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other2019.08.26

松島幸太朗 | 超万能型プレーヤーが語るラグビーW杯への想い「自分達の能力を発揮できるようにしたい」

4年に1度の祭典「ラグビーW杯」が日本で初めて開催される。今大会はアジア初開催でもあり、9月20日から11月2日の決勝戦まで、日本全国12都市で世界最高レベルの死闘が繰り広げられる。初のベスト8進出を目指す日本代表チームの攻守に渡って鍵を握るのが、どのポジションでもこなす超万能型プレーヤーの松島幸太朗選手(26歳・サントリーサンゴリアス所属)だ。

ジンバブエ人の父と日本人の母を持つ松島。ハイレベルのテクニック、スピード、パワーを武器に、トリッキーなプレーを仕掛けていくのが特長だ。前回大会でも主力として活躍した松島は、今回のW杯にどのような想いを抱いているのだろうか?



――松島選手、日本代表では何を課題に取り組んでいますか?

松島:僕はフルバックとウイングのポジションをやるので、最後にタックルを決めるための精度を磨いていますね。

――プレーが非常にトリッキーですよね。

松島:僕は相手選手の情報を把握してから色々仕掛けるタイプの選手ですね。相手の癖、リアクション、心理状態も分析します。タックルを嫌がる選手であれば突進しますし、タックルが得意な選手であればアタックのタイミングをズラしますね。

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

松島:スポーツは、まず水泳とサッカーから始めました。小学生の時にサッカーを続け、中学ではバレーボールをやりました。中2の時に南アフリカに行く機会があり、向こうで誘われてラグビーを始めたんですよね。

――ラグビーの本場じゃないですか。

松島:そうですね。ラグビーで良い結果を残すことができ、所属チームで年間最優秀選手に選ばれました。

――素晴らしいですね。その後どのような道を?

松島:日本の高校を卒業後、再び南アフリカに3年間行きました。多くのトッププレーヤーと一緒に練習をできたので、他の日本人選手よりも早めに良い経験ができたと思います。

――世界を相手に戦い、何を感じますか?

松島:日本のラグビーよりも、世界の強豪国のほうがシステムや戦術に関するアイディアが豊富で優っていますね。



――現在の日本代表はどのようなチームですか?

松島:多国籍で色々な人たちがいますからね。今はチームが1つになるように、話しやすい環境になってきていると思います。

――ラグビースパイクへのこだわりはありますか?

松島:僕は軽いスパイクが好きでして、足に合えばそれをずっと使います。柔らかくてフィット感があり、靴ズレがしないものが良いですね。

――髪型にもこだわりを感じます。

松島:2週間に1回は切りますね(笑)。お店に切りに行きますし、自分でも切ります。

――自分で切るのは難しくないですか?今のカットも自分で切りましたか?

松島:はい、自分でとなります(笑)。慣れましたね。

――ラグビーだけでなく、髪を切る技術も素晴らしいですね。綺麗に整っています。

松島:そうですか(笑)。ありがとうございます(笑)。

――ファッションについては?

松島:僕は、あまり気にしないタイプですからね(笑)。シンプルな服装が多く、Tシャツにゆったり目のジョガーパンツを合わせ、かっこいいスニーカーを履いています。

――食事が大切になると思います。好きな食べ物は何ですか?

松島:昔からカレーライスとか、シンプルなものが好きですね。実家に帰るとカレーを出してくれますし、お店に食べに行くことも多いですね。



――体のケアもまた大切になると思います。その点はいかがですか?

松島:日本代表の合宿の練習はきついので、積極的に交代浴をやっています。寝る前に、しっかりとストレッチをやって体をほぐしていますね。

――何時間睡眠ですか?

松島:僕は7、8時間は取りたいタイプですね。睡眠時間が短いと次の日にだるくなるので、長く眠るようにしています。

――緊張するタイプですか?

松島:緊張はあまり意識しないですね。試合前に何をやるべきか、今までやってきた練習を振り返っていると、あまり気にならなくなって集中できるようになりますね。

――モチベーションの上げ方を教えてください。

松島:試合で勝つことが前提となりますからね。自分がどのようなプレーをしたいのかを、ウォーミングアップの時からイメージしていると上がっていきます。

――リラックス方法も知りたいです。

松島:シーズン中に関しては、あまり外に出ないで映画やテレビ番組を見ていると落ち着きます。

――好きなミュージシャンはいますか?

松島:ポルノグラフィティやORANGE RANGEをよく聴いていますね。



――W杯に向けての意気込みをお願いします。

松島:前回大会で3勝もできた4年前のチームのように、規律を高めていきたいですね。自分たちのスタンダードを高く持っていくことができれば、自然と結果が出ると思っています。疲れた時でも自分達の能力を発揮できるようにしたいですね。

――松島選手のようなラガーマンを目指す子供達に向けてメッセージをお願いします。

松島:まずはラグビーを楽しむことを第一優先に考えてほしいですね。自分がどのような選手であるのかを知った上で、ラグビーを学んで練習することで上達すると思いますね。

――松島選手のファンにもメッセージをお願いします。

松島:W杯でしっかり結果を出すためにも、ファンの皆さんの応援が力になるので、その期待に応えられるようにやっていきたいと思います。

――今後の目標を教えてください。

松島:W杯が終ったら、ヨーロッパでプレーをしてみたいという気持ちがあります。

――最後に、松島選手にとってラグビーとは何になりますか?

松島:難しいですね(笑)。振り返ると、人として凄く成長させてくれた競技であると思います。ラグビーは人と人が助け合うスポーツです。1人の選手が努力を怠ればチームの皆に良くない影響を与えますからね。自分から積極的に気を遣いながら動くことで、人間的に成長してきたと思います。

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