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golf2022.08.23

【グッと深掘りゴルフギアVol.18 キャロウェイ「ローグST MAX」11番フェアウェイウッド編】上がってつかまる使い勝手抜群のショートウッド

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深掘りゴルフギア】。第18回目は、キャロウェイの「ローグST MAX」の11Wがテーマだ。

ユーティリティがいまほど普及する前、アマチュア向けのフェアウェイウッドには、9Wや11Wといったショートウッドをラインアップするモデルが多数あった。

しかしユーティリティの性能が進化したことにより、球が上がりすぎるショートウッドの人気が低下し、近年ではフェアウェイウッドのラインアップは7Wまでというモデルが多くなっていた。

そんななか、キャロウェイの「ローグST MAX」はウッドに9W、11Wの設定があり、その強烈な個性がアマチュアにとって非常に面白いと、プレステージのフィッターたちは注目している。


最近見かけなくなった「11W」が、「ローグST MAX」にはある


「ローグST MAX」の11Wはロフト27度。ユーティリティで言えば26度の6Hよりもさらに1度多い。

重心深度が深くシャフトも長いフェアウェイウッドは、同じロフトのユーティリティよりも球が上がりやすい傾向があるが、11Wは6Hよりもロフトが多いうえ、シャフトも2インチも長い(41インチ)。言ってしまえば究極的に球を上げやすいクラブなのだ。

たしかにパワーヒッターにとっては球が上がりすぎて距離のコントロールをしにくいかもしれないが、少しパワー不足気味で弾道が低めのアマチュアにとっては、この球の高さは何物にも代えがたい魅力となる。

おそらく、7番アイアン(27.5度)よりも高い弾道で、6番アイアン(24.5度)や6H(26度)はもちろん、場合によっては5H(23度)よりも飛距離の出るクラブとなる。これは、ヘッドスピードが40未満の人でも、160~180ヤード前後のグリーンに球が止められる弾道が打てるということだ。


超多ロフトで深重心。UTよりも球が上がって飛距離も出る


さらに11Wの27度というロフトと重心深度は、球のつかまりやすさにも大きなアドバンテージがある。

そのためユーティリティでは球がつかまり切らないとか、ちょっと滑るというような人、スライスに悩んでいるという人にとっては、つかまった球が打てる点も大きなメリットだ。

この「つかまり」は、シャフトチョイスで抑えることもできる。プレステージのフィッターに相談すれば、しっかり目のシャフトを挿して「上がるけれども引っかからない」というようなセッティングもできるというわけだ。


構えた顔が不慣れであっても、いい球が出ればすぐに「いい顔」に見えてくる。11W とはそういうクラブなのだ


11Wはロフトが多いぶん、構えた顔がいわゆる「出っ刃」で、慣れないと違和感を覚える人は多い。しかしそれもいい球が出ればすぐに慣れるのがゴルファーの常。

この11W、うまく活用すれば、長いパー3でピンを狙えるクラブ、遠いグリーンに球を止められるクラブが手に入り、ゴルフが劇的に変わる多大な可能性を秘めているといえるだろう。

※9W、11Wはすべてメーカー受注生産となります
 


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