【バドミントン】スマッシュを打つコツとは? コツや練習方法を解説
バドミントンのスマッシュは、トッププレーヤーの場合は時速500km近いスピードが出ることもあるなど、バドミントンの中でも特に見ごたえのあるプレーです。しかし、バドミントンを始めたばかりの初心者の方には、思い通りにスマッシュを打てないと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、バドミントンで強いスマッシュを打つためのコツや、初心者の方がスマッシュを打つために取り入れたい練習方法などをご紹介します。
【目次】
■スマッシュではどこを狙えば良い?
バドミントンのスマッシュは、打球が速く威力のあるショットです。高い位置から相手コートに突き刺すような角度で打つので、点を取り試合を優位に運ぶためには欠かすことができません。
しかし、相手が簡単に返せるようなコースに打ってしまうと、どれだけ力強いスマッシュを打っても効果は半減してしまいます。相手から遠いサイドや相手の体めがけて「ボディアタック」を狙うなど、できるだけ相手が返しづらい場所を狙うことがコツです。
スマッシュは攻撃的な技だからこそ、しっかりと厳しいコースを狙えるコントロールが必要だといえます。
■強いスマッシュを打つためのコツ
バドミントン初心者のうちは、力強くスピードのあるスマッシュを打つことは難しいかもしれません。スマッシュを打つためのコツを知っておくと、練習の際にも役立ちます。
スマッシュ上達のために意識したいコツは、以下の5つです。
・正しいフォームを覚える
強いスマッシュを打つためには、最初に正しいフォームを覚えておく必要があります。練習を繰り返し、基本的なスマッシュのフォームを体に覚え込ませることが大切です。
【基本的なスマッシュのフォーム】
1.シャトルの落下点に入り体制を整える
2.腕をしならせるように肘を後ろに引き、胸を張る(テイクバック)
3.シャトルとラケットが当たるインパクトの際は、腕を真っすぐに伸ばす
4.全身の力をシャトルにぶつけるように意識しながら、腕を強く振り抜く
シャトルを打つ際は、打点を体の真上ではなく少し前に持ってきましょう。体の少し前でシャトルをとらえたら、上から下へとラケットの面を振り下ろすように意識するのが、強いスマッシュを打つ際の基本のフォームです。
・重心の位置を意識する
スマッシュでテイクバックを取る際は、体の後ろ側の足が軸足になります。体重を軸足にしっかり乗せて重心を後ろに置き、力を溜めることが大切です。
テイクバックでしっかりと体重を軸足に乗せたら、ラケットを振り上げる際に重心を体の前へ移動させ、全体重をかけるイメージでシャトルを打ち抜きましょう。そうすることで、パワーがしっかりとシャトルに乗り、力強いスマッシュになります。
・打点を高くする
スマッシュを打つ際は打点をできるだけ高くすることで、相手が返しづらい打球になります。シャトルをクリアする場合は打点が体の真上にあっても構いませんが、スマッシュでは体の軸よりも少し前気味に打点を置くのがポイントです。
打点を体の真上に持ってきてしまうと、ラケットの面が上向きになり、シャトルも上に飛んでしまいます。また、肘を曲げすぎて顔に近い高さで打ってしまうのも、初心者にありがちのプレーです。速いスマッシュが打てないだけでなく、体に負担がかかり怪我につながる恐れもあります。
打点を頭上よりも少し前に持ってくると、肘に余裕が生まれ、腕をしっかりと振ることができます。ラケットも自然と下を向くため、相手コートにシャトルを突き刺すような角度のある弾道になるでしょう。
・手首を使うことを心がける
バドミントンをプレーする際は、手首の使い方もポイントです。ラケットの面がシャトルをとらえたら、手首を柔軟に使って打ち返すことで、スマッシュがより速くなります。ドアノブを回すときのような動きで、手首を回転させる打ち方を心がけましょう。
手首の使い方が正しければフォームも自ずときれいになり、角度のあるスマッシュを打てるようになります。
・力み過ぎない
スマッシュで力を入れる必要があるのは、基本的にはシャトルがラケットに当たる瞬間だけです。速いスマッシュを打とうと力み過ぎていると、体に無駄な力が入り、ラケットを振るスピードが落ちてしまいます。
強いスマッシュが打てなくなってしまうので、打つ瞬間以外はグリップを緩く握って脱力しておくなど、力まないように意識しましょう。
■スマッシュを打つための練習方法
力強いスマッシュを打つためには、ご紹介したコツを意識しながら練習を繰り返すことが大切です。では、具体的にどのような練習を行うのが効果的なのでしょうか。初心者でも取り入れやすい練習方法の一例をご紹介します。
・素振り
本格的なスマッシュの練習を行う前に、しっかりとバドミントンのフォームを固めておくことが大切です。フォームが固まる前にスマッシュの練習を取り入れると、フォームが崩れたり無理な打ち方で体を傷めたりする恐れもあります。
最初に素振りを行い、正しいフォームを体に覚え込ませましょう。自分は動かずに、打ちやすい位置にシャトルを上げてもらって打ち返す基礎練習もおすすめです。
基礎練習ができるようになりフォームが固まったら、あとはシャトルの落下位置に合わせて移動するだけでラリーが続くようになります。
・筋トレ
正しいフォームを固め、力強いスマッシュを決めるためには、前提として適切な筋肉量が欠かせません。飛びながらスマッシュを放つ「ジャンピングスマッシュ」を行いたい場合は、空中で姿勢を維持したり着地の衝撃を和らげたりするために、体幹や膝周りの筋肉がより多く必要になります。
肩や腕、インナーマッスルをはじめ、体全体に適切な筋肉をつけるように、スクワットやブリッジのような筋トレを練習メニューとして取り入れましょう。
また、肩甲骨を柔軟に動かせるようにしておくと、スマッシュの角度に幅を持たせられます。筋トレと並行して肩甲骨を回転させるストレッチなども行い、可動域を広くしておくのがおすすめです。
・ノック練習
正しいフォームや適切な筋肉量が身につき、スマッシュが打てるようになってきたら、ノック練習を行いましょう。スマッシュは打てるが安定しないという場合は、ノック練習によって「何が問題なのか」を明確にできます。
ノック練習を行う際は、体の使い方を意識するのがコツです。わざと間違った体の使い方をしてみるのも、問題を自覚するのに役立ちます。
慣れてきたら、スマッシュの後にコート前方へ走ってプッシュショットを行う、コートの左右に移動して交互にスマッシュを打つなど、前後左右の動きを取り入れた練習もおすすめです。その際に、スマッシュを打つコースも意識すると、より練習効果が上がります。
・慣れてきたら2対1で打ち合いをするのもおすすめ
ノック練習にも慣れた方は、レシーバーを2人に増やして打ち合いを行うのもおすすめです。最初はレシーバーが打ち返すコースをコート半分などに限定しておき、徐々に打ち返すコースを広げて行くと良いでしょう。
ノック練習以上に幅広い打球に対応しなければいけないため、より実践に近い感覚で練習が行えます。
■コツを掴んで速度のあるスマッシュを打とう
力強いスマッシュを打つためには、正しいフォームやスマッシュのコツを体に覚え込ませる必要があります。フォームや重心、打点などのコツを覚えるためには、日々の練習が大切です。また、普通のスマッシュよりも難しいジャンピングスマッシュを行いたい方は、体幹や膝周りの筋肉を鍛えるトレーニングも欠かせません。
ノック練習や筋トレを繰り返し、スピードのある強いスマッシュを打てるようになりましょう。
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