」。スパイクレスかソフトスパイクか迷っている人は間違いなく「買い」だし、どちらを愛用している人にとっても進化を感じられるシューズとなっている。

ゴルフ5の店頭には発売と同時に入荷するので、ぜひご来店のうえ試着してその性能を確かめてみていただきたい。

※カラーバリエーションのラインアップは店舗により異なります。
 


〈アディダス TOUR360の詳細はこちら〉

https://store.alpen-group.jp/golf5/campaign/golfshoes_adidas_tour360/

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