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other2022.03.16

【バレーボール】ブロックでチーム力アップを目指そう! 基本のコツをご紹介

スパイクやレシーブ、サーブなどと異なり、ブロックはバレーボールの中だとなかなか注目を集めづらい技術です。しかし、プロ・アマ問わず、強いといわれるチームはブロックが上手なことが多いです。試合で勝てるようになりたいと思っているチームは、ブロックの技術を高めていく必要があります。
ここでは、バレーボールのブロックの概要や種類、ブロックを上達させるために知っておきたい基本的なコツについてご紹介します。

 

【目次】

■バレーのブロックの役割

■バレーのブロックの種類

・リードブロック

・コミットブロック

・ゲスブロック

■バレーのブロックのコツ

・手の形

・腕の出し方

・強いブロックを行う

・ジャンプするタイミング

■練習を繰り返してブロックを成功させよう

 

■バレーのブロックの役割

バレーボールのブロックと聞くと、相手のアタック(スパイク)をシャットアウトして相手コートに叩き落とす「キルブロック」に目が行きがちです。確かにキルブロックは華のあるプレーのひとつですが、ブロックを行う役割は得点を奪うことだけではありません。

例えば、手や腕にボールを当ててスパイクの威力を下げたり、相手のスパイクコースを狭めたりしてレシーブを行いやすくするのも、ブロックの目的のひとつです。相手がブロックを意識すれば、コントロールを乱してアウトになることも考えられます。

トップレベルのバレーの試合だと、スパイクの速度は時速100km以上になり、男子バレーでは150kmを超えるといわれます。ブロックがない場合、スパイカーは自分の好きなように高速なボールを打つことができるので、スパイクレシーブ(ディグ)するのは困難です。

しかし、ブロックでスパイクのコース自体を限定してレシーバーが用意しておけば、スパイクを防げる可能性は格段に高まります。チーム全体でブロックの技術を高めていけば、自ずと失点しづらいチームを作ることにつながるでしょう。

 

■バレーのブロックの種類

バレーのブロックの種類

 

バレーのブロックは、ブロッカーの位置やジャンプするタイミングなどで、いくつかの種類に分けることができます。ここでは、ジャンプするタイミングごとのブロックの種類について見ていきましょう。

 

・リードブロック

リードブロックでは、相手のトスが上がる位置を確認してからジャンプしてブロックを行います。トスが上がってからジャンプする方向を見極める必要があるので、俊敏性に優れている選手が行いやすいブロックです。
ジャンプの高さは出にくいですが、相手のフェイントにかかりづらく、無駄なジャンプをする確率を減らせます。広範囲をカバーすることも可能で、相手にプレッシャーを与えることもできるでしょう。

しかし、トスを確認してからジャンプを行うという性質上、相手のトスやスパイクが早いとブロックのタイミングが遅れ、ノーブロックでスパイクを打たれる可能性があります。相手がクイック攻撃を仕掛けてくることが多い場合は、あまり威力を発揮できない点がデメリットです。

 

・コミットブロック

セッターの上げるトスに関係なく、相手スパイカーを予測してブロッカーがジャンプするのがコミットブロックです。主に相手のセンターからのクイック攻撃を確実に止める目的で行われます。

予想が当たればほぼ確実にクイック攻撃を止められるのが強みですが、左右にボールを振られると対応が遅れ、ブロックが手薄な状態でスパイクされてしまうというデメリットがあります。

 

・ゲスブロック

ゲスブロックのゲス(guess)は、「推測する」という意味を持つ英単語で、相手の攻撃を推測してジャンプするブロックのことです。意味だけ見るとコミットブロックと似ているようにも思いますが、ゲスブロックは相手の攻撃をブロッカー個人で判断してジャンプするものを指します。

