【ゴルフ5レディス2023レポート】強風注意!選手は風にどう対処しているの?伊藤元気プロが解説!
「ゴルフ5レディス」が開催される「ゴルフ5カントリー美唄コース」は、周囲に高い山のないフラットな場所にあり、風を遮るものが少ないコース。
また天候のコンディション的にも強風が吹きそうな状況のため、多くの選手が攻略のカギとして「風の判断」を挙げています。
そこで、風をどう判断し、選手がどう対処しているかを見る観戦のコツを、ゴルフ5所属の伊藤元気プロに教えてもらいました。
「このコース内の木を見ると、同じ方向に微妙に傾いているのがわかります。これは一定の方向から強風が吹いている証拠。だいたい南方向から、コースで言えば9番、18番がグリーンからティーイングエリア方向のアゲンストになる風向きです。これがこのコースの基本的な風向きになると思います。遮るものがないので、同じ風速でも普段よりも強くボールに影響を与える一方で、風が巻いたり途切れる場所もなく、風向きを読みやすいという側面もあります」
木の傾きによってこのコースの基本的な風向きが分かる
強くボールに影響する風は、風向きが読みやすい側面もあると話す伊藤元気プロ
観戦する際も、コースの全体図に対して風向きを書き込むなどしてみると、各ホールがどちらからの風になっているのか、イメージが湧きやすいでしょう。
コースの全体図に風向きをメモすることでイメージしやすくなる
風の影響について、プロはフォローよりもアゲンストのほうが対処しやすいと伊藤プロは言います。
アマチュアは球が飛ぶフォローのほうが嬉しいものですが、プロにとっては予期せぬ飛びすぎにつながったり、グリーンに球が止まりにくくなるフォローよりも、球が止めやすいアゲンストのほうがいいというわけです。
「ドライバーは風を“友達”にして飛距離を稼ぎますが、アイアンやウェッジは風とケンカさせて球を止める技術が求められます。上位に来る選手たちは、とくにウェッジではフェードとドローを打ち分けて風にぶつけるテクニックを駆使してきますので、そういったショットの技術をよく見てもらうと面白いと思います」
風向きによりドローとフェードを打ち分け球を止めるショットの技術も見どころ
また、風と大きく関係するのがピンポジション。たとえばグリーン右サイドに切ってあるピンを狙う際に、右からの風ならピンを狙って風に流されてもグリーンに残るので攻めやすいですが、逆に左からの風の場合は、流されるとグリーンを外れやすいので難しくなります。
同じホールでも、風向きとピン位置が変われば難易度がガラリと変わることもあり、その辺りをチェックしながら観戦すると面白いのではないでしょうか。
風向きとピン位置によって難易度がガラリと変わることも。観戦の際はチェックしてみよう
「風が強くなると一気に難易度が上がるのはどのコースも同じですが、この『ゴルフ5カントリー美唄コース』はとくに強い風が吹きやすいのでその傾向は強くなると思います。試合を観戦する際は、風に注目して見てもらえると、より深く楽しめると思いますよ」
「ゴルフ5カントリー美唄コース」は強い風が吹きやすくその風をどう読むかが攻略の鍵に
観戦の際は、選手がいかにして風を攻略していくのかも注目してもらうと更に楽しめるかもしれない。
【YouTube『ゴルフ5チャンネル』で練習場中継をライブ配信(予定)】
9月2日(土) 7:40~9:40 https://youtube.com/live/49VGGF9xrU4
9月3日(日) 8:00~10:00
https://youtube.com/live/xc4F80H4FN8
【第28回ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 関連動画はこちら】