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other2020.09.25

【スポーツデポ・アルペン独占インタビュー】強さをベースにしなやかに進化する「中村アン」

女優としてより一層の輝きを放つ中村アンさん。

ストイックなイメージのある彼女の”いま”とは?


■部活動とは違い、大人になって再開したトレーニングは自分で舵を取りながら進化する。
変化していく身体を楽しむことから始まった。



──トレーニングをされている姿が印象的ですが、そもそも身体を動かすことをはじめたきかっけを教えください。 

大学生までチアリーディングをやっていたのですが、そこからあまり身体を動かすということをしておらず、食事制限だけで体型を維持していたんです。運動しないと心身共にスッキリしないことは過去の運動経験から理解していたので、この5年間くらいで自分に合うものを探しながら、いろんなトレーニングを試していました。運動を再開した頃は、雑誌で見かけるアスリートの屈強な肉体美に興味を持っていましたね。なかでもサーキットトレーニングは、自分の性格に合っていました。チアリーディングはひとを持ち上げるのでパワー系の競技だったことと、ハードなトレーニングなので体脂肪率が下がりやすくて、その強度と質にハマったんだと思います。キツいからこそ結果が目に見えて現れる燃焼系ワークアウトが好きで、楽しかった。仕事の合間や1日の終わりにトレーニングすることで、フィジカルもメンタルもコントロールできるというメリットも大きいですね。目的をどこに置くかというのもありますが、トレーニングの翌日は身体がキュッと引き締まっていて、健康的な身体に近づいているのがわかるし、罪悪感なく食事もできる。続けているうちにどれくらいやればどれほどの効果があるのかということが理解できるようになってきました。


──これまでにどんなトレーニングをされていますか?

幼少の頃に体操や水泳はやっていましたが、大人になってからはサーキットトレーニングがメインでしたね。動かなければたるんでしまうので、普段から移動は自転車や徒歩で、身体に熱を持たせる動作を心がけています。また、トレーニングと同じくらい食事は大切だと思っているので、運動量に合わせて調整していますね。食欲ばかりに思考をもっていかれないようコントロールし、お腹が空いたら食べるというふうに身体の声を聞いています。10年後の身体はいま食べたもので形成されると聞いたことがあるので、1食を大切にしたいなと思うようになりました。若い頃は細ければいいみたいに思っていた時期もあったのですが、いまはメリハリのある身体というか、立っていると自信がみなぎっているようなそんな身体が理想です。


■楽しみながら継続したからこそ、見えてきたもの、理解できたこと。
とどまらず、その先の理想の自分へ。



──トレーニングを継続される中で、身体を動かすことへの向き合い方、また、日常生活でどのような意識の変化がありますか? 

最近はインナーマッスルを鍛えることを日常的に意識しています。鍛えるというよりは、ほぐしながら内側をキュッと締めるという感じです。家にいるときや仕事の待ち時間に、肩甲骨を寄せたり胸を開いたり。それだけでも結構きついんです。骨を動かしたり骨盤を締めるということを今までやっていなかったのですが、最近は立体的な身体をつくるために細かい動きを大切にしていますね。あとは呼吸が浅かったり力が入ってしまっていることがあるので、ほぐしながら縦に伸びたりして緊張感をほぐしています。ストイックというよりは、身体を動かすことそのものが好きなんですね。キレイに見えるにはどういうバランスがいいのかとか、骨の位置はどこにあるのが正しいのかとか、もっと勉強したくて。ヒールを履いていなくても立ち姿がキレイなのって姿勢が美しいことだと思いますし、その位置でトレーニングを重ねられればもっとキレイな身体になれるんじゃないかなって。トレーニングを始めた頃の、がむしゃらに重量をあげることが目標だったときとは随分価値観が変わって、年齢に合わせていくのが大事だっていう考え方になりました。身体の使い方をどんどんアップデートしていきたいですね。



──お気に入りのウエアやトレーニングスタイルはありますか?

