姫野和樹 | フィジカルモンスターが語るラグビーW杯への想い「ラグビーの魅力を伝えることができたら最高です」
4年に1度の祭典「ラグビーW杯」が日本で初めて開催される。今大会はアジア初開催でもあり、9月20日から11月2日の決勝戦まで、日本全国12都市で世界最高レベルの死闘が繰り広げられる。
初のベスト8進出を目指す日本代表チームで豪快なタックルと力強い突破を得意とするのが、フランカーの姫野和樹選手(24歳・トヨタ自動車ヴェルブリッツ所属)だ。日本代表の若きスターとして飛躍が期待される姫野は、今回のW杯に何を感じているのだろうか。
――姫野選手、試合中に相手選手たちを次々となぎ倒していきますね。
姫野:そうですね(笑)。強くて大きい相手に対しても、しっかりと体で当たって低い状態でプレーをして、ボールを持ってから攻撃に結びつけるのが特長ですね。
――個人的な課題はありますか?
姫野:ディフエンス面を意識してやっています。強みがアタックだと思うので、まだまだ高めていきたいですね。
――ラグビーを始めたきっかけは何でしたか?
姫野:ラグビーをやる前に、野球、サッカー、バスケットボールと色々やりました。地元の愛知県はラグビーが盛んな地域でして、中学生の時にラグビーが自分に1番合うと思い、続けるようになりましたね。
――いつ頃から世界を意識するように?
姫野:ラグビーを始めた頃から「日本代表に入りたい」という気持ちが強かったですからね。前回のW杯で日本代表が活躍する姿を見て、「自分もここでプレーして、世界に羽ばたきたい」と思いました。
――世界の強豪国はと対戦して何を感じますか?
姫野:「日本人は小さくて弱い」というイメージがありますが、フィジカル的に負けていなく通用しているので、「外国人選手より強い」というところは自信となりましたね。
――日本代表はどのようなチームですか?
姫野:凄く速い展開で面白いラグビーをするチームだと思いますね。
――ラグビースパイクへのこだわりを感じます。
姫野:足のフィット感を1番重視していますね。裸足に近い素足感覚が好きで、足の形に合う底が柔らかくて屈曲するスパイクを履いています。軽くてステップを踏みやすいから良いですよね。
――話は変わりますが、髪型にもこだわりはありますか?
姫野:特にないですけど(笑)。…(笑)。2週間に1回は切りに行きます。髪の毛が長いのが好きじゃないですから。自分が気に入っていれば良いですよね。
――どのようなファッションが好きですか?
姫野:シンプルなものが良いですね。白のTシャツにジーパンを合わせて、白のスニーカーを履いていますね。
――バラエティ番組で芸達者な一面も出していましたね。
姫野:あはは(笑)。そういうキャラではないですよ(笑)。みんなで飲み会をするのは好きですね。
――食事が大切になると思います。好きな食べ物は何ですか?
姫野:鰻重と焼肉も好きですね(笑)。
――体のケアもまた大切になると思います。
姫野:毎日のように疲労しているので、どこが疲れているのかを把握しながらケアをしていますね。
――何時間睡眠ですか?
姫野:日本代表合宿のように練習がきつければ、8、9時間は寝ますね。
――試合前に緊張をしますか?
姫野:緊張をしますが、僕はちょっと緊張をしている方が良いプレーをできますね。緊張し過ぎていればヒップホップを聴いたり、普段からメモをしているラグビーノートを見ると気分が落ち着きますね。自分にとって1番良い心理状態となるようにしています。
――モチベーションの上げ方は?
姫野:特になく、気持ちを落ち着かせるようにするだけですね。
――リラックス方法はありますか?
姫野:夏にサーフィンをしますし、ゴルフをしたり、映画を観るのも、読書も好きです。
――今年のW杯に何を感じていますか?
姫野:僕はラグビーが大好きです。ただ、まだまだラグビーという素晴らしいスポーツが世間で周知されていないと感じています。W杯を通して、沢山の方々にラグビーの魅力を伝えることができたら最高ですね。
――姫野選手のようなラガーマンを目指す子供達へメッセージをお願いします。
姫野:自分が好きなラグビーというスポーツを楽しむことが1番重要だと思います。これから大人になっても、ラグビーを楽しんでいってほしいですね。
――姫野選手のファンにもメッセージをお願いします。
姫野:W杯まで刻々と迫ってきている中で、毎日ハードワークをしています。結果を必ず出したいので、僕たちの姿を見てもらって「感動と勇気を少しでも与えたい」と思います。ぜひ日本代表を応援していただいて、皆でラグビーW杯を盛り上げていきましょう。
――今後の目標を教えてください。
姫野:W杯の活躍によって、海外のチームからオファーがくると思います。日本を出て武者修行をしてみたいですね。後々は、日本代表のリーダーとしてチームを引っ張っていきたいです。
――最後に、姫野選手にとってラグビーとは何になりますか?
姫野:うーん、何でしょうね。ラグビーは、僕の親じゃないですけど、師匠みたいな存在ですね。僕自身ラグビーというスポーツに育てられ、沢山のことを教わっています。人を大切にすることも愛情や情熱を持つこともそうですし、今の自分という人間ができているのも、ラグビーがあるからです。ラグビーは、大きな存在となりますね。
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