フリーワード検索

outdoor2019.08.22

今すぐやろう、キャンプの盗難防止対策!HOW TO CAMP!基本すぎて聞けないこと、教えます! File 6

【  File 1 「ペグ打ちを制する者は、テントを制す!」の記事は こちら  】
File 2 「ペグハンマーって何がすごいの?」の記事は こちら
File 3 「キャリーカートがあるとこんなに便利!」の記事は こちら
File 4 「蚊取り線香を使いこなそう」の記事は こちら
File 5 「テーブル&チェアがないとキャンプは始まらない!」の記事は こちら


キャンプというのは、「大自然に囲まれて楽しいひとときを過ごす」なんていう、表向きにはステキな体験の場でもありますが、見方を変えれば…。
そうです。そうなんです。「キャンプ」の世界というのは、自分の技量が試される、いわば「人間力」を見極められてしまう場でもあるんです。

一緒に行く人に「次も早くキャンプに行きたい!」な〜んて言ってもらうためにも、基本すぎて聞けないキャンプのHOW TOを、ここでしっかり学んでおきましょう!
最終回となる第6回は…、キャンプ人気がどんどん高まっているからこそ知っておいたほうがいい「キャンプ道具の盗難防止対策」について、しっかり伝授いたします!


■まずは自分のキャンプ道具がいかに大事かを思い返してみよう

キャンプ道具を揃え、キャンプを経験する回数を重ねていくほど感じるのが

「コツコツ揃えていったキャンプ道具たちの、まぁかわいいこと♪」

ではないでしょうか。

使い方にもようやく慣れ、キャンプから自宅に帰り片付けるときの名残惜しさ。キャンプシーンが蘇る、思い出の汚れや傷。シーズンオフの合間に道具を引っ張り出し、メンテナンスするときの至福の時間…。
想像しただけで愛おしさを感じる人もいるのでは?

そんな我が子のようなキャンプ道具だからこそ、防犯の意識を持っておくことが大切なのです。


■どうして盗難防止対策をしたほうがいいの?


 

キャンプは言ってみれば「無防備なおうち」であることに変わりはありません。
日本は世界の中では比較的安全な国と言われている…とはいえ、お出かけ中や就寝中に盗難、という事例は残念ながらゼロではないのが現状です。

特に不特定多数の人々が集まるイベントではもちろんのこと、たとえ管理体制が十分整っているキャンプ場であったとしてもそこは野外。自己責任の世界なのです。

基本的にはキャンプをする人同士…いやいや人としての良識のもと成り立つレジャーではありますが、大切な道具たちなのですから、最低限の盗難対策はしておいたほうが結果として楽しいキャンプにつながります。


■どんなキャンプアイテムが盗難されやすいの?

それはズバリ、

運びやすくて、高価なアイテム

その一言に尽きます。具体的に一例を挙げると…

・ハイブランドのチェア
・ハイブランドのランタン
・ハイブランドのダッチオーブン
・ハイブランドのペグ

などなど。簡単に言ってしまえば、

「お高めの人気ブランドで、人知れず簡単に持ち運べてそのあとフリマサイトなどで売れそうなもの」

が多いですね。


■どんな盗難防止対策があるの?

盗難対策をするにあたってまず考えることは、

盗むのにひと手間かかる or 心理的に盗みづらい

状況を作るということです。
自分が仮に泥棒の心境になったつもりで考えてみてください。同じテント、同じ道具のサイトがふたつ並んでいた場合、より無防備な方に侵入したほうが簡単にミッションをクリアできますよね。

敵に砦をクリアされないためにも、簡単なことから始められる盗難防止対策をいくつかご紹介しましょう。

自分の名前や目印がしっかり書き込まれていると、所有者の観点からすると所有愛も価値もぐっと上がるのですが、同時にオリジナル感が出てしまうので、ブランドとしての商品価値は下がってしまいます。
「誰のものであるかを特定できるようにしておく」というのが盗難防止策になることはもちろん、盗難された道具が自分のものだという証拠となる、という意味でも大切です。



テントやタープが飛んでいかないように固定する「ペグ」は、プラスチックやアルミ製の比較的安価なものから、鍛造製の頑丈で高価なものまでさまざま。1回のキャンプで使用する本数も多いので、簡単に盗まれないためにも可能な限りしっかりと打ち込んで固定しておきましょう。そうすることで、抜くのに手間と労力がかかり、盗難防止につながります。

サイト内に「人がいるかも?」と思わせることは、心理的にも効果大。
例えばテントの入口にシューズやサンダル等のスリッパを置いておけば、人の存在を匂わせることができて安心です。

世の中的には「貴重品は車内に置かないように」なんて言われていますが、キャンプに限ってはハナシは別。野外においては、車は鉄に覆われた鍵付き倉庫のようなものです。オートキャンプの場合は、就寝前に車の中に片付けられるものは片付けてしまいましょう。もちろん施錠は忘れずに。

中に簡単に入って来られない状況を作ることも大切です。テントのファスナーやフライシートのペグループなどをつないで錠をかけて「我が家、防犯番長完備のキャンパーですから!何か盗ろうものならただじゃあおかないからね!」的オーラを、南京錠からもしっかりと出しておきます。



夜間に住宅街を歩いていると、玄関前を通ったときにポーチライトが光った経験、ありませんか?
そう、アレをキャンプでも応用する方法です。近づくとピカーンと光るセンサー付きのライトを設置しておくことで、夜間の盗難防止になるだけでなく、深夜のトイレに行くときも安心。
センサー付きライトでなくても、ほんのり照らしてくれる電池式のLEDライトでも代用できます。



非日常を楽しめるキャンプ。「設営できた!ビール開けた!夕食つくった!焚き火最高!」…な〜んてその都度SNSにアップしたい気持ちはとっても分かります。
しかしこんなネット全盛のご時世。自分の居場所を画像付きで発信しているようなもんです。
はい、つまりは「今、×××のキャンプ場で、こんなギアがどどーんとあって、つまりは自宅はお出かけ中につき侵入し放題ですよ」という情報を大公開していると言っても過言ではありません。

楽しい瞬間はひとまず心のカメラにしっかり収めて、キャンプから帰ってきてから投稿するなど、時間的な工夫も大切です。



 

万が一盗難に遭っても、アウトドアの損害保険やキャンプ保険などでカバーできる場合もあります。
盗難されると、大切な道具をなくしたショックに加え、思い出も盗られてしまった気がしてどうにも悲しくなってしまいがちです。 Wの悲劇を生まないためにも、「保険に入る」ということを考慮しておくのもいいかもしれませんね。最近ではスマホで簡単に加入できる保険もあるので、要チェックです! 

結論:しっかり対策をしておけば、楽しいキャンプになる


6回に渡ってお送りしてきた、「基本すぎて聞けないキャンプのHOW TO」はいかがでしたか?
HOW TOで学んださまざまなことを活かしながら、実践の中でさらに技術や裏技などを身につけてキャンプの達人になってくださいね!

SEARCH フリーワード検索