アンダーアーマーには様々なタイプのウエアがあり、用途によって使い分けているのですが、トレーニング中の安定感や着心地優先で選んでいます。運動するときは空気が入らないくらいぴったりフィットするウエアのほうが、擦れたりすることもないですし、集中できますね。色はブラックを選ぶことが多く、最近は迷彩柄もかっこよくて好きです。雨の日はポップなカラーをチョイスしてテンションあげたり。家の中でもレギンスを履いて、ストレッチポールなどで身体をメンテナンスしていますが、家事をするときにもレギンスにゆったりしたTシャツをあわせると動きやすくていいですね。そういうときは素材をスポーツっぽいものではなく、肌触りの良いコットン素材のものを選べば着心地の良さと快適性があってお勧めです。


■自分の思考行動を理解できるようになった30代。
年齢にあわせていまを美しく、未来も美しくあるために。



──自分を高く保つための秘訣はなんですか? 

仕事で思いっきり集中してオフは気ままに過ごすというメリハリが好きなので、ある程度”疲れる”ということは大事だと思いますね。すごく疲れちゃうと心身のリカバリーに時間がかかってしまうので追い込みすぎはよくないですが、忙しいときや緊張しているときに呼吸していない自分に気付いてあげるようにしたり。でもそういうのって、昔は自分でも全然わかっていなくて。自分を心地よく開放してあげる方法が30代になってわかってきた気がします。例えば、疲れないための空間を作るという目的で照明を暗くしたりだとか。自分との付き合い方がちょっと上手になってきたかな。わりと直感型なので気分でスケジュールを決めることが多いですが、トレーニングの予約を入れておけば自然とその環境に身を置き、身体を動かせばそれがスイッチになってパキパキ行動できるようになる。そうすることでオンとオフのエネルギー放出のバランスが取れているんじゃないかと思います。何か大きなアクションでなくても、確実性のあることを日々小さく積み上げることで、いまをキープできるという要素にもなりますし、常に全力疾走じゃなくてもいい。トレーニングも食も美容でも、ひとから教わったことをいろいろ試して検証して、合っているものを取り入れる。やってみないとわからないことがほとんどですし、毎日何かしら行動していたほうが刺激的で楽しいですね。身体を使うときと頭を使うときは別で、全てが思うようにいく日ばかりではないですが、身体を動かすことの素晴らしさは常に挑戦できることや、その成功体験が次に生かせることだったりすると思うんですね。だから、何事もいまやっていることが次に繋がるといいなっていう前向きな気持ちでいますし、やっぱりわたしは身体を動かしていたほうがいいと思います。



──この先、ご自身に関してなりたい姿や理想像、期待するイメージを教えてください。

身体づくりはある程度土台ができるまでは頑張った方がいいと思います。色々やってみてわかったことがたくさんあったからこそ、トレーニングもこれをやればこうなれる、みたないセオリーに自分を適応させるんじゃなくて、土台を作り上げる過程の中で自分と向き合い、そこで自分らしさが見出せるんだと思います。自分らしく、自分のために努力できるひとってかっこいいですし、いろんなスタイルがあってもいい。アンダーアーマーにはそういうみんなが真剣に自分と向き合って取り組んでいるという世界観があるので、わたしもそういう姿勢に刺激を受けています。チアリーディングで培ったメンタルとフィジカルがベースにあっていま運動しているので、キツいなと思う局面があったとしても、その後の気持ち良さがあるので頑張れる。それがいまのわたしの人生における自分らしさになっているなって。もうわたしにとって運動は欠かせないですね。ひとつのことに思いっきり集中してしまうタイプというのもありますが、そうやって自分の軸を作ってきたんだって思います。プロのトレーナーの方から学んだことはたくさんありますし、これからも正しい知識を身につけて、より自分をステップアップさせていきたいです。年齢を重ねるにつれ、また、お芝居の仕事をさせていただく機会が増えて、集中の仕方が”動”から”静”になったっていう実感があるんですね。そういう自分の気づきとインナーマッスルを使うことへの興味がリンクして、面白さをもっと追求してみたい。自分と対話して柔らかく心身を整えながら、チャレンジし続けるという刺激を楽しむ毎日でありたいと思っています。

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