コミットブロックの場合は、「この位置からトスが上がったら相手のアタッカーに対してブロックを仕掛ける」といったルールをチームで共有できます。しかし、ゲスブロックは完全な個人判断で行うブロックです。
味方選手もブロッカーのジャンプを予測できず、レシーブの体勢を整えることが難しいため、チームの戦術として取り入れられるブロックではありません。

 

■バレーのブロックのコツ

バレーのブロックのコツ

 

バレーボールのブロックは、ディフェンスとオフェンスの要素を併せ持った重要なプレーです。では、ブロックを習得して試合で実際にいかせるようになるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ブロックのコツを4つご紹介しますので、練習の際などに確認してみてください。

 

・手の形

バレーボールのブロックでは、腕を上に伸ばしてジャンプするのが一般的です。ブロック時は正しい手の形ができていないと、ブロックの成功率を下げてしまったり、突き指や骨折といった怪我の原因になったりする恐れがあります。

ブロック時の手は、両手をじゃんけんの「パー」の形にするのが基本です。この時、親指と小指に力を込めておくと、手がボールに飛ばされたり、指が弾かれて痛めたりするのを防げます。両手の親指同士を寄せておき、手と手の間をボールが抜けて行かないようにすることも大切です。
また、突き指の原因となるので、指先は相手コートに向けて突き出さないようにしましょう。

 

・腕の出し方

テレビで放送されることも多い6人制バレーの場合、ネットの上空でボールにタッチしてもオーバーネットの反則を取られないので、相手コートに向けて腕を伸ばすようにしましょう。9人制バレーは、ブロックの際もオーバーネットが適用されるため注意が必要です。

ブロッカーはジャンプをしながら斜め前方向に腕を出し、手のひらで壁を作る感覚でブロックを行うのがコツです。
ジャンプのタイミングが遅れてしまったなど、ネットから腕を出すのが難しい時は、手のひらを上向きにしてワンタッチを狙いましょう。手のひらでボールを弾くことで、スパイクの威力を下げられます。

 

・強いブロックを行う

ブロックの際は、スパイクに力負けしない強いブロックを行うことも大切です。体をひらがなの「く」の字のように曲げるようにしましょう。
ただし、ネットに近すぎる状態でくの字になると、タッチネットをする恐れがあります。ネットからは少し離れた位置でジャンプを行うのがコツです。

また、隣でブロックを行う選手との間隔も空けないように意識する必要があります。隙間があるとそこからスパイクを打たれてしまう場合がありますが、選手同士の間隔が狭い1枚の大きな壁を作れていれば、スパイクコースを限定しやすくなります。

 

・ジャンプするタイミング

ジャンプするタイミングがズレてしまうと、スパイクに対して飛び遅れたり、逆に速く飛びすぎたりして、ブロックそのものが成立しないです。
とはいえ、ジャンプするタイミングは自身のジャンプ力や滞空時間、相手のスパイクの癖などに左右されるため、絶対の正解はありません。ジャンプしてからすぐにスパイクする相手には早めにジャンプする必要がありますし、空中でタメを作る選手をブロックしたいなら少しジャンプを遅らせる必要があります。

基本的な目安としては、相手のスパイカーよりも一瞬遅れるくらいのタイミングでジャンプすると、タイミングを合わせやすいです。
ただし、ブロッカー1人だけでブロックを行っても効果は薄くなってしまいます。一緒にブロックを行う隣の選手と、タイミングを合わせてジャンプすることも重要です。

 

■練習を繰り返してブロックを成功させよう

バレーのブロックは、相手のスパイクの威力を弱めてレシーブしやすくしたり、直接相手コートにボールを落として1点を奪ったりできるプレーです。
ブロックが上手になれば、相手のスパイクを効果的にシャットダウンすることができます。相手チームの得点の機会を減らし、自チームの攻撃につなげられるという点で、ブロックは重要な技術です。
今回ご紹介したコツを意識しながらブロック練習を繰り返して、相手のレシーブに対して効果的なブロックをできるようになりましょう。

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