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other2019.07.22

戸邉直人(走り高跳び)日本記録保持者は世界一を目指す!日本選手権で3度目の優勝を達成

走り高跳びの日本記録保持者(2m35)の戸邉直人(27)が強い。今年2月に日本記録を樹立し、ヨーロッパツアーでは4戦4勝と絶好調だ。凱旋試合となった日本選手権で優勝すれば、9月の世界選手権(ドーハ)の出場がほぼ決まる。記録更新も期待される中で、戸邉は空に向かって高く跳んだ。

「走り高跳び」は、バーを倒さずに走って跳び越える陸上競技となる。高く跳ぶためには、ある程度のスピードに乗った助走と高い跳躍力が要求される。選手は跳ぶ前にスタート地点から地を強く蹴る「踏切」の位置までの歩幅数を決め、頭の中でイメージしながら跳び越える。

走り高跳びの世界記録は、1993年にハビエル・ ソトマヨル(キューバ)によって樹立された。高さは2m45。サッカーのゴールの高さ(2m44)を跳び越えるとは、あまりにも超人的だ。



日本記録は2m35で、今年の2月2日、ヨーロッパツアーのドイツ戦で戸邉直人によって塗り替えられた。各国の大会で優勝し続ける戸邉は、現在、最も世界でメダルに近い日本人選手と言われている。今回の日本選手権で戸邉の優勝は確実で、日本記録の更新もあるだろうと大きく期待されていた。



日本選手権の走り高跳びにエントリーしたのは20名で、競技は2m05の高さから開始された。戸邉は2m15からスタートし、1回目に楽々とクリアした。だが、2m20の1回目では踏切位置が合わずに失敗し、2回目でクリアとなった。2m24でも2回目でクリアした戸邉を、決して調子が良さそうには思えなかった。



2m24が終了した時点で首位に立ったのは、リオ五輪日本代表の衛藤昴(28)だ。衛藤はそれまでの跳躍の全てを1回目でクリアしていたので、日本選手権は衛藤の1人舞台になるような雰囲気があった。

だが、やはり、戸邉が強かった。



「今日は、2m27が勝負になるかなと試合前から予想していたので、2m27に向けていい技術にまとめていけるようにすることを意識していた」と言う戸邉は、持ち前の強さを発揮して2m27を見事1回目でクリアしたのだ。一方の衛藤は、2m27を3回連続で失敗。これにより、戸邉の4年ぶり3回目の優勝と9月の世界選手権の出場内定が決まった。戸邉はその後バーの高さを2m30に上げてチャレンジしたが、1度もクリアできずに日本選手権を2m27で終えた。



戸邉は久しぶりに日本選手権で栄冠を勝ち取ったが、「2m30や2m33という記録を目標としていたので、それが達成できなかったことはちょっと残念」と、少し悔しさをにじませていた。だが頭の中での切り替えが上手くいっているようで、「世界陸上までには少し時間がある。技術的に、体力的に、もう一度じっくりと鍛え直して、万全の状態で本番を迎えられるようにしたい」と意気込み、モチベーションはかなり高い。

日本選手権では2m27という平凡な結果に終わったが、「身体の状態は非常にいい」ので今後も記録が更新が期待される。このまま調整が順調に進めば、9月の世界選手権で表彰台に立つことも夢ではない。

戸邉は4月からJALのアスリート社員として、より競技に集中できる環境に身を置いている。また自身の経験を基に、スポーツを通じて社会貢献にも努めていく予定だ。



戸邉の跳ぶ姿はもちろん、座る姿、立ち姿、イメージする姿など、実に絵になる。「語らずして、語る」とは、このことか。

戸邉は、1年後に東京で自身が世界一に輝く未来図を描いている。

世界中に衝撃を走らせてほしい。

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