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golf2022.12.12

最新モデル・ダンロップ【スリクソンZX Mk II】ドライバーを試打データで解析! より扱いやすく、ターゲットが明確に進化

11月19日に発売されたダンロップの最新ドライバー「スリクソンZX II」シリーズ。弾道直進性の高いスタンダードモデル『ZX5 Mk II』と、低スピンで強弾道の『ZX5 Mk II LS』、そしてコントロール性の高い『ZX7 Mk II』の3モデルがラインアップされている。

ゴルフ5では発表直後から多数の試打クラブを取りそろえ、全国196店舗のフィッターたちによる実証試打を行ってきた。この膨大なデータを分析し、「ZX Mk II」シリーズ各モデルがどんな性能を秘めているのか、それぞれを前モデル『ZX5』『ZX7』と比較して見ていこう。

まずミート率を見ると、各モデルの進化の方向性がよく見えてくる。

『ZX5 Mk II』は、ヘッドスピード38m/s以上の領域で、『ZX7 Mk II』に関しては全領域でミート率が確実にアップしており、飛距離性能が全体的に向上していることがわかる。


表1:『ZX5 Mk II』vs『ZX5』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表2:『ZX7 Mk II』vs『ZX7』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表3:『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


『ZX5 Mk II』はヘッドスピード38m/s未満では若干前モデルより下がっているものの、ここは『ゼクシオ』や『ゼクシオエックス』のターゲット層となっていることもあり、「スリクソン」ユーザーにとっては「性能ダウン」というわけではなく、ターゲット層にしっかりフォーカスした進化がなされたと考えていいだろう。

『ZX5 Mk II LS』に関してはムラがあるものの、やはりヘッドスピード40~44m/sのコアターゲットエリアでは確実にミート率がアップしているといえる。

一方で打ち出し角を見ると、3モデルとも低ヘッドスピード領域では打ち出し角がアップしつつ、高ヘッドスピード領域ではあまり変わらない結果に。これは単純に上がりやすくなったのではなく、低ヘッドスピードでも球が上がる一方で、高ヘッドスピードでは上がりすぎずに強い弾道が出ることを意味し、扱えるユーザー層が広がり、より実用性が高まったと言えるだろう。


表4:『ZX5 Mk II』vs『ZX5』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表5:『ZX7 Mk II』vs『ZX7』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表6:『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


バックスピン量も同様の傾向が見られる。

『ZX5 Mk II』はヘッドスピード44m/s未満では前モデルとほぼ同じを維持しつつ、それ以上では低スピン化。つまり低~中ヘッドスピード層が高弾道・低スピンで打てるのに、高ヘッドスピード層でも吹き上がらないことを示す。

『ZX7 Mk II』も同様の傾向ではあるが、低HS層ではややバックスピン量が増加。これまで『ZX7』は球が上がらずに扱いにくかったゴルファーでも扱いやすく、それでいて高ヘッドスピード層が使っても吹き上がることがないようなターゲット層の拡大が見て取れる。

一方で『ZX5 Mk II LS』は全ヘッドスピード領域で『ZX5』よりも低スピン化。新たに登場した「LS」が強弾道を求める層を受け止めることで、『ZX5 Mk II』『ZX7 Mk II』のバランスのよさをブラッシュアップできたといえるだろう。


表7:『ZX5 Mk II』vs『ZX5』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表8:『ZX7 Mk II』vs『ZX7』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表9:『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


左右の方向性のバラつきを見ても、上記の傾向とリンクした進化が見られる。

『ZX5 Mk II』と『ZX7 Mk II』では全ヘッドスピード領域で左方向への傾向が表れていてつかまりがアップしていることがわかる一方で、『ZX5 Mk II LS』は若干つかまりが抑えられているのだ。

「LS」の低スピン性能を求める層の多くが「左に行かない安心感」を求める傾向があることからも、「叩ける」性能を「LS」に集約しつつ、『ZX5 Mk II』と『ZX7 Mk II』はつかまりをアップすることでより扱いやすいドライバーへと進化させたというわけだ。


表10:『ZX5 Mk II』『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』(写真右)、『ZX7 Mk II』vs『ZX7』(写真右)ヘッドスピード別 つかまり具合の比較

※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯

(写真右)『ZX5 Mk II』『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』(写真左)『ZX7 Mk II』vs『ZX7』


これらの飛距離性能を総合的に反映する「ヘッドスピード(HS)1m/s当たりの飛距離」を見てみると、3モデルとも確実にアップしており飛距離性能の向上を裏付けている。しかも『ZX5 Mk II』は低ヘッドスピードで顕著にアップするとともに、『ZX7 Mk II』では前モデルに見られたヘッドスピードによるバラつきがなくなるなど、より安定して飛ばせるドライバーになっていると言えるだろう。


表11:『ZX5 Mk II』vs『ZX5』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表12:『ZX7 Mk II』vs『ZX7』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表13:『ZX5 Mk II LS』vs『ZX5』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


最後に『ZX5 Mk II』『ZX7 Mk II』『ZX5 Mk II LS』の最新3モデルを比較してみる。

『ZX5 Mk II』と『ZX7 Mk II』は、ともに全体的に高いミート率・ヘッドスピード1m/s当たりの飛距離を発揮しつつ『ZX7 MkⅡ』のほうが若干低打ち出し・低スピンとなっており、弾道の好みやヘッドサイズ(『ZX7 Mk II』がやや小さい450cc)で選ぶのがよいだろう。

一方『ZX5 Mk II LS』は、設計意図通りの低スピン性能で、叩いても左に行かない・吹き上がらないモデルとなっている。バックスピンが多くて悩んでいる人や引っかけが出る人は「LS」が合うだろう。


表14:『ZX5 Mk II』vs『ZX7 Mk II』vs『ZX5 Mk II LS』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表15:『ZX5 Mk II』vs『ZX7 Mk II』vs『ZX5 Mk II LS』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表16:『ZX5 Mk II』vs『ZX7 Mk II』vs『ZX5 Mk II LS』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表17:『ZX5 Mk II』vs『ZX7 Mk II』vs『ZX5 Mk II LS』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表18:『ZX5 Mk II』vs『ZX7 Mk II』vs『ZX5 Mk II LS』ヘッドスピード別 つかまり具合の比較

※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯


このようにマッチするゴルファー層が広がりつつ、モデルごとの特性がうまく表現されている「ZX Mk II」シリーズは、ヘッドスピードが40m/sを超えるゴルファーなら誰が打っても結果が出せる性能を備えたドライバーといえるだろう。ぜひゴルフ5各店舗で実際に試打し、その性能を体感していただきたい。
 


<スリクソンの詳細こちら>

https://store.alpen-group.jp/golf5/campaign/2022srixon_zx/

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