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golf2021.04.13

おめでとう松山英樹選手!「大舞台での勝因はメンタルにあり!」金子柱憲プロが分析

悲願の日本人メジャー初優勝を、大舞台で成し遂げた松山英樹選手。早朝からテレビにかじりついて観戦した方も多いのではないだろうか。

自身もメジャーへの出場経験があるゴルフ5契約の金子柱憲プロも、松山選手のプレーを、我々と同じように興奮しながらテレビ観戦していたという。そんな金子プロに、松山選手の凄みについて話を聞いた。

「最終日、4打差でスタートし、前半で5打差までいったときには、『これは勝ったな』と多くの方が思ったのではないでしょうか。しかしそこから苦しい後半に入って、やはりみなさん『メジャーのサンデーバック9は甘くない』と思い直したことでしょう。私もそうでした。しかし、そういった苦境をものともせずにしっかり勝ち切った松山選手は本当にすごかったですね」(金子プロ)

特にメンタル面での強さは特筆もので、米ツアーで5勝をあげ、メジャーでも何度も優勝争いを繰り広げてきた猛者ならではの凄みを見せたと金子プロは話す。

「14番までは、松山選手は『このままいけば大丈夫』という気持ちでしたでしょうし、追うザンダー・シャウフェレ選手は『相手は関係なく、自分のスコアを伸ばすしかない』と、ある種の割り切りがあったと思います。バック9でのシャウフェレ選手の追い上げは、そういったメンタルの産物だったと思います」(金子プロ)

しかし15番でその様相が一気に変わる。松山選手が池に落としてボギーを打ったのに対して、シャウフェレ選手は4連続となるバーディ。これで2打差となったことで、シャウフェレ選手は「逆転できるかも」と、相手のスコアに意識が行ってしまったのだろうと金子プロ。

「『16番でバーディを獲れば1打差。松山選手がボギーなら一気に追いつける』そういった気持ちがシャウフェレ選手の頭をよぎったはずです。そして16番、松山選手は結果的にボギーを打つことになるのですが、15番の池ポチャボギーという結果を受け入れ、相手のことは考えずに自分ができるプレーをやり遂げるだけだと開き直れたんだと思います」(金子プロ)

この両者のメンタルの差が、16番でしっかりグリーンに乗せるというティショットをやり遂げた松山選手と、バーディを狙いにいって池に落としてしまったシャウフェレ選手の明暗を分けたのではないだろうかと金子プロは分析する。

「こういうことは頭ではわかっていても、メジャーの最終日に残り3ホールできっちり切り替えられるというのは、松山選手の経験と実績あってのことだと思います。その『開き直り』は、17番、18番のティショットにも現れていました。17番はドライバーを持たない選手が多いなかで迷わずドライバーを持ちましたし、18番の勝負どころでもドライバーを持ち、どちらもベストポジションにつけた。これは本当にすごかったですね」(金子プロ)


大詰めで最高のドライバーショットを見せた松山選手


プレッシャーのかかる場面でも自信を持ってドライバーを振り切れた松山選手。これまで多種多様なメーカーのドライバーを試し、契約外のクラブを使うことも多かった松山選手だが、昨年からは契約するダンロップの「スリクソンZX5」を使用。このドライバーに絶対的な信頼感があることは、金子プロの分析からも窺えた。


松山選手の使用ドライバーはスリクソン「ZX5」9.5度(プロトタイプ)※写真は市販品


さらに金子プロは、松山選手の自信について、アプローチにも現れていたと話す。

「3日目の18番の奥からのリカバリー、最終日の15番の池に落としたあとのリカバリー。いずれも寄せるのはほぼ不可能と言っていい難易度の高いアプローチ。それをしっかりとやり切りました。どちらもオーバーはNGで、カラーでもOKというアプローチだったと思います。3日目の18番は、それが想定を上回る結果となってベタピン、最終日の15番は想定内のカラーとなったと思いますが、どちらも自信とそこから生まれる余裕があったからこそ、はじめて可能なアプローチだったと思います」(金子プロ)

難易度の高いアプローチに自信を持って距離感を合わせられたのは、もちろん長年使用するボールへの信頼感あってのこと。松山選手はダンロップの最新スピン系ボール「スリクソンZスターXV」を使用しているが、7代目となる現行モデルがフィーリングとピッタリ合っている証拠だろう。

ドライバーでもキャリーで300Yを越える飛距離をコンスタントに出していた松山選手。これらを支えているのは、「スリクソンZスターXV」に対する信頼感なのは間違いない。


松山選手が長く愛用する「スリクソンZスターXV」。今春発売されたばかりの7代目となる最新モデル


「もともとアイアンショットやアプローチは米ツアーでも屈指の技術を持っている松山選手。それが最高の調子だったのはもちろんですが、今回はドライバーでもドローとフェードを自信を持って打ち分けており、本当に高いレベルのドライバーショットが打てていた点も、勝因の1つだと思います。今後が本当に楽しみですね」(金子プロ)


米ツアーはこれからも長い道のりが待っている。松山選手はこの大きな1勝で更にスケールアップし、そう遠くない未来にきっと次のメジャー勝利を見せてくれるだろう。そう思わせる素晴らしい勝利だった。松山英樹選手、本当におめでとう、そしてありがとう!


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