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golf2022.05.19

【ドライバー飛ばしの極意】300ヤード越え連発の秘密!伊藤元気プロ&金子憲洋プロは、こうして飛ばす!

2022年シーズン開幕前に行われたゴルフ5所属のプロゴルファー8名による宮古島での合宿。せっかく多くのプロが集まったので、男子プロの飛ばしの極意を教えてもらいたい!ということで、伊藤元気プロと金子憲洋プロが、飛ばしについて語ってくれた様子をレポートする。

まず率直に、金子プロと伊藤プロに「飛ばしたいときは何を意識するか」を聞いてみたところ次のような答えが返ってきた。

「僕はフォローですね。左にしっかり体重移動して、フォローで下半身をしっかり押し込んでいくことです」(金子プロ)

「俺はむしろ逆。あまり左に乗っていくのはイヤで、右サイドで振りたいと思っているんです。だから切り返しからダウンスイングを意識します」(伊藤プロ)

いきなり2人の意見は正反対だが、さらに詳しく聞いていくと、意外な共通点が見えてきた。

「僕はクラブを右で捌いて振り抜き、打ち終わったら飛球線と反対方向に一歩下がるくらいの動きをイメージしています。体が後ろに下がれば、ヘッドは反対に前に出ていく。こうやってヘッドを走らせていきたいんです」(伊藤プロ)


ヘッドを放り出し、打ち終わった後に1歩下がるくらいのイメージだという伊藤プロ


こう話す伊藤プロだが、金子プロにもヘッドを走らせる意識はあるという。金子プロは、下半身をしっかり動かすことができれば、(ドライバーの場合)センターよりも左にあるボールに対して思い切って体を押し込んでいっても、上体が突っ込むことなく回転でき、結果的にヘッドを走らせられるのだという。


金子プロは左に体重移動しつつ体の右サイドを押し込んでいくイメージ


「目指しているところは同じなんだと思います。実は僕も昔はノリ(金子プロ)のような意識があったんですが、それには左サイドで体重移動のパワーを受け止めることが必須条件。年齢とともにそれがキツくなってきたので、無理に左のカベを作らずに右サイドでクラブを捌くようになったんです」(伊藤プロ)

つまり、金子プロのように左サイドに積極的に体重移動しながらヘッドを走らせるには、そのパワーを受け止める筋力が必要というわけだ。


「強靭な左サイドでパワーを受け止めないと金子プロのようには振れない」と伊藤プロ


「僕のイメージは、ダウンスイングで左サイドをあまり動かさず、右サイドがギュッと圧縮されるようにパワーを貯め、そこから右サイドで一気に回る感覚。ドライバーは少し右軸で、右に体重が残るくらいでいいんです。若干プッシュ気味の球が出るイメージ。これが実はいちばん飛ぶんです」(伊藤プロ)


ダウンスイングで左サイドにブレーキをかけ、右サイドの動きを受け止めて圧縮するイメージ


実際にこのイメージで300ヤード超えのショットを披露する伊藤プロ。「若いころのように左サイドで受け止められない」と言うものの、これでも十分飛ばせるのだ。

一方で伊藤プロは、金子プロに対して「もっと左サイドを粘らせてパワーを受け止めてみては?」とアドバイス。左に体重移動するにしても、それがスウェーになってエネルギーロスしないように、踏み込んだあとで体の左サイドを止める意識を持ちつつ左に乗っていけば、さらに効率がアップするだろうというのだ。

このアドバイスに従ってショットした金子プロは「たしかに、これはもっと飛ぶ気がします!」と驚きの声をあげる。


ダウンスイングで左サイドのカベをさらに強く意識したことで回転がスムーズになったと金子プロ


「体が左に流れすぎないから切り返しで間ができますし、左にエネルギーがぶつかって貯まり、その結果左サイドでスムーズに回れます。このほうが回転がスピーディになるのは意外でした!」(金子プロ)

伊藤プロのアドバイスによって、左足を少し内股気味にしてストッパーを強化することで、このイメージはさらにアップ。「ギューッとタメて一気に回る感じ」(金子プロ)という感覚で金子プロの飛距離はさらにアップ!

さあ、みなさんは金子プロ流の体重移動で飛ばすか、伊藤プロ流の右サイドでの回転で飛ばすか、どっち?

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