曲がらないから思い切って振れる!「10K」ドライバーの威力【グッと深掘りゴルフギアVol.77】テーラーメイド「Qi10 MAX」& ピン「G430MAX 10K」ドライバー編
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
第77回目は、前回に引き続き、2024年モデルドライバーのなかからテーラーメイド「Qi10 MAX」と「G430MAX 10K」について取り上げる。
去る1月10日、テーラーメイドとピン、2社の新製品発表会が行われた。
ここでは目玉として、テーラーメイド「Qi10」シリーズとピン「G430MAX 10K」がベールを脱いだが、奇しくもこの両者は「MOI 10K」つまり「慣性モーメント1万g㎠超え」が共通のキーワードだった。テーラーメイドは「Qi10 MAX」が、ピンは「G430MAX 10K」が、ヘッドの左右・上下の慣性モーメントを合計すると1万g㎠を上回るというのだ。
この両社が最新ドライバーの方向性を「大慣性モーメント」にフォーカスしてきたことは、ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちの間でも大きな話題となっているという。
プレステージ広尾店勤務のフィッター中村柊介さんも、これらの最新モデルを打ってその安定性に驚いたという。
ゴルフ5プレステージ広尾店の中村柊介フィッター
「いままでも多くのドライバーが大慣性モーメントを売りにしてきていますので、それが1万を超えたからといってどれほどのものだろうとたかをくくっていましたが、打ってみると本当にヘッドがブレないんです。いままでは左右の数値にフォーカスされてきましたが、上下の慣性モーメントも総合的に大きくなったことが影響しているのかもしれません」(中村さん)
テーラーメイド「Qi10 MAX」とピン「G430MAX 10K」
曲がらないヘッドを思い切り振って飛ばす。それが今シーズンのドライバーの「使い方」なのかもしれない。
それぞれのヘッドの特徴に関しても、実際に試打したという中村さんに話を聞いた。
まずは「Qi10 MAX」。大きくて投影面積の広いヘッドで、フェースはカーボン。ソールには「SIM」シリーズから引き継がれている「イナーシャジェネレーター」が搭載され、「ツイストフェース」「貫通型スピードポケット」といった定番の機能も満載だ。
「スイング中にヘッドがブレなくて、大きいのにひと塊で動く感じがします。打点がズレてもヘッドがめくれず、ぶ厚い当たりが得られます。低スピンではありますが、『ステルス2』よりも少し球が浮きやすくてしっかり叩いて飛ばせるドライバーだと思います」(中村さん)
カーボンフェース、イナーシャジェネレーターなどは従来の技術を継承
ボールを押せるインパクトが大きな特徴だと中村さん
一方のピン「G430MAX 10K」は、「G430」シリーズの系譜を引き継ぐモデルで、デザインや機能も基本的には踏襲されている。球のつかまりや上がりやすさは、「G430MAX」と「G430LST」の中間くらいの印象だと中村さんは言う。
「投影面積も大きいですが、スペックの重量以上にヘッドの重さを感じ、そのぶんのインパクトの強さを感じます。つかまりすぎないのでしっかり振ってOKですが、ややノーコック気味に大きなアークでヘッドをボールにぶつけるように振ると、特徴を生かせそうです」(中村さん)
投影面積が大きく、重さを感じられるヘッド
「10K」という名のとおり慣性モーメントが1万g㎠を超える
中村さんのおすすめは、いずれも硬め・軽めのシャフト。普段60g台のSの人なら50g台のXくらいを使ってみてほしいという。
テーラーメイド「Qi10 MAX」は1月19日以降に試打クラブ入荷予定、ピン「G430MAX 10K」はすでに試打クラブが投入されている。
2024年は「慣性モーメントで飛ばす!」。このトレンド、ぜひゴルフ5プレステージにて実際に試打して体感していただきたい。
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