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outdoor2022.08.23

低山登山の魅力や注意点とは? 必要な装備や服装なども解説

老若男女問わず楽しめるアウトドアアクティビティとして、低山登山や低山ハイキングが注目を集めています。しかし、低山シーンならではの危険性をはらんでいるため、しっかりと準備をしたうえで挑むことが大切です。
ここでは、低山登山の魅力や用意しておきたいアイテム、低山ならではの注意点などをご紹介します。登山初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

【目次】

■低山登山の魅力

・日帰りで楽しめる

・初心者でも行いやすい

■低山登山の注意点

■低山登山を楽しむためのポイント

・装備を揃えておく

・登山に適した服を着用する

・情報を集めて計画を練る

■ポイントを押さえて低山登山を楽しもう

 

■低山登山の魅力

低山登山の魅力

 

低山とは文字通り標高が低い山のことですが、厳密に定義が決まっているわけではありません。通常は、雪があまり積もらない高さの山を指すことが多いようです。
では、低山登山は具体的にどのような点で人気を集めているのでしょうか。通常の登山と比較しながら、低山登山の魅力をご紹介します。

 

・日帰りで楽しめる

標高が高かったり、ルートが長かったりする山は、場合によっては登山泊を行わなければいけません。スケジュールを調整したうえで、綿密な登山計画を立てて臨む必要があります。
しかし、標高が低い山なら、綿密な計画を立てなくても、気軽に出向いて日帰りで登山を楽しめます。テントやシュラフ、調理道具などを用意しなくて済むため、身軽に山登りを行える点もメリットです。

また、都市部との標高差が少ないため、子どもを連れて散策することもできるでしょう。のんびりと景色を見ながら山道を歩けるのは、低山登山ならではの魅力です。

 

・初心者でも行いやすい

最低限のアイテムは欠かせないものの、低山登山なら本格的な登山装備を用意する必要はありません。装備が揃いきっていない方でもチャレンジすることができます。
また、「登山者には挨拶をする」「すれ違う際は登り優先」など、登山には山ならではのルールやマナーが多くあります。それらを覚えられるという点でも、登山初心者の方は低山登山からチャレンジするのがおすすめです。

 

■低山登山の注意点

標高が低いとはいえ、低山も山であることに変わりはありません。低山ならではの注意点もあるため、油断しないことが大切です。低山登山を行う際は、以下の点に注意してください。

1.道がわかりにくい場合がある
人気が低く登山者が少ない山の場合、木や草で道が確認できない、標識が見づらい、獣道や林道といった地図に載っていない道があるなど、登山道がしっかり整備されていないことが考えられます。ガイドブックがなく、情報が集まらないこともあるでしょう。
情報不足や登山道がわかりにくいといった理由から、道に迷ってしまう可能性があります。

2.夏場は熱中症に注意が必要
標高が低い分、夏場は気温や湿度が高い場合があります。樹木が生い茂っている場所なら直射日光は避けられますが、湿度を防ぐことはできません。
高温多湿の環境下で歩き続けた結果、体力を消耗したり熱中症になったりする恐れがあります。

3.危険生物に遭遇しやすい
標高が高い山よりも、低い山の方が植物や昆虫は多く見られます。スズメバチなど、危険な生物への対策も欠かせません。

4.安心感を持ちすぎてしまう
「低山だし、日帰りできるから安心」という安心感を持ちやすいのも、低山登山の注意点です。油断して不十分な装備で出かけたり無理をしたりして、道迷いや事故につながる可能性があります。

 

■低山登山を楽しむためのポイント

低山登山を楽しむためのポイント

 

低山登山を安全に楽しむためには、前述の注意点を意識しながら、しっかりと準備を整えることが大切です。低山登山の前に行っておきたい準備の例をご紹介します。

 

・装備を揃えておく

本格的な登山装備を用意する必要はありませんが、低山登山でも最低限のアイテムを揃えておきましょう。必ず用意しておきたいアイテムとしては、以下が挙げられます。

【リュック(ザック)】
背中に背負って両手を自由に使えるリュックは、登山シーンに必須です。機能性に優れている登山用のリュックを用意しておきましょう。日帰りの場合はそこまで荷物が多くならないため、容量20L程度を目安にするのがおすすめです。

【レインウェア】
山の天気は急に変わることがあります。晴れていたとしてもレインウェアは用意しておきましょう。雨が降らなくても、防寒具として活用できます。
防水性に加えて、ウェア内の水蒸気を外に逃がしてくれる「透湿性」に優れているものだと快適です。

【登山靴(トレッキングシューズ)】
山道はぬかるんでいたり凸凹があったりして、一般的なスニーカーや運動靴では歩きにくいことも多いです。トレッキングシューズやハイキングシューズなど、安定感のある靴を履くようにしましょう。

また、日が落ちると山道は非常に暗くなります。万が一下山が遅れた場合に備えて、ヘッドライトも忘れずに持参してください。
それ以外に用意しておきたいアイテムとしては、以下が挙げられます。

【必ず用意したいもの】
行動食、飲み水、地図、GPSアプリ、コンパス、スマホ用のバッテリー、健康保険証、ゴミ袋 など

【あると便利なもの】
サングラス、手袋、トレッキングポール、ファーストエイドキット、ホイッスル など

 

・登山に適した服を着用する

登山に適した動きやすい服を着用することも大切です。体温調節が行えるように、薄手の服を重ね着するのを基本にしてください。山中は虫が多いので、肌を露出しない長袖・長ズボンを着用することをおすすめします。
また、登山中はたくさん汗をかきます。速乾性に優れたインナーを選ぶのもポイントです。コットン(綿)素材の衣服は乾きにくいので、化学繊維のものを着用しましょう。

季節によっては、帽子やネックウォーマーなど、体温調節や紫外線対策に役立つ小物を用意しておくのもおすすめです。

 

・情報を集めて計画を練る

低山登山でも、事前に情報を集めて登山計画を立てておきましょう。ただし、知名度が低い山だと情報がほとんどないことも考えられます。
SNSやガイドブックを確認してみても情報がない場合は、管轄の市区町村に問い合わせてみてください。
登山初心者の方は、情報が少ない低山は避けることをおすすめします。万が一遭難や事故に遭った場合を考えて、登山計画書を提出したり、家族や友人に計画を共有したりすることも忘れてはいけません。

また、登山中に他の登山者とすれ違った際は、必ず挨拶をしておきましょう。情報を交換することができる場合があり、事故が起こった際の目撃証言としても役立ちます。

 

■ポイントを押さえて低山登山を楽しもう

本格的な登山装備が必要ない低山登山は、年齢や性別、経験の有無を問わず楽しむことができるアウトドアアクティビティです。登山初心者の方なら、本格的な高山にチャレンジする前の準備に当てることもできます。

しかし、道に迷いやすい、安心感が油断につながりやすいなど、低山ならではの危険があるのも事実です。標高が低いからといって油断はせず、最低限の装備は必ず用意してから臨むようにしてください。
自然の景色をゆっくりと楽しみたい、都市部から離れてリフレッシュしたいという方は、今回ご紹介した注意点を参考に、低山登山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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