【ドライバー・インテンショナルショット編】ドローとフェードの打ち分け方!穴井詩プロ&川満陽香理プロのショットテクニック
シーズン開幕前に行われた「チームゴルフ5」の宮古島合宿。穴井詩プロと川満陽香理プロが練習ラウンドをしている途中、技術的な興味から面白い試みをしていたのを、密着していたアルペングループマガジン取材班がキャッチ!今回は二人のインテンショナルショットの打ち方についてお届けする。
宮古島、エメラルドコーストゴルフリンクスのINコース、最終18番ホールでのこと。
後続の組を待ちながらティショットの練習をする2人は、持ち球と弾道の話で盛り上がっていた。川満プロも穴井プロも持ち球はドロー。でもこの18番は左右ともにハザードがあるので、風向きによってはフェードを打てればラクになるケースもある。
弾道と狙い方について話し合う穴井プロと川満プロ
「私は持ち球がドローなので、ドローなら『球をつかまえよう』と思うだけで自然とドローするんです。むしろクラブで引っかけを抑えている感じ。スタンスはスクエアですけど、上体を少し右に向けて右の視界を広く取っておくと、インサイドから下ろしやすくなります。詩さんもドローですよね」(川満プロ)
肩の向きを少し右に向けることで、打ち出し方向である右の視界を広く取る
スイングは深く考えなくても「つかまえよう」と思えばドローになるという
「ドローというよりフック(笑)。このホールなら、右の池を狙って15ヤードくらい左に曲げる感じで打ちますね。私はスタンスを打ち出し方向に向けて、スタンスなりに振り抜くイメージ。インパクト直前ではフェースが開いていて、それを閉じながら当てる感じかな」(穴井プロ)
強めのフックだが絶大な飛距離が武器の穴井プロ
インパクトまではフェースは開いていて、それを閉じながら打つ
ドローヒッターの2人にとっては、ドローボールは自然に打てる弾道。
基本的にはターゲットよりも右に打ち出したいので、打ち出し方向に体を向けてスタンスなりにスイングするイメージというのは共通する。
一方で持ち球とは逆球になるフェードは、しっかりとイメージを変えて打つ必要があるという。
川満プロは、いかに左に振り抜くかがポイントとなると話す。
「手元は低く、クラブが高い位置に収まるようにフィニッシュを左に振り抜きたいです。とくに手元が浮くと弱々しいスライスになっちゃうので要注意。あとはドローのときと反対で、ターゲットよりも左側の視界が広くなるように意識します」(川満プロ)
ターゲットよりも左側の視界が広くなるように上体を少し左に向けて構える
手元が低く、ヘッドが高いフォローで左に振り抜く
川満プロは、球筋の打ち分けに際しては視界の取り方に注意しているという。
穴井プロは、普通に振ると強めのフックになるだけに、カットに振る軌道の意識を多少強めに持っているという。
「スタンスをオープンにして、そのスタンスよりももう少しカットにスイングする感覚です。フェースを返さないことも大事。ちょっとくらいではあまり変わらないので、持ち球と逆のことをやるときは、極端にやるイメージが必要です」(穴井プロ)
スタンスよりも若干カットに、アウトサイド・インで振っていく
フェースは返さずに左に振り抜くことが大事
2人とも、試合では持ち球と反対の球はよほどのことがない限り打たないというが、それでも普段からこうやって研究・練習しておくことは、いざという場面で役立つ。
アマチュアにとっても、球を曲げて打つ練習は非常に効果的なので、ぜひやってみよう。
<ショット打ち分けをYouTubeで見る>
https://www.youtube.com/watch?v=CrXnAl5CeiQ&list=PL_y5PwZCrXzmWM0nslz2sd7ELlRyEJ2zV