【ゴルフ5レディス2023レポート】終盤の勝負どころ16番ホールを分析!
「ゴルフ5レディス」最終日。勝負を大きく左右しそうなのが16番ホールです。
左の池に沿ってフェアウェイが「逆C」状に配された左ドッグレッグのパー4で、距離は355ヤード。
2日目に岩井千怜選手が池に5回落とし、14というビッグスコアを叩いてしまったのをはじめ、初日には吉田優利選手、2日目には若林舞衣子選手など、多くの選手が左の池につかまりスコアを落としています。
終盤の大事な場面だけに、バーディがほしくなる展開もあり得ますが、2日間をとおして難易度3位のホールで、しかも大叩きがあり得るホールだけに、終盤の展開に大きく影響するホールになる可能性大です。
16番左ドッグの355ヤードのパー4。飛距離が出る選手は落としどころが難しくなる
このホールの難しさは、単なる池越えという点だけではありません。
フェアウェイが大きく左にカーブしているため、飛ばし屋ほどティーショットの落下点がフェアウェイを横切るような形になり、奥に突き抜けるリスクが大きくなるのです。
奥に突き抜けると、グリーンへのアングルがキツくなって狙いにくくなりますし、さらに奥まで行くと右サイドの木がジャマになってスタイミーになる危険も生じます。
またコース全体が左の池に向かって傾斜しているため、2打目がつま先上がりになりやすく、これがラフからとなるとさらに左に引っかけやすくなります。
もちろんそれを嫌がって右に逃げれば2打目の残り距離が長くなり、池ギリギリを狙うと池ポチャのリスクは高まるというジレンマもありますし、池に落ちなくともフェアウェイと池の間の左ラフもやっかいです。
左サイドは抜けが悪そうなラフ
奥を突き抜けると木が邪魔でライが悪いセカンド地点に
このホール、フェードヒッターの場合、打ち出し方向が池の真上になるためさらに池のリスクは大きくなります。
岩井選手も、ティーショットが池に落ちた際に「最後に横切った地点の後方線上」のドロップ位置が池の手前、残り200ヤード以上の地点になってしまったため、3打目以降のショットが難しくなり、無理をしてしまったのです。
ティーショットを池に入れると、大体グリーンまでの距離が200ヤード近く残る地点に
このホールでバーディを取るには、ティーショットをフェアウェイに置き、なおかつできるだけグリーンに近づけたい。その欲とどう戦い、どう戦略を立てるか。
現在のスコア、風、球筋などさまざまな要因が絡むなかでの選手の判断とショットに注目しましょう。
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