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golf2023.04.20

チームゴルフ5 沖縄合宿レポート「ボール試打編」。伊藤元気プロが「プロV1x」と「スリクソンZスターXV」を徹底試打!

ゴルフ5の契約選手たちが一堂に会してシーズン開幕前に沖縄・かねひで喜瀬カントリークラブで合宿を行った。

その際に、伊藤元気プロが話題の最新ボールをドライビングレンジで試打。そのインプレッションを語ってもらった。

今回試打したのは、タイトリストの「プロV1x」とダンロップ「スリクソンZスターXV」の2モデル。ドライバー、アイアン、ウェッジでそれぞれ実際に芝の上で打ってテストした。

まずはドライバー。使用したのは伊藤プロのエースドライバー、キャロウェイ「パラダイム◆◆◆」(9度)でシャフトはフジクラ「ベンタスTRブルー7(X)」だ。

最初に打ったのは「プロV1x」。伊藤プロは1発打つなり、打感のやわらかさに驚いた。

「『プロV1x』というと、『プロV1』と比較されてしっかりした打感のボールという印象を持ちがちですが、実際に打ってみるととてもやわらかい。フェースにしっかり球が乗ってくれるので、インパクト前後の“球さばき”でボールをコントロールできる感じがします。アプローチの延長線上のフィーリングを、ドライバーでも得られるボールですね」

続いて「スリクソンZスターXV」。こちらは重めのしっかりした打感が特徴だという。

「インパクトでボールをずっしりと感じられる、すごく分厚い打感です。芯をしっかり打ち抜いているという実感があって気持ちいいですね。ボールの打ち出し角がやや高めなのも特徴で、強く前に行くボールが出てくれます」

どちらも飛距離性能は十分に高く、スピン量も少ない強い弾道。ドライバーに関しては、やわらかい打感でフェースに乗せて運ぶフィーリングが好みか、しっかりと手に残る重い打感が好みかで選ぶのがいいだろう。


ドライバーでは、打感の差で好みが分かれるだろうと伊藤プロ


次にアイアン。こちらも伊藤プロのエースアイアン、ミズノ「JPX921ツアー」、シャフトは日本シャフト「N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125(X)」だ。

「プロV1x」は、ドライバー同様の打感のやわらかさを強く感じられ、コントロール性に優れていることを実感できるという。

「やわらかい打感でフェースに球が乗ってくれます。少し低めに出て、スピンで浮いていく“アイアンらしい球”が出ますね。スピン量は多いのですが、抑えることも多めにかけることもしやすく、弾道のコントロール性が抜群に高いと感じました」

「スリクソンZスターXV」は、球離れのよさが特徴。

「インパクトでスパッとボールが飛び出していくサッパリとした打感。少しカチッとしたフィーリングがありますが打感が硬いというわけではなく、やはり“芯を感じられる”という雰囲気。ドライバー同様、やや高めの打ち出しで高弾道の球が打ちやすいボールです」

アイアンに関しては、やわらかい打感と繊細なコントロールを求めるなら「プロV1x」、しっかりとした打感と高打ち出しの高弾道を求めるなら「スリクソンZスターXV」という判断になるだろう。


アイアンでは繊細なコントロール性なら「プロV1x」、高弾道が打ちやすいのは「スリクソンXスターXV」


最後にウェッジで試打。フルショット、40~50ヤードのコントロールショット、10~15ヤードのショートアプローチをそれぞれ実施。使用ウェッジはジューシー「tTウェッジ」58度。シャフトは日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125(X)」だ。

「プロV1x」はやはりソフトな打感とスピンコントロール能力が最大の特徴だ。

「フルショットや40~50ヤードのショットでは、スピンが入りすぎるくらい入ります。こういった距離で使う際には、ちょっとしたインパクトの誤差で飛距離にバラつきが出るリスクはありますね。一方でショートアプローチではしっかりとスピンが入ってくれる安心感があり、いろいろな弾道を打ち分けてもボールがきちんと応えてくれます」

「スリクソンXスターXV」は、ボールの重みを感じやすいフィーリングが、アプローチでも生きていると伊藤プロ。

「フルショットでも風に負けにくいし、40~50ヤードでも球の重さで止まってくれる感じがある。この独特の重量感は、フィーリングが合う人にとっては大きな武器になると思います。ショートアプローチでもスピンが足りないことは全然ないのですが、意図しないスピンでショートしてしまうミスが出にくいことが安心感につながっています」

とにもかくにもスピンがほしいなら「プロV1x」がおすすめだが、実際にアマチュアがコースで使う際には「スリクソンZスターXV」の安定感も大きな力を発揮する。こちらも最終的にはフィーリングで選ぶのがいいのかもしれない。


「プロV1x」はスピンが「かかりすぎる」こともある


「飛距離性能はどちらも遜色ありません。アイアンやショートゲームでは『プロV1x』のほうがスピンコントロール性自体は高いと感じましたが、これは必ずしも万人にとってメリットとは限らなくて、『スリクソンZスターXV』の安定性や打ち出しの高さに扱いやすさを感じる人も多いと思います。まずは、パターも含めて自分が基準にするクラブを決めて、そこでイメージどおりの球が出るとか打感が好みなボールを選ぶのがいいと思いますよ」


打感も重要の機能のひとつ。打感が好みのボールを選ぶことも大事だ
 


<プロ合宿 ボール打ち比べ動画はこちら>

https://www.youtube.com/watch?v=iM8NVOwIdWA

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