チームゴルフ5宮崎合宿レポート。2024年最新クラブ試打 穴井プロ編。安定感の「G430MAX 10K」か伸びしろ十分の「Qi10」か
今年2月末に宮崎県で行われたゴルフ5契約プロたちの合宿。
選手たちは練習だけでなく、新しいクラブのテストにも余念がなかった。とくに合宿初日、フェニックスカントリークラブの練習場では、最新クラブを各自が入念に試打し、モデル・スペックを絞っていく。そして最終的に気に入った2本を改めて打ってもらい、インプレッションを聞いた。今回は穴井プロの気になる2本を試打した様子をお届けする。
穴井詩プロが打ったのは、ピン「G430MAX 10K」とテーラーメイド「Qi10」の2本だ。
宮崎県「フェニックスカントリークラブ」の練習場で最新クラブをテスト
最初に打ったのはピン「G430MAX 10K」。“慣性モーメント1万g㎠超え”が売りの、ピンの最新ドライバーだ。ロフト9度、シャフトは「ピン ツアー2.0 クローム65」のSで試打した。
穴井プロの打った球は1発目から高弾道のドロー。
「球が上がりやすく、つかまりもいい。キャリーの出るビッグドロー出ました。自分で余計なことをしなくても勝手にビッグボールが出るオートマチックな感覚で、すごくラクですね」(穴井プロ)
「G430MAX 10K」は安定してビッグキャリーボールが出た
さらに穴井プロは、「10K」の実力を確かめるべく、打点を変えたり弾道を打ち分けたが、かなりの好感触の様子。トウ・ヒールともに打点をズラして打ってみても、芯で打った場合と遜色ないほどの飛距離が出ており、球も曲がらない。
一方で、ドローとフェードを打ち分けようとすると、大きな曲がりにはならないが、きちんと意図した球が出ている。
「慣性モーメントがすごく大きいと聞いていたので、何もできないのかと思っていましたが、ちゃんと弾道の打ち分けができるので驚きました。もちろん寛容性は高いので、そこのバランスはいい。かなり完成度が高いですね」(穴井プロ)
さすが「10K」、ミスヒットにはめっぽう強く、とにかく弾道が安定していた
次にテーラーメイド「Qi10」のロフト9度を、純正シャフトの「ディアマナ ブルー TM50」のSで試打。
こちらの1発目は高い球で右方向へのミス。ヘッドスピードは高い数値を記録したが、どうやら純正シャフトではすこし軽すぎた様子。そこで三菱ケミカル「テンセイプロ オレンジ1K」の60Sにシャフトを換えてみたところ、先ほどよりは強い低めの弾道が出たが、もう少し球を抑えたいとのこと。
そこで今度は「Qi10 LS」のロフト10.5度のヘッドに変更し、シャフトは先ほどと同じく「テンセイプロ オレンジ 1K」。さらにソール前方のスライディングウェイトをややつかまるポジションに変更して打った。
今度は強い中弾道。飛距離もかなり出ている様子。
「Qi10」はシャフト、「Qi10 LS」はウェイトなどを調整しつつ試打
「『Qi10』は最後『LS』を打ちましたが、ヘッドスピードが上がり、球が前にいく印象を受けました。ウェイトポジションはスタンダードだと少しつかまりが不足する感じでしたが、調整するとかなりいい球になりました。あとはシャフトを工夫すればもう少しつかまった強い球になると思うので、ここからセッティングを煮詰めていきたいですね。個人的には打感がやわらかくてすごく好き。コントロール性も高いし、いいセッティングが見つかれば『G430MAX 10K』を上回るポテンシャルがあるかもしれません」(穴井プロ)
打感も顔もよく気に入ったため、「もう少しセッティングを煮詰めたい」と穴井プロ
ここまでの試打では、現段階では「G430MAX 10K」が一歩リードする感じだが、セッティング面での伸びしろがあるのは「Qi10」シリーズ。穴井プロはまだ決めかねている様子だった。
穴井プロが気になっているピン「G430MAX 10K」とテーラーメイド「Qi10」シリーズ。
ゴルフ5各店舗では豊富な試打スペックをご用意しているので、気になっている方はぜひお近くの店舗に足を運んでいただきたい。
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