【ゴルフ5レディス2024レポート】注目ホールレポートVol.4 バーディ必至の最終ホール。どんなドラマが待っているのか
いよいよ今週開幕する「ゴルフ5レディス」。会場は岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」。川田太三氏設計で、6559ヤード、パー72となっています。このコースでは2020年大会以来4年ぶりの開催。今大会のコースセッティング担当、中野晶プロに、17、18番ホールの見どころを解説してもらいました。
『コースセッティング担当の中野晶プロ』
17番ホールは389ヤードのパー4。傾斜が厳しいうえ、フェアウェイが途中で途切れた独特のレイアウトで、前大会よりも少しティーイングエリアが前に出ており、25ヤードほど短くなりましたが、むしろマネジメントの難しさが増したかもしれないと中野プロは言います。
「ティーショットがとても難しいホールです。ドライバーを持つと落としどころが非常に狭いうえ、飛びすぎるとフェアウェイが切れたラフにまで行ってしまいます。しかし番手を下げてレイアップしようとしてもランディングエリアはやはり広くはないうえ傾斜しており、狙ったところに止めるのは容易ではありません。ドライバーを持つにせよレイアップするにせよ、ピン位置や風を勘案し、明確な目的をもって打たなければ攻略できない難ホールだと思います」(中野プロ)
『17番ホールのパー4はティーショットの難易度が高い。選手のクラブ選択にも注目』
『絶妙な距離でフェアウェイが途切れるコース設計』
ティーイングエリアから229ヤード,グリーンエッジまで150ヤードの地点が比較的広く、ティーショットのベストポジションではあります。しかし中野プロの言うようにここにボールを止めるのは簡単ではありません。
コースの左サイドには大きな松の木もあり、レイアップして左に曲げると、2打目でジャマになる可能性もあります。
右の先まで飛ばしてボールが傾斜を上手く転がり落ちると、グリーンまで残り100ヤードくらいの地点まで行けますが、途切れた先のフェアウェイまでは286ヤード。下り傾斜とはいえ、ラフが深くて球は転がりにくく、いいライから2打目を打てる可能性は高くありません。
『左サイドには松の木、右サイドは狭く難易度が高い』
終盤の勝負どころでこのホールをどう攻めるか、選手のマネジメント力が問われるホールになりそうです。
最終18番ホールは、371ヤードのパー4。ティーショットは着弾点まで25ヤードほど大きく打ち下ろしており、飛距離も稼ぎやすいホールになっています。
「ティーショットをうまく打てれば、2打目を残り100ヤード前後から打てるチャンスホール。ここをバーディで締める選手も多いでしょう。しかしグリーン右には大きな松があり、ティーショットが右に行ってしまうとジャマになってピンを狙えない場合もありますので、右サイドはNGです。左サイド、バンカー周辺はラフが深いですが、2打目はショートアイアンやウェッジで打てる距離ですので、ここを恐れずにティーショットは左に打っていくことが肝心です」(中野プロ)
『最終18番ホールは打ち下ろしのティーショットとなるパー4』
『ティーショットで右サイドに置くとバーディ奪取は難しくなる』
グリーン右手前のバンカーは、大きく打ち上げるうえ、バンカー内の木がジャマになって寄せるのは至難。絶対に入れてはいけないエリアになります。
グリーンは強い受け傾斜で、奥からのパッティングは至難。2打目はグリーンをキャッチするだけでなく、正確な距離感でピンを狙っていく技術が求められます。
『グリーン右手前のバンカーはNG』
「ラフは伸びていますが、全体的にはスコアが出やすく、お天気次第ではありますがバーディ合戦が期待できる面白い試合になると思います。とくに上がり3ホールはドラマティックな展開もあり得ますので、ぜひ選手たちの奮戦に注目し、応援してください」(中野プロ)
今週8月30日金曜日に迫った「ゴルフ5レディス」。
今回ご紹介した17番、18番はより白熱したプレーが見られると思うのでぜひ注目してみましょう。